第3789話 スニーカーを試着しに行きます。(誤魔化しは成功したのかな?)
研究所の3階 所長室。
小銃改1のお披露目を終えた武雄達はヴァレーリ達を見送った後、研究所に戻ってきていた。
「はぁ、とりあえず、上手く行きましたかね?」
武雄が一緒に戻ってきた、マイヤー、ジーナに聞く。
試験小隊の面々は、そのまま簡単な訓練をするとの事で訓練場に残っている。
「結局、ご主人様が4発当てていましたから、私の出番はありませんでした。」
「1発だったらジーナにもして貰おうかと思っていましたよ。」
ジーナの言葉に武雄が言う。
「いや、実際には1発の方が魔王国とブリアーニ王国への対応としては、良かったのかもしれませんね。
結果としては、全体の4割程度で驚かれているんですから。
これがスコープ付きで600mなら・・・所長なら8割は行くのではないですか?」
「うーん・・・実際にスコープを使っての実践というのは経験はしていますが、あの距離よりもっと近づいてからですからね。
実践形式ではなく、あくまで実践でとなると・・・うん、8割は当てたいですね。」
武雄がマイヤーに言う。
「ちなみに私はスコープあり、なしに関係なく、600mなら9割以上は当てられると思います。
精霊の力で最初の1発以外は当てられるでしょう。
マイヤー殿の言からだと、しなくて正解だったでしょう。」
ジーナが言う。
「まぁ、過小評価してくれているようですので、良いですけどね。
とりあえず、何も苦情は来なかったですね!」
武雄が言う。
「・・・ヴァレーリ陛下とブリアーニ女王陛下が何か言っていましたが?」
「あれは感想です!
そして、魔王国との密約により、私の小銃改の研究は擁護されています。
途中経過として見せているので大丈夫です!」
武雄が言う。
「はぁ、その言い分で納得していただいたのなら良いです。」
マイヤーが諦めながら言う。
「はい、大丈夫です。」
武雄が頷くのだった。
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ラルフの仕立て屋。
「「「うーん・・・」」」
ヴァレーリ、ブリアーニ、アンナローロがスニーカーを試着して考えている。
「店主、これがキタミザト殿達が最近買っている物という事なのだな?」
グローリアがラルフに聞く。
「はい、キタミザト家から初期の提案があり、製作している物です。
革靴よりも動きやすいと買われるお客様が多くなってきております。」
ラルフが言う。
「ふむ・・・革靴よりも歩きやすいというのは、わからないが、革靴とは違う感触というのはわかる。」
グローリアが頷く。
「それと公的な行事には履かれない方が良いでしょう。
あくまで普段使い用としてご利用いただくのが良いでしょう。
キタミザト家、エルヴィス家ともにメイド達も普段の仕事では良いが、公的な時には革靴で業務を行っていると聞いております。」
ラルフが言う。
「なるほど。
店主、このサイズで他の色もあるのか?」
「はい、お持ちします。」
ラルフが言うと店員が動く。
「なぁ、店主殿、これをキタミザト殿は魔王国やブリアーニ王国に輸出すると言っていたんだが。」
「とっても初耳ですね。
詳しくお願いします。」
ラルフがヴァレーリの言葉に真顔で答える。
「詳しくも何も売る物を模索していると言っていたんだがな?
で、輸出する場合はこのサイズが基本なのか?」
ヴァレーリが聞く。
「そうですね。
基本的には、そうなります。
あ、魔王国は多種族でしたね。
種族的な所でサイズや足の形が違いますか?」
ラルフが気が付き聞いてくる。
「あぁ、人間種や人間種の見た目に変身する型の獣人には売れると思うんだがなぁ。
その辺のサイズはどう考えれば良いかと思ってな?」
ヴァレーリが言う。
「うーん、私共としては基本的に、この形での製作をする事で安くご提供出来ています。
なので、ここから逸脱した形となると、素材費を抜きにした費用が革靴と大して変わらないかと。
すみませんが、お受けいたしかねます。」
ラルフが言う。
「ふむ、そういう物か。
あくまでこの形でしか売らないとなれば、対処としては足に合う大きさのを買えば良いという事だな?」
ヴァレーリが聞く。
「はい、そうなりますが、足に合わない物を履くのは、お勧めしません。
足が変形するかもしれませんし、そもそも足に合わないと痛くなるでしょう。」
ラルフが言う。
「確かにな。
うーん、魔王国に入れても、半数が買う対象という感じかな?」
ヴァレーリが考えながら言う。
「うん、ブリアーニ王国は大丈夫だと思いますね。
ちなみに店主殿、これは・・・買えますか?」
ブリアーニがラルフの顔を見ながら言う。
「ははは、これは残念ながら、エルヴィス家が提供する素材を使っており、他領、他国問わず製造を依頼する事は出来ません。」
ラルフが笑顔で言うのだった。
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