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episode1 一目惚れ

こんばんは、豆っ子です(*´︶`*)ノ

今回は【君がいなくなった世界で】に登場していた、茜ちゃんを主人公にしたお話です。

恋愛小説となっています。ぜひご覧いただけると嬉しいです!

現実世界でのお話ではありますが…現実ではありえない場面が多いかと思います。小説らしいな、と暖かい目で見てください笑

「ねぇ、怜さん。好きだよ」

「…なんだよ急に」

顔を見ずに素っ気なくそう返し、私の嫌いな煙草を吸う彼を見つめる。耳が赤いのは気のせいかな。

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怜さんと出会ったのは今年の夏頃だった。春翔たちと毎日夜遊びをするようになった時期でもあり、深夜徘徊でよく警察にお世話になっていた。その日も1台のパトカーが私たちの近くで止まり、1人男の人が歩いてくるのが見えた。またか、と若干の怒りを感じながらこちらへ歩いてくる人影を見つめる。その人は私たちの前で立ち止まった。

「やっぱりお前らか」

そう言いながらため息をつき、下を向く。

「なんだ、怜さんか」

「びっくりさせないでよ」

どうやら春翔たちを知っているらしい。

「なんだじゃねぇよ。こんな時間に外ばっか歩いてるから毎日捕まってんだろ」

「毎日じゃないし!」

怜さんと言われる人が私と小羽を見る。ほんの一瞬目が合った。

「最近仲良くなった茜と小羽」

「最近名前が上がるようになったのこいつらか。巻き込むな」

「巻き込んでないし」

「深夜徘徊ばっかりしやがって。寝ろ」

「怜さんアイス奢って」

「人の話聞け」

私はずっと彼を見つめたままだったらしい。諒に注意していた怜さんが私の視線に気付き、不思議そうな顔をする。

「あっ…」

やっと目を離し、下を向く。

「茜と小羽も気軽に話していいよ。裕兄と友達で昔から知ってる人だし、怜さんには見つかっても補導されないから」

「おい。調子に乗るとお前だけ補導するぞ」

「なんで俺だけ!?」

「気を付けろよ。他にも回ってるし、お前らが溜まってる場所バレてるから」

「はーい」

「怜さんアイス」

「うるせぇ、しつこいな。買わねぇ」

怜さんはじゃあな、と私たちに背を向け車に戻っていった。

「え、何」

小羽が私をガン見していたことにやっと気付く。

「一目惚れした?」

「は!?」

小羽の一言に男子3人が大きな声で騒ぐ。

「ちょっと!声大きい!」

「否定しないんだ」

「いや、違う違う違う!」

「ずっと見てたじゃん」

「茜が怜さんに一目惚れかー」

「一目惚れって決まってないし!」

「あれは一目惚れでしょ。私には分かる」

「お前超能力者なの?」

茜が一目惚れしたと春翔が変なリズムで歌い出すからとりあえず1発蹴りを食らわしてやる。そんなわけないと思う一方で、怜さんの顔を見たとき体中に電気が走ったような感覚がした不思議な現象にもしかしたら…という気持ちも現れる。今まで一目惚れの経験なんてないし、本当のところは分からないけど見惚れてしまったのは間違いなかった。その日は眠るときもなんだか胸がドキドキしていた。

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