第3718話 精霊達の雑談。(オリーブオイル以外の食用油の開発は出来るのか。)
一方の精霊達はというと、チビ化したコノハ、パナ、ガミジン、ダハーカ、タローマティは、武雄達とは別のテーブルで話をしていた。
「へぇ、この寒空に水着でレンコン掘りかぁ。
だから、あんなに立派なのが採れたんだ。
ガミジン、ダハちゃんありがとう。」
チビコノハが言う。
チビガミジンとチビダハーカが頷く。
「ダハーカの災害クラスの暴風を局地的に当てたのでしょうが、カスト達に出来るのですか?」
チビパナが聞いてくる。
「ふむ、グリフォンは風の魔法が得意と聞きます。
水の中で風で水流が作れれば出来るでしょう。」
チビガミジンが言う。
「それはもう水系の魔法ですよ。」
チビタローマティが呆れながら言う。
「タロちゃんはしないの?」
「残念ながら私は魔法はからっきしで。」
チビタローマティが両手を挙げて言う。
「あー、そだ。
前にベルテ一家の所に行った時にタロちゃん、蔵を覗こうとしたんだって?」
チビコノハが言う。
「・・・はぁ、そうですよね。
報告はされますよね。」
チビタローマティが諦めながら言う。
「ダメだよー、勝手に見ちゃ。
上手く行ったら売ってあげるからね。
それまで我慢してよ。」
チビコノハが笑いながら言う。
「はい、とはいえ、私の知らない神が居ましたが?
あんな幼い女神で二刀流というのは居ないと思うのですが?」
「およ?タロちゃんでもわからなかった?
ほぉほぉ、なら、秘密ー。
私以外は正式な名前を教えないでおいた方が、タロちゃんへの抑止になるだろうしね。」
「私は、そろそろガミジンにバレていると思いますが?」
チビコノハの横でチビパナがお茶を飲みながら言う。
「ふむ、パナの件は私にはわかりませんね。
キタミザト様の逆鱗に触れる訳にはいきませんので、知らないとしておいた方が良いでしょう。
とはいえ、少々お願いしたい事がありますので、その依頼を受けてくれるとありがたいのですが。
もちろん、費用は支払いますよ。」
チビガミジンがチビパナに言う。
「後で紙にしておいてください。
次来るまでに用意はしましょう。」
「実は書いてあるのですよ。」
「では、来月までに用意しておきます。
・・・・・・費用ですが、そこまで高くならないので、金貨数枚という程度でしょう。」
チビパナがチビガミジンから紙を受け取り、内容を確認して言う。
「よろしくお願いします。」
チビガミジンが頷く。
「で、今回のレンコンだけど、自生地はどんな感じ?」
チビコノハが聞いてくる。
「ふむ・・・野生の沼でしたね。」
「野生と人工の沼の違いがわからない。」
チビタローマティがチビガミジンの言葉に難しい顔をさせる。
「ふむ、整備すれば産業になりそう?」
「レンコンの需要がどのくらいかですね。
今回、キタミザト様のおかげで食べる事が出来るとわかりました。
あとは掘る者の技量を上げる事と需要が押し上げられれば、地域産業として良いかと。」
チビガミジンが言う。
「カストの所は堅魚節でお世話になっているからね。
他の食産業に力を入れて貰って、うちに定期的に輸出して貰わないと。」
チビコノハが言う。
「魔王国内での保存食の一角になれれば良いのですが・・・」
「うーん、ジャガイモのチップスみたいにレンコンを薄くスライスして揚げるという方法がやりやすいかもね。
でも、油って高いからさぁ。
タケオに話したら揚げ専門の商店を作ろうかって話も出たぐらいだからね。」
「揚げ物屋・・・なるほど。
精肉、青果はありますが、揚げ専門は中々出会わないですね。」
チビガミジンが言う。
「常にオリーブオイル使うから原価が高くなるし、熱するのも薪でしょ?
コスト高いからさぁ。
一般には、まだまだ高い食材だよ。」
「オリーブオイル以外の食用油の開発が必要ですかね?」
「今、出来るのは圧搾法による抽出かな?
オリーブオイル、菜種油、米油、ゴマ油なんかが代表例だよね。
ガミジン、ブリアーニ王国で作れない?
エルヴィス侯爵領は、もう手一杯で新たに作付けするのは、近々では難しいんだよ。」
チビコノハが言う。
「ふむ、米がありますね。
・・・確か米ぬかに圧力をかけて、絞るのでしたかね?」
「そうそう。
精製した際に出るぬかでね。
米の作付けするんでしょう?」
「ブリアーニ王国の方ではキタミザト様に買って貰えるように今後も輸入をお願いするような話はちらほらと出ていますね。」
チビガミジンが言う。
「うーん・・・輸入品にする為には相当な量のぬかが必要だよね?」
「まぁ・・・そこはやりようではないでしょうか。
丁度、米が好きになっている第7軍指揮官様と指揮官補佐様が居ますし。
定期的に精米した物を送るとすれば、ぬかの定期入手は可能でしょう。」
チビガミジンが言う。
「ふむ・・・一旦、魔王国とブリアーニ王国で検討して貰える?
タケオの方には私達の方から輸入出来ないか聞いてみるよ。」
チビコノハが言う。
「わかりました。
何となしに話をしてみましょう。」
チビガミジンが頷くのだった。
ここまで読んで下さりありがとうございます。




