表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/107

●「力」――はじめに

「ほうき星町英雄譚」というお話の、テーマといいますか。

あまり長くないですし、物語ですらありませんがこの章。

しかも暗いですし理屈っぽい。

けれど……これを書かないことには、作品じたいが成り立たないというか。


莫大な熱源が近くにあったら――例えば太陽、例えば発電所。そしてそれが指向性を持った「力」として、辺りに撒き散らされるとなったら――?


力の善悪は問わない。否、力に善悪などあるのだろうか? そこにあるのは、ただひとつのベクトルとしての「力」であって、問題となるのは、行為者の意識・思考・思想……そう考えるのが、まあまっとうな考え方である。


が、まあ、凡夫の意見を代表して言えば、隣にそんな力を持った奴がいたらたまったものではない。だから、往々にして、莫大な力を持つ者は、静かに、日常生活、市民生活から、放擲される。


彼らはある面においては王であった。が、ある面においては、うだつのあがらないサラリーマンよりも奴隷的であった。彼らはそのようにして奉られ、かつ、貶められた。詳しくはジョルジュ・バタイユの宗教起源論がこの辺りの心理構造には詳しいので(とくに『宗教の理論』)、お暇な方は一読願いたい。いや、マジで「トップ=カリスマ=王」に対する見方変わるから。


ともかくも、彼らは――ある種の天才たち、あるいは化物たち――彼らは、ああ、確かにその才をもって、人生を送っていた。


傍から見れば、それなりに輝かしい人生であったかもしれない。が、当事者にとってみれば、それはそれは地獄の日々だったのである。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ