467●『ゴジラ-0.0』(2026)②作品予想:ゴジラを“時空返品”! 米国本土決戦。ルメイはどうする? 芹沢博士登場か?
467●『ゴジラ-0.0』(2026)②作品予想:ゴジラを“時空返品”! 米国本土決戦。ルメイはどうする? 芹沢博士登場か?
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1943年に米国が秘密裏に実施した、フィラデルフィア実験。
その実験艦とされた駆逐艦エルドリッジは、六年後の1949年に太平洋・大戸島の沖に突如出現しました。
時空変異能力を備えてしまったエルドリッジ号。
人類はそれを「超時空兵器」としてゴジラにぶつけたのです。
稲妻を巻いて発生した時空トンネルを通ってゴジラと駆逐艦エルドリッジ、そして敷島青年が放り出された先は……
やっぱ、米国の東海岸、フィラデルフィアの湾内でした。
駆逐艦エルドリッジは、元いたところへ戻ってしまったのです。
ただし作品中の現在、1949年のフィラデルフィアに。
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日本人、ホッと一息。
厄介者はアメリカへ時空返品大成功です。
もともと1946年に、クロスロード作戦の水爆で、勝手にアメリカが巨大化させた迷惑怪獣です。
だからアメリカ様が、何とかするべきなのです。
なのにマッカーサー元帥閣下がご自分の仕事をサボって「日本人でなんとかしろ」と責任を丸投げしたのが1947年の『ゴジラ-1.0』でした。
これ、2026年のホルムズ海峡と同じですね。
勝手にイランに戦争仕掛けてニッポンの石油をストップさせておきながら「日本人でなんとかしろ」と丸投げしてきましたものね。
かの国の大統領様、ゴジラよりも迷惑な怪獣ですなあ。
芹沢博士にお尻ペンペンしてもらわないと……
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1949年のゴジラはフィラデルフィアから破壊の限りを尽くしてのしのしと米国東岸を歩きまして……
北東へおよそ百キロ。
ニューヨークを襲ったのでした。
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さて、駆逐艦エルドリッジは、全く同じものがもう一隻、出現していました。
ウィキペディアによりますと、フィラデルフィア実験の結果として……
「1943年10月にフィラデルフィアのドックで統一場理論の実験が行われ、1隻の駆逐艦<エルドリッジ号>の姿が完全に見えなくなり、360キロメートル離れたバージニア州ノーフォークのドックへ瞬間移動した」とあります。
そう、ノーフォークに、全く同じ艦がすでにあったのです!
なにしろ極秘実験だったので、そのまま保管されていました。
これは、どういうことか。
使われた装置が安物だったので、時空移動の際に位相がズレてテレビ画面が二重に映るような古臭いゴーストが発生。
もう一つのエルドリッジ号が異空間でコピーされてしまったのです。
一隻は1943年のノーフォークへ横滑りで空間移動。
もう一隻は1949年の太平洋へ、監督の御都合で時空間移動してきたのでした。
てえことは……
1943年という過去からやってきた駆逐艦エルドリッジが、1949年という未来にノーフォークに存在するエルドリッジとご対面! なのです。
二隻のエルドリッジ号は、タイムトラベルで出会う、過去と未来の自分自身。
これは「本来、同時存在するはずの無い、同じ物体」です。
絶対に出会ってはならない、禁断の同一個体。
このようなメンドクサイ事態には……
SFはエイヤッとばかりに大爆発で解決します。
二つをぶつけたら「時空間対消滅」を引き起こす!
これならゴジラだって過去と未来に引き裂かれて粉々だぞ!
今度こそ世界の迷惑大統領、もとい、怪獣ゴジラを成敗できるのだ!
マンハッタンを蹴散らして摩天楼をドミノ倒し、瓦礫の山と化したゴジラに対して、二隻の「本来一隻しかありえないエルドリッジ号」が左右から突進します。
「これぞ紐育海神作戦!」と大ハッスルの吉岡秀隆博士。
ゴジラを双子のエルドリッジ号の間へ誘導するのは、敷島青年のスカイレイダー!
そして激突、閃光、稲妻と落雷、巨大な噴煙、時空のゆがみ……
ゴジラ消滅。
アメリカ人の大歓声!
まさか、じつはゴジラが五年後の未来の大戸島沖へ“里帰り”タイムスリップしたとはつゆ知らず……
そう、問題のゴジラは西暦1954年公開の、ファーストゴジラの冒頭場面へ「時空返品」されてしまったのです。
これでゴジラ映画史の時系列は整合されました。
目出度し目出度し……
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2002年に『リターナー』、2009年に『BALLAD 名もなき恋のうた』と、タイムスリップ作品をヒットさせた山崎貴監督。
「結末に、困ったときはタイムスリップ」でっせ!
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ネットのニュース
●『ゴジラ-0.0』英語を話す日本人キャラが登場へ<以下略>
2026 4/16(木)10:53配信 シネマトゥデイ
山崎監督は<中略>劇中では日本語&英語のセリフが混ざっているといい、「英語を話す日本人キャラクターが登場します。アメリカ国防総省や海軍などの軍全体が、映画の核となるテーマに大きく関わってきます」と明言した。
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●典子の運命や如何に。「英語を話す日本人キャラ」とは。そして“眼帯コンビ”?
予告編では、眠っている娘と敷島青年を前にして、眼帯姿の典子が涙ぐむ場面があります。
たぶん、黙って別れを告げているのでしょう。
なぜ?
典子は知っているのです。
あの、銀座の放射熱線。
普通の人間なら即死する放射能を浴びても助かったのは、なにかのきっかけで体内に侵入したゴジラの細胞が、放射能耐性を与えてくれたからだと。
私は体内のゴジラによって生かされている。
このままだと、自分は快獣ブースカならぬゴジラになってしまふ……
ヒトゴジラ・ノリコ誕生!
い、いやぁぁぁぁっ!
そんな典子に、米軍エージェントが声をかけます。
「ノリコサン、あめりかニ来ナサーイ、治療シテアゲマース」
ただし極秘作戦なので家族にも内緒で。
そんな甘言に乗せられて、というか藁にもすがる思いでこっそり渡米する典子。
しかして実態は、アメリカン・マッドサイエンティストによる、体のいい人体実験でした。
あわやヒトゴジラになりかけたところを、救ってくれたのが……
米軍スタッフの一員に加わっていた「英語を話す日本人キャラクター」。
それは、典子と同じく右眼を眼帯で覆った、根暗な青年。
戦時中、ドイツで研究していたところを敗戦で捕虜になり、フォン・ブラウン博士の付録とばかりに米国へ送られて生物化学を研究させられていた万能の天才科学者だったのです。
その名は芹沢大介! 22歳。
のちに史上初、たった一人でゴジラを倒すニッポン救国の英雄です。
巨人ゴリアテに挑む潜水服のダビデですよ!
いや、ここで出さないとマズいでしょう。
『ゴジラ-0.0』の次は、普通『ゴジラ1.0』、すなわち1954年公開のファースト『ゴジラ』ですものね。
ただし『ゴジラ-0.0』が大ヒットしたらトーホー様が欲を出して『ゴジラ0.5』<ゴジラ・ゼロポイントファィブ>を間に挟んで、“マイゴジ三部作”にしようってことになるかもしれません。
しかし、それをやると1950~53の朝鮮戦争真っただ中にゴジラ出現! となって、きっと怪しいロシア人が暗躍してゴジラにウオツカ呑ませて操り、“赤いゴジラ・元祖レッドキング”爆誕となるのでしょう。
そうなるとこれまたお話がややこしくなるので、やめとくと思いますけどね……
まさか、やんないでしょうね、『ゴジラ0.5』。
それよりも先に、1954『ゴジラ』の公式カラー化を完成してほしいものです! 絶対にDVD買いますって。
ということで、五年後の1954年ファーストゴジラに物語をつなぐ為にも、“若き芹沢博士”の登板は必須だと思うのです。
芹沢博士と典子、二人とも右眼に眼帯。
この“眼帯コンビ”はゴジラとともにフィラデルフィアからニューヨークへと逃亡。
それを助けるのが、敷島青年。
そんな流れになるのかなあ。
根暗男の芹沢が意外と紳士でカッコいいので、敷島君、内心ヤキモキとか。
芹沢博士は細胞内の酸素量を増減させることで、典子の身体を侵食しているゴジラ細胞を消滅させることに成功。
後年のオキシジェン・デストロイヤー開発につながってゆく基礎研究がなされたわけです。
芹沢博士の登場、これ鉄板ですよ!
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●ゴジラよりもホラーなジャップキラー登場? そしてスケベゴジラの末路。
山崎監督様は先に引用した記事で、「アメリカ国防総省や海軍などの軍全体が、映画の核となるテーマに大きく関わってきます」と明言されています。
ゴジラvs米軍。米国本土決戦!
こうなりますよね。
となると、米国の実在人物で、欠かせない強烈なキャラクターがおられます。
戦略航空軍団司令 カーチス・E・ルメイ少将。このころ年齢43歳頃。
大戦末期、B29に焼夷弾を満載して1945年3月の東京大空襲で10万人を焼殺、各都市を焼け野原にしてさらにキルスコアを上げ、広島・長崎の原爆投下にも関与、ゴジラですら足もとにも及ばないほどの“民間人殺戮”に手を広げて、戦後の1964年に日本政府から勲一等旭日大綬章を叙勲された偉人様ですね。なんたる皮肉?
このお方が、ゴジラに対してどう出るか。
まさか、ニッポンのマッカーサー元帥閣下みたいにお昼寝なさっているわけではないでしょう?
自由の女神様の背後に、ゴジラが迫ってくる事態なのですから。
もたもたしていると、ゴジラはワシントンに足を延ばして、あの白いお館を踏み潰すかもしれません。
ニューヨーク防衛のため繰り出したミズーリ級戦艦は放射熱線で次々と爆沈、エセックス級空母も次々と爆沈と、戦時中の日本人にとっては夢のようなパラダイス光景が展開します。
あ、あくまで“戦時中の”軍国少年少女にとっては、ですよ、21世紀じゃなくて。
そりゃもう、ルメイ将軍は黙っちゃいませんよね。
彼は戦略航空軍団司令として、無数のB29をゴジラ退治に繰り出す事の出来る、勇ましいお立場。
この点、とても注目しています。
なんといっても前年の1948年から、世界最大のトンデモ巨人爆撃機、B29より二回りは大きいフライング棍棒とも呼ばれる“B-36ピースメイカー”が米空軍に配備されているのです。
そのドデカさは、映画『戦略空軍命令』(1955)で実感できます。あんなものが空を飛ぶなんて……と。
なお、21世紀のB-2ステルスボマーのご先祖と言えるメチャカッコイイ全翼ジェット爆撃機YB-49も前年の1948年に初飛行しています。
映画『宇宙戦争』(1953)で貴重な離陸映像が観られますが、史上初、火星人に核攻撃を加えた珍品機体ですね。XB-71バルキリーを差し置いて、世界一美しい爆撃機と称えてもよろしいでしょう。
「ゴジラ vs B-36&YB-49」!
この大勝負は、アリ! まさに世紀のドリームマッチです。
見せてくれますでしょうね、監督様!
ゴジラを超える怪物男カーチス・ルメイ氏をシカトするかどうか?
それが、『ゴジラ-0.0』の面白さを左右すると思いますよ。
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あ、それから陸軍では105ミリ砲装備でキャタピラを四本巻いた陸の怪物、“T28重戦車”が1947年に試作テストされています。
ガルパンの映画版だけで終わるのはもったいない!
これもお出ましになるでしょう。
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さて最後に気になるのは、自由の女神様の背後に迫るゴジラのカット。
この映像ね、なんかこう、Hなんですよ。
右手で吊革を持ち、左手にはブックバンドでまとめたテキストを抱えた女子大生のお尻に触ろうと忍び寄る通勤電車痴漢のスケベオヤジみたいな……
女神様のお尻へのにじり寄り方が、なんだかヤラしい。
まるで彼女の首元に放射能の息を吹きかけるポジションではありませんか。
数あるゴジラ映画のカットの中で、最もシモネタ心を発散するスケベゴジラではないかと思うのです。
彼女を襲うなら、正面から堂々と口説いて、やっていただきたいものです。
しかし心配御無用!
次なる瞬間どうなるか、容易に想像がつきますね。
なんと女神様、上げていた右腕をさっと曲げて、ゴジラの胸に必殺の肘鉄をドカン!
ブロンズの肘鉄を食らったゴジラ、両手で右胸を押さえ、のたうち回っております。これは苦しい!
あばら骨がいくつか、折れ砕かれた模様です!
肺をやられて気息奄奄、放射熱線もやかんの湯気程度にしか出せません!
スケベゴジラ、ダウン!!
自由の女神様は、無事、ゴジラを撃退しました!
いや、そうなりますって。
いくら何でも彼女を卑怯にも背後から犯し、いや壊したら、正しく誇り高い米国夫人の怒りを買いますし、作品の評判にも関わるでしょう。
まさか自由の女神様にあんなことやこんなこと、しませんよね。
そこんところも、注目したい『ゴジラ-0.0』なのです。
11月の公開を刮目して待つとしましょう。




