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☆第6回ESN大賞W受賞☆④発売中☆元貴族の四兄弟はくじけない! 〜追い出されちゃったけど、おっきいもふもふと一緒に家族を守るのだ!〜  作者: 撫羽
第7章 お祖父様のお邸に行ったのら

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519ーぶっ飛ばして

「ロロったら何を考えてるの?」

「でぃしゃん、おくしゃんが、たいへんなのら」

「アハハハ、そこなの?」


 いや、大事なことだぞ。当のロック鳥は、のほほんとしているけど。


「で? レオはなんで魔鳥の巣になんか行ったんだ?」


 落ち着いたのかロック鳥が聞いてきたから、レオ兄がそれを説明した。ロック鳥の巣がダンジョンの真上にあったのだって。その魔鳥を魔族が扇動しているかも知れないって。


「なんだとぉッ!? 魔族かッ!?」


 ただでさえ強面のロック鳥が、クワッと怖いお顔をした。どうした? ロック鳥でも魔族は怖いのかな? だってとんでもない強さだと言うし。


「あいつら、何してくれてんだぁッ!」


 単純に怒っているらしい。えっと、ちょっと質問があるのだけど良いかな?

 俺はその知識がないから、分からないのだけど。


「ねえ、まじょくと、どっちがちゅよいの?」

「ああん? 俺様と魔族か? そりゃあ、魔族によるな!」


 意味が分からない。人と同じで、弱い魔族と強い魔族がいるのかな?

 俺が聞いたことを、みんなが興味深げに注目していた。だって、もしロック鳥の方が全然強いぞってことだったら協力して欲しい。きっとみんなそう思っている。

 俺たちにとって魔族は、未知の存在なのだから。


「ですが、心強い味方でっす」

「そうだよね、飛べるだけでも有利だ」


 ん? 飛べるだけでも? あれれ? ちょっと引っ掛かっちゃったぞ。

 ああ、そっか。レオ兄は上空に浮いている魔族を見たって言ってた。

 俺たちは飛べない。なら攻撃しようにも届かないじゃないか。


「ロロ、ちょっと私もロック鳥とお話ししたいでっす」

「くりしゅてぃーしぇんしぇい」


 クリスティー先生がお話があるみたいだよ、ロック鳥。


「なんだ? エルフか?」

「はじめまして~! 私はハイエルフのクリスティー先生でっす」

「お、おう」


 ニッコリと良い笑顔で手をフリフリしながら、自己紹介をしたクリスティー先生だ。ロック鳥はエルフさんも知っているみたいだ。


「くりしゅてぃーしぇんしぇいは、こわいんらじょ」

「おや、エル。今なんと言いました?」

「え、えっちょぉ……なんれもねー」


 そう言って、エルは俺の後ろに隠れちゃった。


「はい。私は怖くはありませんよ。エルがちゃんとお勉強をしないのがいけないのでっす」


 ほら、エルがちゃんとしないからだって。

 なんでもいい。戦力になるならロック鳥、協力してほしい。クリスティー先生のお話ってそのことだろう?


「ロロたちは、このロック鳥に乗せてもらって飛んだと言いましたね」

「うん。ビューッて!」

「なるほど。では、ロック鳥。お願いがありまっす」

「おう! 何だ? 卵を孵してくれた恩もあるしな、なんでも言ってくれ!」


 言ったね、今言ったよね。言質は取ったぞぅ。


「魔族が現れて飛んでいたら、誰かを乗せて欲しいですね。いえ、何なら叩き落としてください」


 えっと、叩き落とす? とってもイケイケな発言だ。穏やかそうな、クリスティー先生の口から出たとは思えない。


「なんなら、ぶっ飛ばしてくれても構いませんよ」

「アハハハ!」


 ディさんは、笑ってるけど。これってクリスティー先生はロック鳥に、魔族を倒せと言っているのと同じじゃないかな?


「おうよ! 卵を盗まれた恨みだ! 思いっきりやってやるぜぃッ!」

「ええ、頼みましたよ」

「頼まれたッ!」


 調子のいいことを言ってる。でも俺は忘れていなかった。


「まじょくによるって、いってたのら」

「だよな、ロック鳥はそう言ってたよな」


 ほら、ニコ兄だって覚えている。そこは、どうなのかな? どんな魔族でも、ぶっ飛ばせるわけじゃないのだろう?

 ちょっぴり疑いの目で見ちゃった。


「おや、ロロは冷静でっす」

「アハハハ! クリスティー先生ったらロック鳥頼みなの!?」

「ディ、使えるものは何でも使う方がいいのでっす」

「そりゃそうだけどさ」

「取り敢えず地面に降ろしてくれたら、皆が攻撃できますからね。ついでに倒してくれたら、ラッキーでっす」


 ラッキーなのか! なんだよ、その程度にしか思ってないのか。ということは、やっぱそれだけ魔族って強いのだ。


「えっとぉ、えっと」

「ロロ、言いたいことは分かるぞ。俺が聞いてやるよ」

「にこにい、おねがい」


 ニコ兄ったら、頼りになるではないか。


「ロック鳥って、もしかして弱いのか? 見掛け倒しなのか?」


 そこじゃないー! ニコ兄、違うぞ。俺が聞きたいのは、そこじゃない。


「ニコ! 俺様は弱くないッ!」


 ちょっとムキになって否定している。けど、そうじゃない。


「にこにい、ちがうのら」

「違うのか?」

「えっとぉ、でぃしゃんと、くりしゅてぃーしぇんしぇいは、まじょくよりちゅよいの?」

「あん? あんだって!?」


 ロック鳥には聞いてない。俺は、ディさんとクリスティー先生に聞いてるんだ。二人は魔族より強いのかってね。


「ロロ、ディさんに任せなさい!」

「ひょー! でぃしゃん!」

「良い経験になりますから、リアとレオも一緒に戦いましょうね」


 クリスティー先生ったら、そんな場合ではないと思う。経験になるとか言って、余裕をぶっこいてる。


「クリスティー先生、でも魔族は我々には太刀打ちできない強さではないのですか!?」


 お祖父様が、堪らず口を挟んだ。あまりにもエルフさんの二人が、のほほ〜んとしているから。きっと焦ったくなったのだろう。

 俺たちとは温度差を感じるもの。


お読みいただき有難うございます!

応援して下さる方、続けて読んで下さる方は是非とも下部↓の☆マークで評価をして頂けると嬉しいです!

宜しくお願いします。


すみません、ちょっと遅くなってしまいました!


クリスティー先生はご存じの方もおられるかと思いますが『おてんば末っ子令嬢、実は前世若頭だった!?〜皆で領地を守ります!〜』の登場人物です。

そっちで改稿した際に、少しキャラが朗らか(?)になりました(^◇^;)

必ず『こんにちは〜!』と手をフリフリしながら登場します。このお話でも『はじめまして〜!』と言ってますね。語尾の〜でっす。は変わりません(^◇^;)

クリスティー先生も大好きなキャラです。

覚えていただけると、嬉しいでっす!

よろしくお願いしまっす!(◍˃ᗜ˂◍)ノ


ロロ⑤巻が発売中でっす!

挿絵(By みてみん)

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