表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
☆第6回ESN大賞W受賞☆④発売中☆元貴族の四兄弟はくじけない! 〜追い出されちゃったけど、おっきいもふもふと一緒に家族を守るのだ!〜  作者: 撫羽
第7章 お祖父様のお邸に行ったのら

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

506/517

506ーそんなのって

 でも、ピカやレオ兄がいると役に立つのじゃないか?


「僕たちがいても、足手まといになるだけだ」

「けど! レオ兄はそれでいいのか!?」


 ニコ兄の気持ちも分かる。俺だってそう思う。だけど、レオ兄が言っていることも分かる。

 どうしよう? 俺は頭の中がグルグルして考えがまとまらなくて、自分の短い前髪をクシュッと掴んだ。


「えっちょぉ……えっちょ、れおにい。もうちょっとらけ、かんがえたいのら」

「ロロ、そうだね。僕もそう思うよ」

「それでいいのかよ!?」

「ニコ、冷静になるんだ。僕たちは何もできないだろう?」

「けど! けど俺たちだって魔鳥をやっつけたぞ!」

「魔鳥なんて比べ物にならないんだ。魔族はそんなもんじゃない」


 魔族なんて想像もできない。どれだけ強いのかなんてそれこそ分からない。お祖父様たちだって、見たらとにかく逃げろと言っているくらいなのだし。

 でも現実味がないことは確かだった。それよりも、目の前にあるロック鳥の卵の方が俺を惹きつけた。いつ孵るのかとワクワクする。


「れおにい、たまごがかえるのを、みたいのら」

「ロロはそこかぁ」

「ろろはまら、かえらないよな?」


 エルが泣きそうな顔をして、俺の手を握ってきた。小さなプクプクとしたエルの手が、キュッと俺の手を握る。

 エルだって理解している。魔族なんて絵本の世界でしか知らないものが、攻めてくるかも知れない。それだけでも不安なのに、急に俺たちが帰っちゃうなんて心細いに違いない。


「うん。しゅぐには、かえらないのら」


 ね、レオ兄と顔を見る。ニッコリしているから、レオ兄もそう思っているのだろう。

 やっぱもう少し考えたい。ルルンデに帰らないという選択肢はない。でも魔族の存在が発覚したこの時点で、すぐ帰るなんてことは考えられない。

 だって心配じゃないか。お祖父様たちが大丈夫だと分かるまで。と、俺は思うのだけど。


「ロロは心配なんだろう?」

「しょれは、にこにいらってしょうなのら」

「おう、当たり前だぞ!」


 何もできないかも知れないけど、ピカとチロが役に立つかも知れない。それに、クリスティー先生に相談するのだろう? なら、何か打開策があるかも知れない。

 クリスティー先生の意見を聞いてからでも遅くないと思う。ルルンデに帰る時もディさんが迎えに来てくれるから、その時にディさんに相談してからでも遅くないと思った。

 目の前にあるロック鳥の卵に気を取られて、俺は真剣に考えられなかったのかも知れない。いや、考えたって魔族なんてものが未知なのだから分からない。

 ただ、俺だけじゃなくレオ兄やニコ兄も思っていることは、危険だからといって自分たちだけが逃げ帰るなんて有り得ないということだ。


「わふん」


 ピカは分かっているのか、どうなのか? 卵が孵るのはそんなに時間はかからないよと言った。

 あれれ? じゃあそれって、卵が孵るまでって時間稼ぎにならないよね? 違った。そうじゃなくて、もっとちゃんと兄弟で話し合って決めないといけないことだ。


「れおにい、りあねえもいっしょに、はなしゅのら。まりーや、うぉるたーしゃんも」

「ロロ、そうだね。僕たちだけで決められることじゃないね」

「そっか、そうだな。リア姉だったら帰らない! て言いそうだけどな」


 確かに、ニコ兄の言うとおりだ。マリーやウォルターさんはなんというだろう?


「ろろ?」


 おっと、こんな話をしているからエルが心配している。そうだよね、エルの気持ちだって大切にしなきゃ。だって親友だから。俺はエルの手をギュッと握り返した。


「える、しんゆうなのら!」

「え、きゅうに、なんら?」

「しんゆうら!」

「お、おー。しんゆうらけろな!」


 だから、親友を危険だと分かっているのに、残して帰るなんてできないってことだ。そんなの心配すぎる。

 でも本当に、ちゃんとみんなで話し合わないといけないことだと思った。

 それからいつもみんなで集まるお部屋で、マリー、ユーリア、エルザ、ウォルターさんも交えて相談した。お祖父様とお祖母様、伯父様も一緒だ。


「みんなの気持ちは嬉しいけど、危険なのは分かるわよね? みんなはまだ子供なんだから、安全な場所にいる方が良いわ」


 お祖母様が本当に心配そうな表情で言った。でもそれは理由にならない。


「らって、えるもいるのら」

「ロロ、そうだね。お祖母様、エルだってロロと同い年ですよ」

「エルはだって……」


 ほら、言葉に詰まるだろう? だってそれって、俺たちとエルとは違うと思っていることだもの。

 それはある意味、悲しいことだと分かってほしい。俺たちはもうお祖母様たちとは家族だと思っているから。エルだって家族だ。親友だけど。


「お祖父様も同じように思っているのですか?」

「リア、お前たちは何を仕出かすか分からないだろう?」


 え……お祖父様はそういう意味で、帰って欲しいって思ってたのか? それは心外だな。


「特にロロだぞ」

「そうですね、またエルやニコと一緒に討伐に参加するでしょうね」


 おっと、伯父様までそんなことを言う。だってみんなが戦っているのに、俺だってできることをしようって思うのだもの。前には出ないからそこは許して欲しい。


お読みいただき有難うございます!

応援して下さる方、続けて読んで下さる方は是非とも下部↓の☆マークで評価をして頂けると嬉しいです!

宜しくお願いします。


一つの山場へ向かって書いてましす。それはまだまだラストではないのですけど。

まだ明らかになっていないことが残ってますからね。

あと少しでまた彼が登場します(^◇^;)

大好きなキャラなのでっす!

続けて読んでいただけると嬉しいです!

よろしくお願いいたします(◍˃ᗜ˂◍)ノ

ちょっと懐かしい2巻の書影を!↓

挿絵(By みてみん)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
ベトナム戦争中のFNGに対するベテランの意見を何とも言えないショートタイマーの皆さんになった気分 ロロは元がヲタなんで、エルの引き止めも流されるように実感なく答えているだろうな。なんか不味い雰囲気に…
 気持ちはわからんでもない。が、ロロとニコはルルンデに帰るべきだと思う。魔鳥相手になんとかなったから魔族相手でも大丈夫なんて、楽観的通り越して愚考。レオとリアは冒険者だから自己責任だけど。  レオたち…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ