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☆第6回ESN大賞W受賞☆④発売中☆元貴族の四兄弟はくじけない! 〜追い出されちゃったけど、おっきいもふもふと一緒に家族を守るのだ!〜  作者: 撫羽
第7章 お祖父様のお邸に行ったのら

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517ー来ちゃった

 お顔を出した雛を見て、俺とエルはテンションが上がりまくりだ。


「ひょー!」

「しゅげーな!」


 前に見たロック鳥の雛と同じ色をしている。淡い茶色の毛がまだモサモサッとしていて産まれたての雛だ。キョロキョロとして周りの様子を見ているのかな?


「でておいれ~」

「ひ~よ」

「あ! ないたのら!」

「アハハハ、前に見たロック鳥の雛と同じ鳴き声だね」

「本当だわ」

「チビ、無事に生まれて良かったな」


 俺たち兄弟はロック鳥の雛を見るのは初めてじゃない。前にお墓参りに行った時にも見ている。


「凄いな、僕は初めて見たよ」

「私も初めてでっす」


 長く生きているエルフさんでも初めてらしい。そんなに珍しいのか。


「ロック鳥だけじゃなくて、魔鳥が孵るところなんて普通は見ないよ。それにロック鳥の巣なんて、崖の上とかダンジョンの中とかだからね」

「しょうなの?」

「そうだよ、だって魔鳥だから」


 そうだった。普通の鳥さんじゃないのだった。ロック鳥だって、魔物の鳥さんだから魔鳥さんだ。

 でもロック鳥って良い奴だったから、そうは思えないのだけど。それに目の前にいるのは雛だし。

 お祖父様たちもみんなとっても珍しがって見ている。人が多いから驚いちゃったかな? なかなか殻から出てこない。


「こわくないのら」

「ひ~よ」


 出ておいで、と手を出す。


「ロロ、危ないわ。雛でもロック鳥なのよ」

「おばあしゃま、あぶなくないのら」


 ヨタヨタと卵の殻から出てきた雛は、しゃがんで手を出している俺の足下に入ってきた。あれれ、やっぱ怖いのかな?


「ひ~よ」

「らいじょぶなのら」


 キョロキョロしていた雛だけど、レオ兄に目が留まった。


「ひ~よ」


 トコトコとレオ兄の足下に歩いて行く。


「魔力を流してくれた人が分かるんだね」

「まだ雛なのに、素晴らしいでっす。これは研究したいですねッ!」

「アハハハ、クリスティー先生ったらそれは無理だよ」

「そうですね、きっともうすぐでしょう」

「だよね」


 何かな? 何のことを言っているのか、みんな分かっていなかった。でもディさんとクリスティー先生は分かっている。もうすぐってなんだろう?


「レオ、雛を外の広い場所に誘導できますか?」

「クリスティー先生、多分できると思います」


 レオ兄が、おいでと手を出しながら移動していく。お外の空気を吸わせてあげよう。お外はもっと広いのだ。まだ飛べないだろうけど、お空は広い。これからは自由に飛べる。

 雛はレオ兄のあとを、トコトコと付いて行く。まだヨタヨタしていて可愛い。とてもあの大きなロック鳥になるとは思えない。小さくてまん丸だ。

 小さいといっても、もうリーダーたちより一回りくらい大きい。やっぱあの大きなロック鳥の雛だから。


「お母さまがロック鳥の雛だと知らずに保護していたと話したでしょう? あの雛はもっと大きかったわ」

「しょうなのら?」

「ええ、もっと大きくてフワフワでまん丸だったわ」

「へえ~」


 俺たちがそんな話をしている時、ディさんとクリスティー先生は空を見ていた。どうして? と思ったのだけどその理由はすぐに分かった。

 ずっと大人しくしていたピカが、わふんと俺に鳴いた。クイッと首を動かして空を見ろって。空なの? と思ってディさんに並んで見上げた。

 うん、今日は良いお天気なのだ。抜けるような青空とはこのことかな? なんて思っていた。


「あれれ?」


 大空のずっと遠くに小さな点が見えた。それはすぐに大きくなって近付いてくる。


「来たね」

「ええ、ふふふ」

「でぃしゃん、くりしゅてぃーしぇんしぇい!」

「ロロ、見えたかな?」

「あれ!」

「どうしてですか? まだ生まれたばかりなのに」


 レオ兄も不思議そうに見ている。だって遠くの空から、バッサバッサと羽を羽搏かせて飛んできたのはロック鳥だった。きっとこの雛の親鳥だ。


「ロック鳥は分かるのですよ。卵から孵ったら、魔力を感じられるようになるのでっす」

「ええー! スゲーな!」

「びっくりだわ!」


 ほら、ニコ兄とリア姉も驚いている。いや、みんなが驚いている。お祖父様なんて、剣に手を掛けている。駄目駄目、剣なんて向けたら駄目だ。この子の親なのだから。

 ほら、ピカも大人しくお座りしているから大丈夫だ。

 すぐに俺たちの上空にやって来たロック鳥は、やっぱりとんでもなく大きかった。ロック鳥の影に、すっぽりと俺たちが入っちゃうくらいに。

 ああ、だから広い場所に移動したのか。


「あの小屋の中だと、狭いでしょう?」


 そう言ってクリスティー先生は、ふふふと笑う。大きなロック鳥がやって来たというのに余裕だ。

 上空を何回か回って、ホバリングしながら降りてきたロック鳥。

 えっと、この頭の羽の形はきっとお父さんだ。ロック鳥も雄と雌で頭の羽の形が違うのだよ。ふふふん、前にロック鳥と会った時に知ったのだ。

 やっぱ大きいな~、なんて思っていたらそのロック鳥が喋り出した。


「なんだ! またお前たちか!」


 え……? この声って、まさか……!?


「ワハハハ! 忘れたか!? 久しぶりだなッ! 今日も美味いものを持っているか!?」

「あーッ!」

「おう、ロロ! お前が魔力を与えてくれたのか!?」

「ボクとレオ兄なのら!」

「レオもか!? 世話を掛けたなッ!」


 懐かしいぞぅ。お墓参りに行った時に知り合ったあのロック鳥だった。


お読みいただき有難うございます!

応援して下さる方、続けて読んで下さる方は是非とも下部↓の☆マークで評価をして頂けると嬉しいです!

宜しくお願いします。


今日は雨で、少し肌寒いです。でも花粉は多いってどういうこと? 早く花粉のシーズンが終わってほしいです。

お買い物ついでに、近所の小さな書店に行ってきました。カフェや文房具を売っている場所も併設されている小さな書店様なのです。

そこに初めてロロが平積みされていました。感動です(^◇^;)

思わず写メ撮ってきました。

アカウントをお持ちの方はXを見ていただけるとポストしてます。

嬉しいですね〜。もっと置いていただけるように頑張らなきゃと思います。

どうか皆様、これからもよろしくお願いいたします(*ᴗ͈ˬᴗ͈)ꕤ*.゜


挿絵(By みてみん)

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― 新着の感想 ―
兄弟のママがロック鳥の奥さんを育てたのだし レオとロロが卵に魔力を注いだのだから もこのロック鳥の雛は兄弟?いとこ?みたいなものじゃないか!?(混乱)
久しぶりの口悪ロック鳥さん!また逢えて嬉しいですね。
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