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「神討ち」


この世界のパワーソース(力の源泉)の「管理人」にして「発電機」である、絶対不可侵の存在(と信じられている)【神】を、殺した存在。


もっと厳密に言えば、

「神を最低一柱は「単体ひとりで」殺せるだけの武力、並びに経験を保有している、非神的存在」

の呼び名。というか悪名。


太古の昔から、そのような存在は、どの時代でも、最低ひとりは存在していた。

なぜか、神をも殺してしまうほど、強い存在。

世界レッズ・エララのバグ。


……だが、一部の賢者は、神討ちの存在は、むしろ「その登場は、逆に想定済みのデザインだったのではないか? 世界創造において」と解釈するものもいる。


世界のパワーバランスを崩しかねない存在。

一般にはその存在が知られていないが、それは各国の首脳が、世界情勢を鑑みてそうしているのである。


つまりこの世界においては、神とは絶対的な存在ではなく、エネルギー調整のためのひとつのシステムであり、殺そうと思えば殺せる存在なのである。


無論、99.9%で不可能であることには変わりはない。


変わりはないが、事実やってのけた連中だけに、パワーバランスがおかしくなるのである。


まして、セリゼと月読という、神討ち「二人」がほうき星町に「同居」している、という事実は、歴史上類を見ないことであり、一部筋では戦線恐々しているとかなんとか。


「神討ち」の面々は以下の通り。


「血が吸えない吸血鬼」

「仙人」

「天使」

「防御壁=核魔術師」

「海龍王」

「人形使い」

格闘家モンク

「マンティコア」

「星詠み」


……9人。まだ10名には達していない。


だが、事実上、世界のパワーバランス的には、これが限度だろう、と言われている。


ーー

「魔法科学」


従来相反するものであった「魔法」と「科学」という、二つの「世界の見方(解析・認識方法)」を融合させることによって、作者たちの世界よりも、より近未来に近い技術文化が成り立っているのが、現在の「レッズ・エララ」である。


もはや魔法は「不可思議」ではなく、科学は「鈍くさい理屈」ではない。それらは互いに補い合うことにより、爆発的なエネルギー・安定した技術を生む。


それがこの百年ばかりに起こった「第二次産業革命」である。


ーー


「ほうき星町」


尋常ならざる力、忌み嫌われる力、それによりこの世に居場所をなくした者達――「天才」と呼んでよいのか疑問はあるが――を受け入れ、匿う場所。


大陸北方のイーシィ湖のほとりにひっそりとその町は佇む。何百年も、いや、ひょっとしたらそれ以上昔から。


ハイテクではないが、必要十分な技術は完備されており、何より北方の地に似合うような、清冽な町並みである。


どういう理屈で、「彼ら」がここに集まってくるのかはよくわかっていない。何かの力場があるのは確かだ。


が、とにもかくにも、少なくとも、彼らは安らいでいる。


ーー


「イーシィ湖」


ほうき星町があり、また、この辺り一帯の大河の中心部となっている大きな湖。


北方特有のフィヨルドの地系をしており、風光明媚。水はどこまでも澄み、淡水魚が水揚げされる。


イーシィ湖流域の流通ルート(川)は頻繁に貨物船・客船が行き来しており、僻地であるが、物資流通面での不便はない。


トーラ共和国・アズテラルダ地方随一の湖である。



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