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絶対零度系のラブコメ  作者: もこもこケーキ
12/36

12話.放課後の教室


 学校の授業が終わり放課後となった。

 他の生徒たちは部活に行ったり、家に帰宅したりしているだろう。

 俺?俺はなんと…まだ教室に残っていた。


「はぁ…全然終わらねぇ」


 教室の中で一人ため息をつく。

 担任の玉置(たまき)先生が受け持つ世界史の課題を、俺はやってくるのを忘れたのだ。

 そのため、放課後になって教室に残されてしまっている。

 早く終わらせて帰りたいが…世界史苦手なんだよな。


「ルイ〜世とか、教科書に何人いるんだよ…」 


 教科書と課題のプリントをにらめっこしていた。

 ん?なんだろう…。人の気配を感じる。

 俺はプリントを解くのをやめて、顔を上げた。


「……」


 目の前に、俺のことを見下ろして立っている目黒(めぐろ)がいた…。


「うぉ!?…お、お前いつの間にいたんだ」

「スグル、帰らないの?」

「課題やってくるの忘れたからな…。終わるまでは帰れない」

「そっか」


 これで、目黒(めぐろ)もここから離れて寮に帰るもんだと思っていた。

 だが、俺の目論見は外れたようだ…。


「…おい」

「なに?」

「なんで俺の前の席に座った」


 目黒(めぐろ)は俺の前の席に座った。しかも、椅子を俺の方に向けているから、机を挟んで目黒(めぐろ)と対面しているみたいなものだ。

 

「スグルが課題を終わらせるの待ってる」

「まだ終わるのに時間はかかるが…」

「別にいい」

「俺のことを待ってても、いいことなんてないぞ」

「あるよ」


 目黒はまたいつもの無機質な表情だった。

 しかし、微かに口元が(ほころ)んでいるようにも見えた。


「スグルと二人きりでいられるから」


 その言葉に、俺は思わず口が空いてしまっていただろう。

 俺と二人きりでいたいと目黒(めぐろ)は言った。

 勘違いしそうになるほど、浮ついた考えだけが脳裏によぎる。

 放課後の教室…男女二人きり…この雰囲気は…条件が揃いまくってないだろうか。

 数秒の間、俺と目黒(めぐろ)はお互い言葉発することなく見つめ合っていた。

 だがそれもつかの間、目黒(めぐろ)はスンッと鉄仮面のような顔に戻っていた。


「また、おはぎ買って」

(おご)らせるのが目当てかよ…」


 その後俺は課題を終わらせると、学校帰りに目黒(めぐろ)と一緒にコンビニに入り、おはぎを買ってやった…。




最後まで読んでいただきありがとうございます!

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