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18 探索班

「見つけた。お前らはここにいろ、姿を見せるな」



【探知】が、モンスターと戦う5人の男女を捕捉した。

モンスターと行動しているとよからぬ印象を与えかねないので、スケルトン達とは一旦別行動だ。

マントと軍服の上を脱いだから、少なくとも変な格好ではないだろう。



「うおおおぉ!」


「石崎!」


「はい!ファイアーボール!」



敵はオークが10とトロールが1。

戦況は五分五分だが、今は見ているだけのトロールが動けばすぐにでも壊滅するだろう。


強化された脚力で一気に距離を詰める。


いきなり行って警戒されても困るので、声をかけた。



「助けようか?」



リーダーらしき大剣を持つ男は、一瞬驚いたものの、即座に言った。



「っ!頼む!礼なら後で──」


「おっけー、じゃあそこ動くなよ」



【暗殺術】を、自宅警備中のスケルトンキングの【剣術】に切り替える。

普段借りている、スケルトンやスケルトンウォリアーのものより熟練度が高く、色々な技が使えるのだ。

例えばこれ。



「飛斬」



よくある飛ぶ斬撃である。

似たような事はキングのスキルなしでも模倣できるが、やはりスキルによるアシストがあれば威力や精度など全てが比べ物にならない。



「──必ずするから…………え?」



オークの首が宙を舞った。

残るはトロールのみ。Cランク、驚異的な再生力と腕力が有名なモンスターである。ナビ曰く。


でも、



「飛斬っ!」



首を落とせば、死ぬらしいよ。


厄介とはいえ所詮Cランク。

対する俺はステータス平均750万、ランク的にはBの中でも高い方に位置する。


強めの飛斬で楽勝だ。



「嘘だろ……」



今度こそ驚きを隠せなかったリーダーの大剣使いの言葉を無視して聞いた。



「どこから来た?今までどうしていた?なぜここにいる?」



大剣使いが口を開く。

その口から出たのは、意外にも…………



「俺達は本山小学校に避難している。ここに来たのは”探索班”の仕事……つまり、食料を手に入れる為に店を漁ったり食える魔物を倒しに来たんだ」



俺が、今朝方ダンジョンマーケット店舗を設置した小学校の名前だった。


昨日は東、北と移動して小学校に行ったが、今回は北に真っ直ぐだ。

距離を考えると、確かに本山小学校の近くになる。


目立たずに観察する予定だったが、これはもう目立つ事間違いなしだ。

参ったな……


仕方ない。

避難所の状況は見ておきたいし、このまま流れに任せよう。



「俺も行こうと思っていたんだ。ついていってもいいか?この死骸も運ぶんだろう?」



オークは見た目こそ人型だが、よく見れば足は豚の後ろ足だし、手の4本の指も関節ができただけの豚の蹄だ。


豚は偶蹄類で主蹄と副蹄が2本ずつの合計4本蹄があるのだ。


ようは、オークはちょっと二足歩行で頭が前を向いていて手足がデカいだけの豚なのだ。


食べれるし、なんなら結構美味いらしい。



「あ……」


「何だ、オークは食わんのか?」


「いや、そうじゃなく……全部あんたが倒しただろう?貰っていいのか?」


「そんなことか。このくらいいくらでも狩れるからな。手土産みたいなもんだ」



まあ、このオークの肉が必要になるかは分からないが。

なにせショップを置いてきたからなぁ。



「ほ、ほんとか!?有難い!」


「ああ、とりあえず早く離れよう。死骸にモンスターが集まり出す前にな。荷車かトラックはあるか?」


「トラックは道がこんなだから使えないんだ。荷車を持ってきてる。おい、お前ら!さっさと詰め込んでずらかるぞ!」


「「「「へい!」」」」



5人がオークを頑張って荷台に押し上げるのを見ながら、スケルトンナイト達に指示を飛ばす。



(俺達が去った後、トロールの死骸を回収して帰還しろ。その後はスケルトンキングの指揮下に入れ)


(了解、デす)



オークを引きずって荷車のそばまで持ってきたが、2つの荷車はそれぞれオーク4体で限界だった。



「残念だが、コイツは捨てていく」



迷う素振りも見せなかった。

希少部位だけでもとか言い出すかと思ったが、なかなか決断力がある優秀な人物なのではないだろうか。



「なら、俺が引きずって行こうか?」



このオーク達……体長2m半、体重は半トンにもなるだろうか。

可食部位は300kgくらい?

1食250gとして、1頭で1200食分になる計算だ。避難者が200人なら1頭で2日、400人でも1日分の食料となる。


米があればね。実際はその半分か3分の2もてばいいほうかな?



「引きずって……て、2体で1トンはあるぞ」


「ああ、問題ない。近いんだろ?遅れないようにするし、何かあればすぐ捨てるから安心してくれ」


「ならいいが……一体、何レベルあるんだ……?」



残念、レベルの強さじゃないんだよなぁ。


幸い、避難所への道では弱いモンスターしか出なかった。



「お、原田さん!と……誰だ?君は?」



そういえば自己紹介をしていなかったなと、大剣使いが振り向いた。



「黒木秋斗だ」


「オークの群れに囲まれていたところを助けてもらったんだ」


「そうか……とりあえず、さっさと入ってくれ。黒木君、彼らと一緒に飯塚さんのところに言って貰えるか?原田さん、案内をたのむ」



さて、うちの店は繁盛しているだろうか。






ちょっと読み返してグダグダ長いなって思ったのでもうちょっと分かりやすくを意識して改稿します


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