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絶対零度系のラブコメ  作者: もこもこケーキ
15/36

15話.お揃い

 

 目黒(めぐろ)から貰った大食い大会の景品のストラップ。

 せっかく貰ったんだから、どっかに付けないと勿体ないよな…。

 俺は通学用のカバンにひっそりとストラップを付けた。ストラップ自体がそんなに大きくはないし、誰にもバレることはないだろう。


初川(はつかわ)殿!おはようでござる!」

「お、おう。朝からテンション高いな」


 学校に登校すると、隣の席にいる吉田(よしだ)が無駄に元気だった。

 だいたい吉田(よしだ)が明るいときは、好きな漫画かアニメ関係である。


「昨日の深夜に放送されていたアニメのOPの映像のクオリティの高さとそれにマッチングした曲に、アニメのデザインも原作を忠実に表現していてここ最近では一番の神アニメに出会ったのでござるよ!」

「よく息継ぎせずにそんな早口で喋れるな…」

「おや?初川(はつかわ)殿、カバンにストラップ付けたでござるか?」


 俺の机の上に置いてあったカバンを、吉田(よしだ)は眼鏡の縁を押さえながら見ていた。

 まさか、一番にこいつにストラップの存在を気付かれるとは…。


「あー…まぁ、気分転換にというか…なんというか」

「カバンにストラップやキーホルダー付けるとテンション上がるでござるよね!拙者のカバンも見てくだされ!」


 吉田(よしだ)は俺にカバンを見せてきた。

 吉田(よしだ)のカバンには沢山のアニメのキーホルダーや缶バッチが付いていた。

 いくらうちの高校は緩いと言っても…これは目立ちすぎるだろ。


「どんだけ付けてんだよ。痛バみたいになってるじゃねーか」

「スグル」


 急に横から声が飛んできた。

 俺のことを下の名前で呼ぶのはあいつしかいない。

 声の方に顔を向けると、やはり目黒(めぐろ)がいた。あれ?なんか目黒(めぐろ)の雰囲気がいつもより怒ってるような気が…。


「な、なんだ目黒(めぐろ)

「なんで今日先に行ったの?」

「いや、だって…早く起きれたから」


 そうなのだ。俺は目覚ましの鳴る1時間前に起きてしまったので、学校を出る時間も普段より早くなったのだ。


「いつも一緒に登校してるのに、スグルに置いていかれた」

「悪かったって…」


 ん?なんか…背後から圧を感じる。

 吉田(よしだ)は歯ぎしりをしながら、眉間にシワを寄せながらこちらを睨んでいた。

 眼鏡のレンズの奥の目が怖いぜ…。


「二人は何話してたの?」


 目黒(めぐろ)が俺と吉田(よしだ)に質問を投げかけてくる。


「え?そ、それは…まぁ、アニメとかの話をな」

初川(はつかわ)殿がカバンにストラップを付けていたので、それについて盛り上がってたでござるよ!」


 くそっ!吉田(よしだ)余計なことを…!

 目黒(めぐろ)から貰ったストラップを、すぐにカバンに付けているなんて知られたら恥ずかしいのに…。

 

「ストラップ?」


 目黒(めぐろ)は俺の机の上に置いてあるカバンに目をやった。


「………」

「め、目黒(めぐろ)。これは違うんだ。せっかく貰ったのだから、ちゃんと有効活用しようという気持ちでカバンに付けたのであって」


 すると、目黒(めぐろ)は肩にかけていたカバンを両手に持ち替えた。

 そして、カバンを胸の前に持ってきた。

 あっ…俺が貰ったストラップと同じやつが…。

 その時、目黒(めぐろ)の頬にえくぼができていたかもしれない。

 

「スグル、お揃いだね?」


 俺は思わず、目黒(めぐろ)に見惚れていただろう。


「うわああああああぁぁ!!!初川(はつかわ)殿はもうリア充まっしぐらのヤリチンでござるぅぅぅ!!」

「ヤリチンじゃねーよ!?あと、お前声デカすぎるだろ!」


 吉田(よしだ)がギャンギャン騒ぐものだから、クラスの注目の的になっていて恥ずかしかった。



最後まで読んでいただきありがとうございます!

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