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☆第6回ESN大賞W受賞☆④発売中☆元貴族の四兄弟はくじけない! 〜追い出されちゃったけど、おっきいもふもふと一緒に家族を守るのだ!〜  作者: 撫羽
第7章 お祖父様のお邸に行ったのら

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511/518

511ー神獣だった

 笑っていたディさんが、少し真剣なお顔で教えてくれた。


「だからね、エルとロロが冒険に出た時に僕を呼んだだろう? あの時もきっと魔族が魔鳥を動かしていたのだと思うよ」

「ぴぇッ!?」

「ぼくたちも、みられてたのか!?」


 え、そうなの? 魔族に見られてたの? どうしてだ? 俺もエルも鑑定眼は持っていないのに。可愛いちびっ子だとか思われちゃったのかな?


「だってピカとチロも一緒だったでしょう?」

「うん、ぴかにのってたのら」

「おう、かっちょよかったな!」


 エル、かっちょいいのは分かるけど、今はそこが問題なのじゃない。


「どうして神獣がいるんだ? て、思ったんじゃないかな?」


 あ、忘れてた。ピカとチロはこの世界の主神である女神の神獣だ。いつも一緒にお昼寝したり遊んだりしているから、そういうのコロッと忘れちゃう。


「魔族には分かるからね」

「そうでっす。ピカとチロを見ていたのでしょう。なのに、ちびっ子が神獣に乗ってるぞ? とでも思ったでしょうね。ふふふ」


 クリスティー先生が、お上品に笑いながらお茶を一口飲んだ。

 いかん、それって俺たちがいるから目立っているってことじゃないか? レオ兄の鑑定眼とピカとチロだ。もしかしてそれでこの領地を狙っているのか?

 それって、それって……と考えると冷静ではいられない。崖っぷちに追い詰められた気分になって、俺の前髪パッツンの額に汗が噴き出てきた。


「しょ、しょれって……ボクたちがいるから」

「本当に、ロロは賢いなぁ」

「ディさん、でもそうなら……」

「ロロもレオも違うよ。魔族が狙っていたところに、たまたま鑑定眼を持つレオと神獣がいただけのことだよ」

「そうですね。厄介な者がいるとでも思ったのでしょう。ですから執拗に魔鳥で襲っていたのでっす」


 もしかして、レオ兄とピカとチロをやっつけようとしたのか? いかん、もう我慢できない。俺はレオ兄みたいに冷静ではいられない。


「れおにい! きけんなのら!」

「れおにい!」


 俺とエルが、お祖父様みたいに取り乱しちゃった。レオ兄を守らなきゃ、隠さなきゃって。ピカとチロは神獣だもの、きっと大丈夫だ。いざとなったら、女神の世界に避難すればいい。だけどレオ兄は普通の人間なのだ。


「ロロ、エル、ディさんとクリスティー先生の話を最後まで聞こうな」

「あい、にこにい」

「おー、ちょっとびっくりしたな」


 とっても落ち着いているニコ兄に言われちゃった。ニコ兄も心配なはずなのに。だって俺の手を握ってくれているニコ兄の手も、汗ばんでいるもの。


「にこにい、しんぱいなのら」

「おう、分かってるぞ。だからちゃんと聞かなきゃな」

「わかったのら」

「おやおや、ニコもお利口さんでっす」


 クリスティー先生は、今度はクッキーを手に持っている。ここの名物ナッツ入りのクッキーは美味しいよ。


「くりしゅてぃーしぇんしぇい、なっつがおいしい」

「はい、とっても美味しいでっす」


 ふふふ、そうだろう? 俺もこのナッツ入りのクッキーが大好きだ。ルルンデに帰る時は、このナッツをたくさん貰って帰ろうと思っている。


「おいしいのら」

「なっつな」

「しょうしょう」


 俺とエルもモグモグと食べる。食べているうちに、ちょっと忘れちゃったりして。レオ兄が狙われているかもってことは覚えてるけど。

 どうして魔族がこの領地に目を付けたのかは不明だ。もしかして早い段階でレオ兄を見つけて追って来たのか? それともピカとチロか? 

 そんなの関係なくまずは手始めにと、この領地を狙っていたところに俺たちがやってきたのか?


「まあそれは予測なので、真実は分からないのでっす」

「そうだね、それよりも対策を考えよう」


 そうそう、前向きに検討しなければならない。俺はまた思い出したように、お顔に力を入れる。モグモグとしているし、手にはナッツのクッキーを持ったままなのだけど。


「ろろ、なんら?」

「まえむきに、けんとうしゅるのら」

「おー?」


 エルが分かってくれない。ここは同じテンションでいてほしいところだ。


「クリスティー先生、300年前の辺境伯のご令嬢が魔族を討伐したと聞きました」

「ああ、そんなこともありましたね。リアはよく覚えてますね~」


 え……『そんなこともありましたね』と、きたよ。クリスティー先生にとっては、そんなことなのか? とっても凄いことだと思うのだけど。リア姉はそこに拘っているよね?


「なら、私も! 私も魔族と戦います!」


 ああ、絶対にそう言うと思った。でもリア姉の気持ちも良く分かる。


「はいはい、リアは落ち着きなさいな。あの時は令嬢だけではありませんでしたし」

「そうなのですか?」

「そうでっす。令嬢の従者二人も一緒でしたね。ご親戚も一緒でしたでしょうか?」

「アハハハ、クリスティー先生はあんまり覚えてないんだよ」

「何をいいますか、ディ。私はその場にいなかったからでっす」

「なら、クリスティー先生の手を借りずに、人の手だけで倒したのでしょう?」

「はいはい、まあ、そうですね。え? ディ、そうでしたっけ?」

「違うよ、確かほら、チビドラゴンやブラックフェンリルもいたよ」

「ああ、そうでしたね。ふふふ」


 え? ドラゴンだと? チビってどうなんだ? ちょっとよく分からないぞ。


お読みいただき有難うございます!

応援して下さる方、続けて読んで下さる方は是非とも下部↓の☆マークで評価をして頂けると嬉しいです!

宜しくお願いします。


クリスティー先生が、おとぼけキャラになってしまいました(^◇^;)

辺境伯令嬢の活躍を知りたい方は、是非『おてんば末っ子令嬢、実は前世若頭だった!? 〜皆で領地を守ります!〜』をお読みいただけると!

電撃の新文芸様から1巻発売中です!(宣伝してしまいました)

クリスティー先生もディさんも人気なキャラです。

エルフさんは人気があるのかしら?

よろしくお願いいたします(◍˃ᗜ˂◍)ノ


↓このディさんとロロが大好きです♡

挿絵(By みてみん)



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どんどんリアが猪突猛進支離滅裂なキャラに…
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