第3728話 ヴァレーリ達は魔王国に戻ってきました。(あ、やっぱりシュークリームには驚いていたのね。)
魔王国 王城のヴァレーリの執務室。
「はぁ、疲れたな。」
ブリアーニを送ってから戻って来たヴァレーリがソファに座りながら言う。
カストには、第1軍との打ち合わせをさせている。
「お疲れ様でした。」
アンナローロがお茶を出しながら言う。
「グローリア殿もいつも輸送をしてくれて、ありがたい。」
ヴァレーリが言う。
「いや、なに、あの程度で美味しい料理が食べられるのなら手間ではないですよ。」
グローリアがヴァレーリの対面に座り、アンナローロが入れたお茶を飲みながら言う。
「ふむ・・・で、だが。
あのスイーツなんだ?」
ヴァレーリが難しい顔をさせて言う。
「私、声が出そうになりましたよ。
びっくりしました。」
「うむ、初めて食べたが、2人とも何も言わなかったから無表情で食べていたが。
美味かったのは確かだな。」
アンナローロとグローリアが言う。
「我とカールラでカストが居る手前、レンコンで大いに驚いて、他のはそこまで驚かないようにしようと言っていたのだが。
とんでもなく恐ろしい物が控えていたぞ!?」
ヴァレーリが言う。
「私も顔を作るのが一生懸命でしたが・・・グローリア殿、キタミザト殿達はどういう感じでしたか?」
アンナローロがグローリアに聞く。
「ふむ・・・見守っていたか。
こちらの反応を見て面白がるという風ではなかったと思う。」
グローリアが考えながら言う。
「ふむ・・・とりあえず、こちらの驚きは隠せていたと見て良いな。」
ヴァレーリが頷く。
「中は牛乳のクリームでしたね。
砂糖が多用されていそうです。
外の皮の部分が・・・サクッとしていましたね。」
「うむ・・・なのに丸かったな。
パンかとも思ったが、中が詰まっている訳ではなかったな。」
「食べた瞬間に不思議な感覚になりましたね。
中があれほどにスカスカというのにも驚きましたが、菓子としてクリームに合っていた。
・・・そう、合っていたんだよな・・・詰まっていないパンなのに・・・」
3人が悩む。
「・・・ま、次食べた時に考えましょう。」
アンナローロが言う。
「簡単ではあったよな。
薄いというかスカスカな生地にクリームが挟んでいて、クリームの味を楽しむという趣旨のスイーツだった。
だが、出来るのか!?」
「うーん・・・少なくとも我々だとパンにクリームを挟むというのは出来るかと。」
アンナローロが言う。
「パンにクリームとは・・・気が触れたと言われかねない組み合わせだが、キタミザト殿の料理を食べた後だと、ありだと言えるな。」
グローリアが言う。
「だが、あの食べたクリームはあの生地だったからこそのクリームなのだろう。
パンに挟むとなるとまた違った味のクリームにしないといけないか。
まぁ、そこは料理人に任せないといけないな。」
ヴァレーリが言う。
「そうですね。
・・・カスト殿を気にせずに驚いておけば、あのスイーツのレシピを頂けたかもしれませんね。」
「・・・次回、大いに驚こうな。
いや、今回、驚かなかったから違う方法で聞き出さないといけないか。」
「素直に言った方が良いと思うがな。
どうせ、キタミザト殿にはわかられているのだろうし。」
グローリアがヴァレーリとアンナローロに言うのだった。
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魔王国 王城内の小会議室。
カストと第1軍幹部達が話し合いをしていた。
「なるほど、わかりました。
キタミザト殿、エルヴィス殿の意向を加味して、鉱山関係の居住区の整備をいたしましょう。」
兵士が頷く。
「うむ、皆さん、よろしく頼む。
この事業は我が国の安定に寄与する事でしょう。」
カストが軽く頷きながら言う。
「ええ、そうですね。
この内容は第3軍やボナ殿、ボニート殿へ確認が必要ですね。
それに・・・」
「エルヴィス侯爵領軍の3個小隊ですが、陛下は4個小隊分用意すると言ったとの事でしたね。
ですが、万が一、ドワーフ王国との事も考えると1個中隊が入っても良いように考えておいた方が良いかもしれませんよね。
アズパール王国とブリアーニ王国がそれぞれ1個中隊ずつ、計2個中隊400名が駐留しても良いようにしたいですね。」
兵士達が言い出す。
「通常は陛下が言ってきたように4個小隊80名用の宿泊部屋として使い、他の者達の部屋は倉庫か他の用途にしておけば良いという事だろうな。」
「今は良いが、今後の政治的な事で険悪になるかもしれないから各種族、軍の住居区画は考慮しておかないといけないだろうな。」
「いや、険悪にならなくても配慮は必要だろう。
なんだかんだと種族毎に地域がわかれているのは、配慮をしないといけないからだし。」
「現状の坑道内の様子を確認が必要だろうな。
どうやって手を加えるかを検討しないといけない。」
兵士達が会議をしだすのだった。
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