第3750話 その頃のエルヴィス侯爵邸の客間では。(人工湖や養殖の話をしよう。)
エルヴィス侯爵邸の客間。
エルヴィス爺さん、アリス、エリカ、夕霧達が歓談をしていた。
「ふむ、なるほどの。
鉱物被害というのが発生するのか。」
エルヴィス爺さんがチビコノハの説明を聞いて、腕を組み頷く。
「うん、アズパール王国は鉱山がほぼないというからね。
その手の被害があまり認識されていないのはしかたないよ。
鉱山を持っている魔王国やカトランダ帝国なんかは対策していると思うよ?」
チビコノハが言う。
「それにしても鉱山被害とは人体にそれ程の重大な影響を及ぼすのですね。」
エリカが言う。
「うん、困った事に蓄積する事がほとんどなのよ。
食物みたいに食べたら出すといった事はなくてね。
パナちゃんが万が一の際の薬を、ユウギリ達が水質改善の取り組みと川周辺の監視をしてくれるとありがたいわ。
水量の確保は必要だけど、安全に出来る事が一番だからね。」
チビコノハが言う。
「そうじゃの。
地元住民の生活が一番大事じゃよ。
夕霧殿、川の監視とタケオが初雪殿に依頼した小池の件、頼むの。」
「ん、問題ないです。
スライム達の集まる場所が出来るという認識です。
ちなみに、青スライムと緑スライムの派遣を要望しますか?
他のも入れますか?」
夕霧が聞いてくる。
「・・・ふむ、鉱物に限らぬが、何かを取り込むと体液を出してくれるのがスライムじゃからの。
水関係であれば青スライムじゃろうの。」
「川周辺の森の状態も見て貰うとするなら緑スライムも必要ですね。」
「前に聞いた通りなら、全種のスライムが均等に配置されています。
それにコノハ殿の話では少々他の要素が混じっていた方が健全のようです。
この地でも同じ割合であった方が良いと思います。」
3人が言う。
「・・・ふむ、青と緑スライムに水質改善を他の赤、白、黒スライムは周辺の森の維持をお願いしようかの?
特に川付近は大雨になった際に土砂崩れがあるという事は学んでおる。
崩れそうな所には地面の補強と草木の繁殖をして欲しいの。
それでなったらなったで対処すれば良いだけではある。
あくまで予防的な対策として実施してくれるかの?」
エルヴィス爺さんが言う。
「ん、わかりました。
まずは流入する川の上流の状態を確認し、地図に落とし込みます。」
夕霧が言う。
「うむ、頼むの。
人工湖の方は掘削自体は終わったようじゃよ。
今は手直しや追加の工事をしておるとの報告を受けておる。」
エルヴィス爺さんが言う。
「お爺さま、約1か月前は7割の出来と言っておりましたが、進んでいるのですね?」
アリスが聞く。
「うむ、ウィリアム殿下達の第3皇子一家領までの街道が終わったからの。
そこに派遣していた部隊を人工湖に合流させたか。
とはいえ、追加の工事も結構、日数がかかるみたいじゃがの。」
エルヴィス爺さんが言う。
「大きい穴を作って、水を張れば良いという訳ではないですからね。
水が抜けている今だから出来る工事もありますし。
港湾施設の船着き場は、今しておかないと追加工事費用が多くなりすぎる事もありますしね。
今出来る追加工事はしておくべきですね。」
エリカが言う。
「ふむ、まさにその船着き場の補強をするようじゃよ?
クレーンの設置も近々するようじゃが、その基礎部分や周辺の土台部分の補強工事をするという報告書が来ておる。
わしもエリカの考えと一緒で、今出来るなら今するようにと許可しておる。」
エルヴィス爺さんが言う。
「人工湖といえば、紅魚の養殖場ですね。
出来るのでしょうが、上手く行くのでしょうか?」
「なんとも言えぬの。
・・・ふむ、一度、タケオやアリス、エリカにも現状の報告書で状況を見て貰うか。
何が正しくて、何が間違いかを指摘してくれれば何よりじゃの。」
「わかりました。
私やコノハが確認します。
それにしても鮮魚が頻繁に食べれる機会が来るとは思いもしませんでした。」
アリスが言う。
「そうじゃの。
川魚は獲れているから、全く食べない訳ではないが、やはり骨が細かいからのぉ。
海魚のように骨が少ないという魚料理は良いの。
わしや兵士達のように移動をする機会がある者は食せるが、現地に行くか、高い輸送料を払っての入手しか出来ないからの。
滅多に移動しないアリス達は紅魚が稀に食べれる程度で、他は干物じゃからの。
紅魚が多く食べれる機会を得るなんて、想像もしなかったろうの。」
エルヴィス爺さんが言う。
「それはカトランダ帝国でも、そうでしたね。
今回の第3皇子一家領への異動は、結構、食生活の部分で楽しみでしたね。
とはいえ、タケオさんのおかげで、魔王国から輸入が出来そうなので、この地でも海魚を食べれる機会が多くなると認識しています。」
エリカが言う。
「うむ、タケオの輸出入業も上手くしないといけないし、わしの方の養殖事業も上手くしないといけないの。」
エルヴィス爺さんが頷くのだった。
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