冒険者登録
ランキングに載れました!
ありがとうございます!
「せっかくだから何か買って帰ろうかな?」
城から出た自分は服を来る前のに一般的な服装に戻し、城下町を散策した。
そして・・・一つ気づいたことがある。
「・・・おかねないんだった」
そう気づくと、ミレイの本にあったギルドに行ってみる。
ギルドについて
ギルドとはあらゆる大陸と町に設置された施設であり、冒険者、商業の2つのギルドがある。
この二つのギルドで発行されるギルド証は最も信用される身分証明書である。
ただ、ギルド証には更新期限があるため定期的にギルドで依頼を受ける必要がある。
そのため、村人や貴族などは登録してなく、別の証明書かお金を払い審査を受ける必要がある。
ギルド証は総じて発信機の役割や自動記録機の役割もこなす。
・冒険者ギルド
魔物やモンスターと言った害獣の討伐や護衛、護送、事件の手伝いなど万屋に近い。
命をかける依頼が多いが、その分手取りもよく一攫千金を狙える。
ダンジョンやラビリンスにもぐる際にはギルド証やランクが必要になる。
ランクはFから始まりA・AA・Sと続き、SSが最高ランクとなる。
・商人ギルド
商人や生産者を管理する組織。税務管理や各国の食糧事情を吟味して支援や情報提供を行う。
出店や店舗を持つ際には登録が必要で、登録できれば衛生面や商品の品質面が保証される。
また、ブランド化と言って匿名生産も行っており、ギルドが仲介役となって匿名で生産ができたりもする。
1次生産(農作物・原石等)・2次生産(加工食品・鍛冶等)ではギルド証や更新手続き期限が違い、村でも村長などギルドのあるような街に行くものが登録していることが多く、一番発行されている。
ミレイちゃんメモ♪
ダーリン強いから、訓練もかねて冒険者ギルドに登録する良いよ!
この世界には人じゃない生き物もたくさんいて、前の世界より危ないけどダーリンはそう言うのと戦う方が絶対嬉しいよね!?
・・・ミレイ、別に自分は戦うのが好きなんじゃなくて未知を知ることが好きなだけなんだけど。
微妙にミレイのレンジに対するずれている評価に関しては何とも言えないが、今の自分の事や性格などを考慮すると冒険者ギルドが魅力的に思える。
そう考えながらギルドに踏み入れると中には様々な種族がおり、元職業柄+ジョブ効果+察知スキルで全員を瞬時に観察する。
・・・全員なかなかに強そうだ。だが、対人戦闘の経験はあるのか?
王都周辺には強力なモンスターや魔物がおり、またダンジョンも存在するので拠点を構える者が多い。
だが、それはモンスター退治仕事が多いのであって、人と戦うことは少ないように感じる。
ギルドに併設されている酒場から聞こえてくる噂話もおもに北か南のモンスターや魔物情報が多い。
「おい、あんちゃん。どうしたんだ?依頼か?」
かなりいい体格をしており、見るからにパワータイプの剣士と思われる男が自分の行く手を阻む。
「・・・えっと、登録と素材の換金をしようかと思いまして」
すると男は、ため息をつきレンジをにらみつける・
「おいおい、あんちゃん。悪いことは言わねえ。ここで登録するのはやめた方がいいぜ?」
・・・これは本でよくある新人潰しと言うやつか?
「・・・ここの依頼は最低級でもDランク。最低ランクGの薬草採取系はあるがその間の依頼は全くねえんだ。それじゃあ進級できずにたまに受付に文句付けるやついるからな。そういうことは先に行っておくに限るんだよ。・・・それにな、最低限の装備くらいはしようぜ?」
なんと、良い人だった。
しかし失念していた。今は私服。
どう考えても冒険者になろうとしている者には見えないな。
「そうですか・・・まあ、自分としては換金の手数料と依頼に割引の効くギルド証さえあればいいので」
「お、おう。そうか。・・・随分とたくましいじゃねえか。まあランクあげる気あるんだったら俺ら『火炎団』にいいな。Dランククエスト受けられるようにパーティー組んでやるから」
そう言って剣士の男は建物を後にした。
「・・・あの、すみません」
「はい、ギルド証の発行と換金ですね」
「え?」
受付のお姉さんは僕の言おうと思っていたことを全て言い当てた。
「なんでって顔してますけど・・・いやそこで、Aランクパーティ火炎団リーダーのムラクさんと喋っていたじゃないですか」
あれが意外とこの受付嬢の耳にまで届いていたことが驚きだった。
ギルド内部は常に騒がしいし、人の出入りが多い。
そのためあの程度の声量では多少の注目を集めるかもしれないが彼女たちには届いていないと思い込んでいた。
「・・・失敗だったかな?」
自分はそうつぶやきながら受付嬢さんの準備を待つ。
「お待たせしました。この球に触れてください」
「これは?」
「登録機です。これに登録するとギルドのデータベースに魔力が登録され、緊急時のsos信号の受信、死亡確認、犯罪の際に追跡ができるようになっております」
「力を持つ職だからこその安全策なんだな」
「そうですね」
自分はその説明を聞きその球に触れる。
すると球が光り、1枚のブラックカードが出て来る。
「はい、とうろ・・・!ちょっと待ってください!そのカード貸して下さい。私少し席を外しますので2階の椅子に座っていてください!」
彼女はそういうと自分のギルド証を持っておくに消えてしまった。
・・・えっと、これどうしよう?
あのお姉さんが大声を上げたせいで、注目を集めてしまっている。
「おい、お前。どうしてお前みたいなペーペーが2階の許可が出るだよ?もしかして、いいとこのボンボンか?俺らのムラクさんにあんな態度取りやがってよ。大体なんだその恰好は?舐めてんのか!」
どう見ても酒によった男は悪酔いか自分につっかかって来る。
「すみません、格好の事は申し訳なく思ってます。でも装備は宿にあるので・・・。二階については自分にもちょっとわからないですね」
「ああ?じゃあお前、ロストレベリストでもいうのか?」
「ロストレベリスト?」
自分がそう聞くと男は明らかに不機嫌になる。
そして、手に持っていた酒瓶を振り上げた。
「ふざけるのもいいかげ―――「ねえ君、2階に行かないの?」ッ!」
僕が掌底を放ち意識を刈り取ろうとすると、自分と男の間に一人の狐獣人の女の子がいた。
彼女はぱっと見たところ、極々普通な女性の冒険者に見える。
だがどこか高貴な気配を内に秘めているような気もした。
いや、これが素で状況に応じて様々な気配を使い分けているのかもしれない。
こういった人物は地球にはたくさんいた。
むしろこういう人物が大成したりする。
「・・・どうかした?」
少しじっくりと眺め過ぎてしまったのか、彼女は頬を染めて自分に聞く?
「いや、面白い方だと思って。それは素ですか?雲りのない声、とてもいい」
「あ、姉さん!お戻りになられていたんですね・・・。」
「サージ。また酔って新人に絡んだのかい?・・・また、怒られたい?」
「す、すみません!」
絡んできた男は酔いがさめたのか、真っ赤だった顔が真っ青になり彼女に頭を下げる。
「さて、君の方だけど・・・」
「良い殺気ですね。体の使い方や筋肉の付き方もいい・・・」
「は、はい!?君はなにを言って・・・」
「あ、えっと、この場を収めてくれてありがとうございました。よければ今度ご飯おごらせてください。まだかけだしですので、あまり良いのはおごれませんが・・・あ、これ俺のステータスの連絡先です。よければ」
レンジはそう言って彼女にステータスの連絡先を送信して、上に上がる。
「ねえ、ちょっと聞いてもいいかな?」
先程から静かだった男は、彼女を知るゆえに自らの犯した失態とそれを罰する際の彼女の恐怖から酔いも完全に引いていた。
「あ、姉さん。なんでしょうか?」
「彼、名前は?」
「すみません。今日登録したようで・・・」
それを聞くと彼女は自分の唇をひと舐めする。
「へえ、・・・それなのにあの動き。ちょっと狙ってみようかな?」
そういう彼女の目は草食動物を狙う捕食者そのものだった。
・・・あいつ、エリーゼ姉さんに目をつけられるとは、災難なやつだな。
レンジに喧嘩をふっかけた男は心の中でレンジに手を合わせる。
彼女の名はエリーゼ。狐族 金色種の戦士。
またの名をーーーーー獣王と呼ぶ。




