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☆第6回ESN大賞W受賞☆④発売中☆元貴族の四兄弟はくじけない! 〜追い出されちゃったけど、おっきいもふもふと一緒に家族を守るのだ!〜  作者: 撫羽
第7章 お祖父様のお邸に行ったのら

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512/517

512ー温度差が

 コホンと一つ咳払いをして、クリスティー先生が言った。でも、あんまり覚えてないのだろう?


「まあとにかく、令嬢だけでなく何人もの人が力を合わせて討伐したのでっす。それも二度戦ってやっとでしたね」

「二度……」


 クリスティー先生が、確か……と言いながら教えてくれた。一度倒したと思ったら、翌日巨大化して復活し当時の王城を半壊させたらしい。

 それでまた総力戦で臨み、やっと倒した。しかも令嬢の超特大級の魔法でだそうだ。その令嬢って凄いのだ。リア姉より、おてんばさんだ。


「リア、落ち着かないと駄目だよ。一人焦ると倒せるものも倒せなくなるよ」

「だって、ディさん」

「気持ちは分かるけどね、ここは落ち着こう。みんなで力を合わせなきゃいけないから」

「はい、分かりました」


 みんなで力を合わせたら、やっつけられるのか? なら俺もやるぞ。ピコピコハンマーは持ってきているし、ディさん作の杖だってある。

 ピカやチロもいる。そのチビドラゴンやブラックフェンリルはいないけど、神獣が二頭もいるんだ。なんとかならないか?


「ここの兵も強いですからね」

「そうだよね」


 エルフさん二人は、ナッツのクッキーを美味しそうにサクサクと食べている。あれれ? なんだか温度差を感じるぞ。


「でぃしゃん、おいしい?」

「うん、美味しいよ。とっても香ばしいよね」


 うん、そうなのだけど。そうじゃなくて。


「ろろ、ちゃんといわなきゃ、だめっぽいぞ」

「しょうなのら」


 エルは俺が言いたいことを、分かってくれているらしい。


「でぃしゃん、まじょく」

「うん、魔族がどうしたのかな?」


 いやいや、だからね。


「たおしぇる?」

「ロロが? ロロ一人では無理だよ~」

「しょうじゃなくて」

「ふふふ、大丈夫だよ。心配いらないって」

「ディ、ロロは不安みたいですよ」

「ロロは可愛いね~!」


 違うから。そうじゃなくて、みんなで頑張ったら魔族を倒せるのかな? だってお祖父様が、別次元の強さだって言ってたもの。


「さて、美味しいお茶とクッキーもいただいたことですし、少し真剣なお話をしましょうか」


 やっとだ。クリスティー先生が、一口お茶を飲んで話し出した。


「魔族だからと言って、人に倒せないわけではありません」


 おお、そうなのか。それを聞きたかった。


「ですが、油断はできない相手でっす」

「だからこれから特訓をしよう」


 クリスティー先生とディさんがニッコリと微笑んだ。

 特訓? 何の特訓をするのかな? 俺はまだ剣を持てないよ? 手だって小さいし、しかもこの丸いフォルムの体を見てほしい。機敏に動けるタイプではない。


「魔族と戦うのでしたら、精神異常や状態異常、毒をシャットアウトするシールドは必須でっす」


 ん? えっとぉ、なんだって?


「えっちょ、えっちょぉ……しぇ、しぇいしん?」

「ふふふ、可愛いでっす! その舌足らずな感じがなんとも言えませんねッ!」

「アハハハ! ロロったら、チロができるんじゃないかな?」


 なんですとッ!? チロさん、チロさん、なんとか異常を防ぐシールドができるの?

 ピカと一緒におやつのクッキーをサクサクと食べていたチロが、頭を上げた。


「キュル?」


 ほら、分かってないぞ。ピカさん、説明して。俺もよく分かってないから。


「わふ?」


 え……ピカも分かってないぞ。どうするのだ?


「クリスティー先生、ディさん、魔族は私たちの娘夫婦の仇なのです。もちろん、同じ魔族かどうかは分かりませんが、私たちまで娘夫婦と同じことになるわけにはいきません」


 今まで黙っていたお祖母様が、瞳に決意を浮かべながらそう言った。お膝の上に置いた手をギュッと握りしめている。

 それは俺たちだってそうだ。リア姉が言ってた。両親の仇だって。マリーの息子夫婦の仇でもある。ここに同じ思いの人たちが集まっている。

 そんな場所を狙った魔族も、因縁なのかと思ってしまう。

 だから俺はクッキーを置いて、拳を上げて言った。


「ボクたちが、たおしゃないと、らめ!」

「ろろ、ろうした?」


 えー、エル。ここは一緒に拳を上げてくれるとこだろう?


「ロロとエルはまだちびっ子だからね」

「そうでっす。ちびっ子は守られるものなのでっす」

「らって、でぃしゃんがちゅくってくれた、ちゅえもある!」

「ぼくも、ぴこぴこはんまーがある!」


 おう、良い感じだ。エルと一緒に決意の拳を上げよう。おー!


「ロロ、落ち着け。ちゃんと話を聞こう」

「あ、あい」

「にこにいは、おとならな」


 そうそう、今日はニコ兄ったらとっても冷静だ。いつも一緒に騒いでくれるニコ兄が。


「絶対に負けられないんだ。俺たちがここで負けたら、たくさんの人たちが犠牲になる」

「ニコ、少し会わないうちに大人になったね」

「ディさん、なんだよ。だってそうだろう? クリスティー先生、ここで守れなかったら次はきっと辺境伯領に行くんだろう?」

「そうなるでしょうね。ですが、辺境伯家はみなさんお強いでっす」


 クリスティー先生が教えてくれた。辺境伯家の人たちが、一緒に来ると言っていたそうなのだけど、領地の防衛を最優先にしてもらったらしい。

 なにしろ、お祖父様の領地にもルルンデにもダンジョンはあるけど、一番大きなダンジョンがあるのは辺境伯領だから。


お読みいただき有難うございます!

応援して下さる方、続けて読んで下さる方は是非とも下部↓の☆マークで評価をして頂けると嬉しいです!

宜しくお願いします。


今日はもう土曜日ですね。あっという間に1週間が過ぎてしまいました。

あとSS書かないといけない。後書き書かないと、初稿が、戻しがと、焦りながらの1週間でした。

ま、あんまり進んでいないのですけどね(^◇^;)


久しぶりのディさんとクリスティー先生ですが、二人は人気キャラに育ってくれて嬉しいです。

エルフさんといえば、ハルちゃんです!

4月刊行目指して頑張ります!

よろしくお願いします٩( 'ω' )و


まだまだ4巻よろしくお願いします!

挿絵(By みてみん)

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