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☆第6回ESN大賞W受賞☆④発売中☆元貴族の四兄弟はくじけない! 〜追い出されちゃったけど、おっきいもふもふと一緒に家族を守るのだ!〜  作者: 撫羽
第7章 お祖父様のお邸に行ったのら

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505ーニコも挑戦

 そういえばお墓参りで出会った時、ロック鳥の奥さんは卵から離れられないって言ってたっけ。

 でもそれならどうするのだ? まさか俺とレオ兄と交代でずっと魔力を流し続けるのか? 温めるってどうしたら良いのかな?


「わふん」


 もう卵の中でかなり育っているから孵るのも時間の問題だよ。とピカが言った。だから、そんなにずっと魔力を流さなくても大丈夫だって。


「え、ピカ。そうなの?」

「わふ」


 まだレオ兄の鑑定眼ではそこまで分からないらしい。

 孵ったらどうしよう? この子の親はあのお友達になったロック鳥なのかな? それなら返してあげたい。

 それにしても、どうして魔鳥の巣にあったのだろう?


「れおにい、ろうしてかな?」

「ロック鳥の卵が魔鳥の巣にあったことかな?」

「しょうなのら」

「どうしてだろうね。もしかして魔族が関わっているのかもね。まさか魔鳥は持ってこられないだろうから」

「えっとぉ、どっちがつよつよなのら?」

「魔鳥とロック鳥かな?」

「しょうしょう」

「わふ」


 ロック鳥に決まっているよ。と、ピカが言った。

 やっぱロック鳥って魔鳥の中では一番強いらしい。その卵をロック鳥より弱い魔鳥が、持って来られるはずがない。ずっとロック鳥の親が側にいるのに、卵を取ったりできないだろうから。

 何か別のことが関わっていると考えられる。だからレオ兄は、魔族かもと言ったのだ。

 だけど俺たちが知っているロック鳥だったら、きっとあそこにいるだろうから返してあげられる。

 でも別のロック鳥だったらどうしよう? もしも、親ロック鳥が取り返しに来たらどうしよう? 俺たちが取ったのじゃないよって、分かってくれるかなぁ?


「ふふふ、それよりロロ。テオさんから話を聞いたの?」


 あ! そうだった! ロック鳥の卵で大事なことを忘れていた! レオ兄ったら!


「でぃしゃん!」

「アハハハ! やっぱ分かっちゃったかぁ」


 やっぱとは何だ!? レオ兄は俺がディさんだと分かるって思っていたのかな?

 ディさんが言わないでと言ったそうだけど、やっぱりちょっと腑に落ちない。それを知ってもディさんがお友達なのは変わらないのに。


「じゅっと、おともらちなのに!」

「そうだね。でもディさんも、ロロのことはお友達だと言ってたよ。だから気付くまで言わないで欲しいって」


 それも聞いた。それを聞いたからって、俺が変わるわけないのに。信用されてないみたいだと思ってしまった。


「ボクはかわらないのに……」

「それはきっとディさんも、分かっていると思うよ」

「しょう?」

「うん、そう思うよ。ただ、ディさんはロロと対等でいたかったのだろうね。対等どころか、僕たちがたくさん助けてもらってるのに」

「しょうなのら。でぃしゃんったら」

「ふふふ」


 もっと自慢して良いことなのに、ディさんは敢えてそれを言わない。あのルルウィン祭でパレードをしていても、言わなかった。

 四英雄だろうと何だろうと、俺たちを助けてくれて、毎日楽しく遊んでいるお友達には変わりない。


「ピカ、俺もできるかな?」

「わふん」


 ニコ兄が卵に魔力を流すのに挑戦するらしい。ピカが、やってみる? なんて言っている。そんなにアバウトで良いのか?


「ニコ、少しずつだよ。魔力を手から流すんだ。できる?」

「おう! あれだろ? 土に流すのと同じ感じでいいんだろう?」

「そうだよ」

「よし!」


 ニコ兄が、初挑戦だ。魔力操作が苦手だと言っていたのに、とっても進歩している。


「こんなもんか?」

「わふ」

「にこにい、もっとらって」

「もっとか……これくらいか?」

「わふん」

「しょれれいいって」

「おう」


 ニコ兄ったらいつの間に、繊細な魔力操作ができるようになっていたのだろう?


「ニコは毎日畑で使っているからだろうね」


 ほうほう、なるほど。ならあとは、リア姉だ。


「れおにい、りあねえはれきる?」

「あー、姉上かぁ。できないこともないと思うよ、アハハハ」


 なんだ、最後の笑いは?


「姉上は大きな魔法の方が得意かな?」

「あー、やっぱしょうなのら」

「アハハハ」


 きっとリア姉の性格なのだ。大雑把というか、豪快というか、細かいことには拘らない。男前じゃないか。

 卵が無事に孵るといいな。あのロック鳥の卵なのかな? 他のロック鳥を俺たちは知らないし。


「ねえ、ロロ、ニコ」


 ん? レオ兄が少し真面目な顔をしていた。どうした? 他にも何かあったのか?


「魔鳥や魔族のこともあるから、ルルンデにそろそろ帰った方がいいってお祖父様が言っているんだ」


 えっと、それってどういうことだ? もしかして危険だから、俺たちを遠ざけようとしているということかな? そう思って、ニコ兄とレオ兄を見る。


「え、ろろはかえるのか?」


 エルが、少し悲しそうな顔をして俺を見た。そうだよね、突然だもの。


「レオ兄、それって危険だから俺たちは帰れってことか?」

「ニコ、お祖父様たちの気持ちだ」

「分かってるけど! 俺たちだけ安全な場所に逃げ帰るのか!? そんなの俺は嫌だぞ!」

「しょうなのら!」


 そうだよ、自分たちだけ安全な場所に逃げて、じゃあお祖父様たちはどうなる? だからといって、俺たちがいても何の役にも立たないかも知れないけど。


お読みいただき有難うございます!

応援して下さる方、続けて読んで下さる方は是非とも下部↓の☆マークで評価をして頂けると嬉しいです!

宜しくお願いします。


ここから一気に盛り上がって……なんてことはあるかも? ないかもです。(^◇^;)

難しいところです。お祖父様たちの気持ちも分かるけど、ですね。

だって危険だからと、じゃあ自分たちだけ逃げ出すなんて考えられない四兄弟ですから。


さて、今は4月刊を進めつつ、もう6月刊の一つの作品の初稿作りもしています。

これはもう、一から書き直すくらいに作業してます。色んな要素も入れつつ、より楽しんでいただけるように! いきなりwebにはないお話から始まります。

(私の書籍にはよくあることですね(^◇^;))

まだ公表はできませんが、6月にどの作品が刊行されるのか、楽しみにしていただけると励みになります。

多分、書店様に三作品が並ぶ予定です!

頑張るぞー!(๑•̀᎑•́)و✧


明日の投稿は少し遅くなります。

申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします(*ᴗ͈ˬᴗ͈)ꕤ*.゜

ちょっと懐かしい1巻の挿絵をどうぞ〜!↓

挿絵(By みてみん)

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― 新着の感想 ―
戦争映画なら、大人たちが逃がすために敵と戦うが全滅して、こっそり帰ってきた子どもたちがそれを見て絶望して……その隙に撃たれるシーンの少し前辺りかな? つまり、作者様は「沖縄決戦」ぐらい血なまぐさい…
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