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☆第6回ESN大賞W受賞☆④発売中☆元貴族の四兄弟はくじけない! 〜追い出されちゃったけど、おっきいもふもふと一緒に家族を守るのだ!〜  作者: 撫羽
第7章 お祖父様のお邸に行ったのら

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520/520

520ーめっ!

 お祖父様の反応だと、俺たちは絶体絶命だと思っていた。


「そう怖がる必要もありません。いつも通りの力を出せば良いのでっす」

「そうだね、辺境伯家だとご先祖の令嬢が倒したくらいだから」

「ディ、それを喩えにしてはいけません。あの時は皆がいたからでっす」

「はいはい。でもリアはそれにとっても興味があるんだよね?」

「はい! ディさんは知っているのですか?」

「だから僕は知らないって」


 前に聞いた時もそう言っていた気がする。それでもリア姉は聞きたいらしくて食い下がる。


「クリスティー先生は詳しく知っているのでしょう?」

「おや、言いませんでしたか? 私もその場にはいなかったのでっす」

「ええー、残念ですぅ」

「ですが、リア。魔族というのは物理攻撃だけでは倒せません。魔力を上手に使わないといけませんね」

「はぁ~い」


 おやおや、痛いところを突かれちゃった。でもリア姉はとっても上手になったのだ。


「まえより、じゅっとじょうじゅになったのら」

「アハハハ! ロロったら」


 二人が来てロック鳥まで登場しちゃって、張り詰めた空気が漂っていたのに少し和んだ。

 どうしようって不安で、ドキドキしていたのだけど。二人の笑顔を見ていると、大丈夫だって思えるから不思議だ。


「ひ~よ」

「おう、取り敢えず母ちゃんのとこに帰るか!」


 ええー、ロック鳥ったら帰っちゃうのか? その間に魔族がやってきたらどうするのだ? いやいや、ロック鳥に依存してはいけないけど。


「魔族が現れたら分かるように、気をつけておいてやるさ! すぐに来てやるぞ!」

「ほんとう?」

「ああ! なんだ、ロロは怖いのか!?」

「らって、まじょくって、じぇんじぇんしらなかったからぁ」

「ちょくちょくいるぞ。俺様も何度か出くわしている。もちろん俺様が撃退してやったけどな! ワッハッハ!」


 そうなのか? ええー、撃退してくれたのは心強いのだけど、何度も会ったなんてそれってどうなの?


「懲りないんだよ、あいつら」

「300年前も、魔王に苦情を入れたのですけどね」


 ま、ま、魔王だって! 思わずとんでもないワードが出てきて、隣にいたニコ兄の腕をバシバシと叩いてしまった。


「お、おう。ロロ、落ち着け」

「にこにい! ま、ま、まま、まおう!」

「本当に魔王は存在するのですか!?」


 ほら、お祖父様だって驚いている。そりゃそうだ。魔王なんて今のこの平和な世界からは想像できないぞ。

 しかも、クリスティー先生の言葉を俺は聞き逃さなかった。


「く、く、くりしゅてぃーしぇんしぇい! しゃべったのら!?」

「はい。今の魔王は平和主義ですからね」

「アハハハ! ロロったらお目々が落ちそうだよ」


 それは俺だけではない。みんなそうだ。魔王なんて、前世のゲームの世界や漫画じゃないのだから。

 待てよ、女神がいるのだから魔王もいるのか? あれれ? 俺は自分で思っている以上に動揺しているみたいだ。

 頭の中で魔王と女神が腕を組んで、ルンルル~ンランララ~ンってスキップしてる。そんなわけないって!


「魔王が世界征服なんて、そんなのはおとぎ話でっす。そんなことをしたら、魔族だって生きていけません」

「ろうしてなのら?」

「知りたいですか? ここからは一番驚くところでっす」


 なんだ、なんだ? とっても期待してしまうじゃないか。

 クリスティー先生のキラキラした目が、楽しそうだ。


「それはエルフが黙っていないからでっす」

「そうそう、僕たちが攻め込むのが分かっているからだね」


 だめだ、俺が理解できる範疇を超えている。とってもかる~く、ぴょ~んって超えてきた。驚く余裕さえない。

 えっと、悪さをしたらエルフさんたちが黙ってなくて攻め込んでしまう。それはマズイから、おとなしくしているってことかな?

 ならエルフさんが束になって攻め込むと、魔王も倒しちゃう、てことでいいのか?

 これは興奮するぞ! そんなにツヨツヨなエルフさんが目の前に二人もいる。


「ひょー! ちゅよちゅよなのら!」

「僕たちはハイエルフだからね。エルフの中でも強いよ」


 そう言ってディさんが、バチコーンとウインクをした。おふッ、相変わらず破壊力が凄い。


「そんなことをしたら、女神様も黙ってないしね」


 いやいや、あの女神は頼りないぞ。とってもとっても頼りない。いつも泣いてるもの。


「クリスティー先生、ならどうして魔族はこうして悪さをするのですか?」

「レオ、それは人と同じでっす。それぞれですね」

「そうそう、人にも悪さをする奴がいるだろう? それと同じだよ」


 ただ、魔族となると人とは力が違うってだけだとディさんは言う。そんな問題なのか? 大勢の人の命に関わるのだぞ。


「だからエルフの国を通して抗議したのでっす」

「ね、忘れちゃってる魔族がいるんじゃない?」

「どこにでも馬鹿はいますからね」


 あれれ? 馬鹿扱いなのか? なんだか怖がっているのが、馬鹿らしくなってきちゃった。


「めっ! て、しゅるのら!」

「らよな!」


 悪いことをしたら叱られる。それが当然だ。だからしっかり叱ってやろう。

 ふんすッと鼻息も荒く、俺は腕組をする。隣でエルも真似してる。二人共、組んでる腕が届いてないのだけど。ぽっこりお腹は見ないでね。これは幼児体形だから仕方ないのだ。


お読みいただき有難うございます!

応援して下さる方、続けて読んで下さる方は是非とも下部↓の☆マークで評価をして頂けると嬉しいです!

宜しくお願いします。


先日無事に初稿を三作品送って一つは校正もして、燃え尽き症候群でしょうか? 何もしたくない病になってます(^◇^;)

この数日間でKindleをめっちゃ買ってしまって読む気満々です!

インプットが必要みたいです。

リリの完結巻の初稿を書いてから、またまた愛犬が恋しくなってしまいペットロス真っ只中です( ᐪ꒳ᐪ )

真っ黒かシルバーのトイプードルが欲しい!けどもうあんな辛いのは…と葛藤してます。

ところで!もう少ししたらまたお知らせできることがあるのです。

お楽しみにしていただけると!(*ˊᵕˋ*)ꕤ*.゜

活動報告に書きますので、よろしくお願いいたします(◍˃ᗜ˂◍)ノ


ロロの5巻も発売中です!

挿絵(By みてみん)

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