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ヤドカリ姫は異世界の扉をひっそりと開ける  作者: モパ
【第1章】小さな波紋
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突然の出来事(後編)

【異空間ハウス】

対象者が住んだ事のある家を異空間に再現する事が出来る。


再現する家の時期は任意で設定する事が出来る。


複数の対象者が居る場合、異空間に再現した家を合体させる事が出来る。


異空間に再現した家の消耗品等を消費すれば無くなるが、

再度、同じ家を異空間に再現し直した場合は、過去に異空間に再現した時に消費した消耗品等は、消費する前の状態に戻る。


招かれざる者は入れない。


※イレギュラー

【異空間ハウス】を維持する為に使用しているマナの量を大幅に越える量のマナを【異空間ハウス】の扉に流し込めばバクを起こせば、招かれざる者でも【異空間ハウス】の扉を開く事が出来る。


※【異空間ハウス】の扉の最小のサイズは、異能を持つ者が通れるサイズ。



【マナの貯蓄】

自然界に存在する異能・魔法・魔術・呪術などを発現する為のエネルギーとなるマナを異空間に貯蓄し、 任意の対象に貯蓄したマナを使用する権限を付与する事が出来る。



【異空間加工倉庫】

異空間作られた加工倉庫に様々な品物を保管する事が出来る。

サイズ制限は無いが、容量制限はある。


植物を除く生き物を異空間加工倉庫に入れる事は出来ない。

※入れ物に封印されている場合は除く。


設定をすれば、

倉庫に入れた生き物や死骸や道具や資材の解体や、

集めた素材の加工や製造や調理。壊れた道具や商品の修理や修繕や修復などを行う事が出来るが、

必要な資材を揃えなければ加工や製造や調理。修理や修繕や修復などが出来ない場合がある。


異空間加工倉庫に入れた品物は、品物ごとに現実世界の時間の流れとは異なる時間の流れになるように設定する事が出来る。


特異点のアサグに匹敵する精度の鑑定の魔術が使える。


品物の相場価格や適正価格などを把握する事が出来る。


自分の居る世界に無い品物を製造する場合、設計図やレシピ。現物などの製造する品物の情報が必要。


在庫や設計図。レシピなどの情報を紙や木の板。粘土板等に念写する事が出来る。



【活性化と非活性化】

活性化した部位の脳や肉体のリミッターが切られる。

※活性化した部位の脳や肉体のリミッターを切られていても動き続けられるように、活性化した部位の脳や肉体が常に超再生され続ける。


非活性化する部位は使用不可になる。

※非活性化した部位によっては相手を即死させる事も出来るが、その場合、大量のマナを消費する。


無生物に関しては非活性化のみ使用可能。

※道具等の非活性化された無生物については、非活性化された内容については効果を発揮する事が出来なくなる。


異能・魔法・魔術・呪術などに関しても非活性化のみが使用可能。

※異能・魔法・魔術・呪術などを非活性化させる事で、その効果を消す事が出来る。



◇◇◇



想像していた以上に、僕が欲しいと思っていた異能を貰えるらしい。



てか、声の主が、ムシュ イム アン キと呼んでいる、僕や嫁が住んで居た世界に戻れたら、この異能は使えなくなるのだろうなぁ……


今のところ、嫁を連れて、元の世界(ムシュ イム アン キ)に帰りたいとは思ってはいるけれど……


その機会があったとして、その時、僕と嫁は、どんな決断を下すのだろうか……


って……今、そんな事を考えている場合ではないよなぁ……



『アサグや妖人に進化された方々や、

瑞獣・禍獣・幻獣・妖魔に進化した一部のモンスターから進化した特別な獣に限りましては、ムシュ イム アン キ に戻られましても、不老有死のルールが継続されるだけでなく、得られた異能を使用する能力も継続されますので、変な事を考えないで下さいませ。



それよりも、この異能の中でお渡しが出来るのは2つだけです。



取り急ぎ、奥様は何も思いつかれていないようですので、貴方が、お考えになられた異能のリストを奥様に共有なされますか?


それと……話の流れでお伝えさせて頂いた、

アン ナブ キ シェア ラに召喚された直後に、モンスターをはじめとした危険な生物達が跋扈するミンボン山脈の樹海と呼ばれる場所の中心部に転送される運命である事や、

ムシュ イム アン キ に戻られましても、不老有死のルールが継続されるだけでなく、得られた異能を使用する能力も継続されるという情報も、奥様に共有なされますか?』


『どちらも、共有して下さい。』


僕は謎の声に返答を返してみた。



◇◇◇



『奥様が会話を求められていますが、お受けされますか?』


『はい。』


僕は謎の声に返答を返した。



『はぁ~い。


貰える異能の話なんだけどね、

わたしは、パパの考えた【異空間ハウス】と【マナの貯蓄】を貰う事にしたので、

パパは【異空間加工倉庫】と【活性化と非活性化】を貰ってね。』


『了解。』


『素直で宜しい。』


僕の返答を聞いた嫁の弾んだ声が頭の中に響き渡る。



◇◇◇



『では、異能の進呈の手続きを行ってまいります。


ナブサモ様には異能【異空間ハウス】と異能【マナの貯蓄】を、

エンクル様には異能【異空間加工倉庫】と異能【活性化と非活性化】を、


進呈させて頂きますね。』


『宜しくお願いします。』


僕と嫁は謎の声に返答を返した。



『お2人への異能の進呈が終わりました。


それと……アン ナブ キ シェア ラの言語や文字の情報もインストールしてますので、

アン ナブ キ シェア ラの住人との意思の疎通についてのご心配は無用です。


では、これから大変だとは思いますが……

どうか頑張って下さいませ。』



【グワン】・【グワン】・【グワン】

【グワン】・【グワン】・【グワン】

【グワン】・【グワン】・【グワン】



不意に、また、視界が歪んだ。



気がつけば、僕は嫁と一緒に森の中に居た。



■■■



「『貯蓄したマナを使用する権限を与える。』×2」


嫁が、そう言うと僕と嫁の左肩が光る。

そして、何か文字のような物が刻み込まれた気がした。



「けったいな異能を得はったみたいやね。」


元の世界の女子高生の制服のような感じの服に身を包んだ小柄な女の子が話かけてきた。


隣には、元の世界のリクルートスーツのような感じの服に身を包んだ大男が居る。



「ごめん。ごめん。

脅かすつもりはなかったんけどなぁ……


ウチ達も、姉さん達とほとんど同じ境遇の者や。


違うんは、

ウチは変異点のアサグやのうて、特異点のアサグで、

こっちの奴は、人種のプロトタイプの先祖返りの無能者の妖人。ちゅう事ぐらいやね。」


元の世界の女子高生の制服のような感じの服に身を包んだ小柄な女の子が屈託の無い笑みを浮かべながら話を続ける。



「俺の名前は……名前は……名前……

マジで、元の世界の名前が使えねぇみたいだわ。」


「せやから、謎の声は、ウチ達に(あざな)ちゅうもんもくれはった。ちゅうてたやろ。


ウチの(あざな)はレイヒ。こっちのはナシアタ。



姉さん達も、謎の声に教えて貰ってはるかもやけど……


この場所は、この世界でも屈指の危険地帯の1つ。しかも、この時期は、滅茶苦茶、寒いらしいんや。


これから、一緒に行動する。しやんは、これから話し合うとして……


とりあえず、今日のところは、皆で協力して焚き火をしながら夜を明かせへん?


訳も分からへん場所で、いきなり死ぬんは、そっちも嫌やろ?」


元の世界の女子高生の制服のような感じの服に身を包んだ小柄な女の子が屈託の無い笑みを浮かべながら、更に、話を続ける。



「わたしの(あざな)はナブサモ。

こっちは旦那のエンクル。


とりあえず、今晩、安全に夜を明かす場所を、わたしの異能を使って提供するわ。


ただ……貴女の言う通り、明日からも一緒に行動するかは分からない。


だから……パパ……旦那の異能については、少なくとも、今は話さない。」


「分かった。

とりあえず、ウチ達にまで、今晩、安全に夜を明かす場所を提供してくれはって有り難うな。」


嫁の返答を聞いた、元の世界の女子高生の制服のような服に身を包んだ小柄な女の子が屈託の無い笑みを浮かべながら頭を下げてくる。


それを見た、元の世界の世界のリクルートスーツのような感じの服に身を包んだ大男も頭を下げてくる。



「『肉体と脳の活性化』×2」


僕は念のため、自分と嫁の肉体と脳の全てを活性化させる。

評価や感想やレビューやいいねを頂けたら有り難いです。

頂いた感想には、出来る限り答えていきたいと考えております。

宜しくお願いします。

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