第3717話 レンコンの感想はどうですか?(新しいレシピを探すのだ。)
エルヴィス侯爵邸の食堂。
昼食を取り始めた武雄達はというと。
「不思議だ・・・シャクシャクしている・・・」
「本当・・・何ですかね?この食感は。」
「ううーむ・・・揚げているから柔らかくなっていると思ったが・・・」
「美味しいなぁ。」
「これもうみゃい!」
「ぎゅ!」
「きゅ!」
皆が反応している。
「皆さんとしても、とりあえず食べれるという反応ですね。」
武雄が言う。
「あぁ・・・不味い訳ではない。
肉を挟んでいるから味もしっかりしている。
だが、食感が・・・採れたてのキュウリやダイコンに近いか?」
ヴァレーリが考えながら言う。
「レンコンの食感をキュウリやダイコンですか。
ふむ、硬さを表すのでしょうか。」
武雄が頷く。
「それにジャガイモより崩れません。
そもそも、崩れないのですか?」
ブリアーニが聞いてくる。
「地下茎ですからね。
栽培される前は水等が通っている所です。
他の食物だって、茎を焼いたり煮たりしても煮崩れしないと思います。」
武雄が言う。
「そう言われるとそうなんだが・・・キタミザト殿、レンコンはどんな料理に合うのだろうか?」
カストが聞いてくる。
「基本的には揚げる物に合うとは思います。
それに煮込んでも食感はしっかりと残ったままで、茎なので、水が通りやすいという事は煮汁を良く吸い込みます。
それこそスープに入れると他食材よりも味が染み込んでいる感じがして違いが出せるかと思います。
今回は輪切りにしていますが、もう少し細かくして野菜炒めに入れても良いでしょう。」
「ふむふむ・・・メモは?」
「取れています。」
カストが一緒に来た料理人に聞く。
「新しい食材が手に入ったら、手当たり次第に料理に組み込んで合う物を探さないといけませんね。
それこそ、普通なら絶対に入れないような物にも。」
「・・・野菜を、いや、レンコンは野菜なのか?」
カストが考えながら言う。
「野菜でしょうかね。
細かく刻んでパンに入れても良いですし、ソースに入れて食感を変えてみたりとやりようは色々あるでしょう。
これから頑張って開発していかないといけないですね。」
「うむ、そのようだが・・・ちなみにキタミザト殿は今後は?」
「レンコンは油物と相性が良いので、他の具材を合わせて揚げたり、単体で薄く輪切りにして揚げたり、さっきも言ったようにスープの具材やサラダに入れたりと、色々したいですね。」
武雄が言う。
「キタミザト殿でもレシピはこれからという事ですね。」
カストが言う。
「発想も大事ですが、組み合わせで考えても良いでしょうね。
既存の料理の食材を変えたらどうなるか。
この考えだけで、倍の料理が出来るのですからね。」
「「確かに。」」
ヴァレーリとブリアーニが頷く。
「味が染み込みやすいという事は・・・保持するという事です。
例えば、運動をして汗をかいた際の塩分補給用にハチミツとレモンの汁、塩を混ぜた物に軽く茹でたレンコンを浸しておけば食べやすいかもしれませんね。」
武雄が言う。
「ほぉ、なるほど。
運動時の栄養補給ですね。」
カストが頷き、隣の料理人がメモを取っている。
「「・・・」」
ヴァレーリとブリアーニがジーっと見ている。
「あとはさっきも言った野菜炒めでしょうね。
もちろん、ウスターソースや中濃ソースを使ってくれるとありがたいですが。」
武雄が言う。
「あ、うーん・・・魔王国に輸出をして頂いているのは承知しているのですが・・・何分、我が領にまで来なくてですね。」
カストが悩みながら言う。
「・・・私の方からの輸出量は決まっているので、分配は、そこの2人と協議ください。」
武雄がヴァレーリとブリアーニを見ながら言う。
「・・・魔王国に戻って協議だな。
今、どうのこうのを決める事ではない。」
ヴァレーリが言う。
「そうね。
ブリアーニ王国と魔王国との分配も話し合おうね?」
ブリアーニがにこやかに言う。
「・・・ふっ・・・ふざけるな!前の取り決め通りだろう!?
まだ1年も経っていないで、分配交渉など出来るか!?」
ヴァレーリがブリアーニに言う。
「ほほほ、それは前の領土の話。
今回は新領地での話。」
ブリアーニが言う。
「くぅ~~~!足元を見られそうだ。
キタミザト殿!」
「増産はエルヴィスさん達が頑張っているから、待ってくださいね。」
武雄がヴァレーリの言葉に被りながら言う。
「くっ、これも帰ってからの打ち合わせで決めなければな。
最低でも今のままにさせないといけない。」
ヴァレーリが今の量を維持させる為にやる気を見せるのだった。
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