第3716話 エルヴィス侯爵邸に着きました。(大皿料理の範囲とは。)
エルヴィス伯爵邸の玄関。
「「「「いらっしゃいませ、お客様。」」」」
子供達が横に並んでヴァレーリ達を出迎える。
「うむ、大きくなったな!」
「仕事が上手く行っているのでしょうね。
顔から自信が溢れ出ていますよ。」
ヴァレーリとブリアーニが頷く。
「ヴァレーリ殿、ブリアーニ殿、グローリア殿、アンナローロ殿、お久しぶりでございます。」
アリスがヴァレーリ達に綺麗な礼をする。
「お久しぶりでございます。」
エリカも綺麗な挨拶をする。
その横にジーナがおり、アナスタシアとクリスティーナを抱きながら礼をする。
「アリス殿、久しぶりだ。
それとエリカ殿もな。
今日もよろしく頼む。
そして、その子達がアリス殿の?」
「はい、アナスタシアとクリスティーナと言います。
ジーナちゃん。」
「はい。」
ジーナがヴァレーリとブリアーニにアナスタシアとクリスティーナを見せる。
「おー♪おー♪
ちっちゃいな。」
「可愛らしいですね♪」
ヴァレーリとブリアーニが笑顔で2人を見る。
「グローリア様、アンナローロ様も。」
ジーナがグローリアとアンナローロにも見せる。
「ほぉ、小さい。
これからの成長に期待ですな。」
「キタミザト殿とアリス殿の子という事で色々と大変そうですが、真っ直ぐに育って欲しいですね。」
グローリアとアンナローロが言う。
「皆さま、ありがとうございます。
ヴァレーリ殿、前回同様、昼食からと考えておりますが、よろしいでしょうか。」
「うむ、よろしく頼む。」
アリスの問いにヴァレーリが頷く。
「はい、では、まずは昼食をお願いします。
その後、我が祖父と夫と会談をお願いします。
タケオ様、以後、お願いします。」
「わかりました。
「私は子供達と一緒に居ますので、食事はご一緒しませんが、後程、祖父と共に客間にてお待ちしております。
タケオ様、お願いします。」
「ええ、また後で。」
アリスが言い、武雄達が食堂に向け歩き出すのだった。
・・
・
食堂に到着すると。
「ダニエラ遅い!」
「ぎゅー。」
「きゅ。」
ビエラ、リーザ、クゥがちゃんと席に着いて、料理を待っている。
「・・・まぁ、居るわな。」
ヴァレーリが苦笑する。
「今日は新作!食べないと!」
「ぎゅ!」
「きゅ!」
ビエラの言葉にリーザとクゥが「そうだー」と両手を上げる。
「・・・」
グローリアが何とも言えない顔をさせている。
「はは、ダニエラ様、カールラ様、グローリア様、席に着きましょう。」
アンナローロが席に促すと3人が席に着く。
「失礼します。」
メイド達が配膳をしだす。
「ふむ・・・カレーはいつもどおりだが、揚げ物を作ったのか。」
ヴァレーリが配膳される料理を見ながら言う。
「はい、挟んである肉自体は変わりませんが、レンコンで挟んでいるか、ジャガイモで挟んでいるかの違いになります。
ソースは中濃ソースをかけて食べてください。」
武雄が言う。
「挟み揚げかぁ・・・」
ブリアーニが考えながら言う。
「挟み揚げ自体は珍しいという調理法ではありません。
ジャガイモとかでは作られる事があるとは思いますが、フライドポテトとステーキやワイン煮があるので、手間がかかる分、あまり出されることはないですね。」
武雄が言う。
「まぁ、そうだな。
手間がかかる割に客が2種類頼む所を1種類で良いとなると一般の店側はしたくないだろうな。
店側としては売り上げを伸ばす為には、簡単に出来て、多く出る方が良いに決まっている。」
ヴァレーリが頷く。
「とはいえ、私達やダニエラの所も、表立っては、あまり手の込んだ料理は作らないわよね?」
ブリアーニがヴァレーリに聞く。
「普段から作る気がないし、我もそこに惜しみなく金銭を投入はしないからな。
それに城内の兵士達分もと考えると量も作らないといけないから簡単な料理になって行くものだろう。
もちろん、カールラやグローリア殿達が来た際には手間を惜しむ気はないが。
あまり頻度は高くないな。」
ヴァレーリが言う。
「まぁ、私もダニエラも私達用の特別な料理を用意しろなんていわないわよね。
兵士達と同じで良いと言っているのはお互いに知っているしね。」
ブリアーニが言う。
「上位と下位に食事で差をあまり付けないのは立派な事ではありますが、食文化の推進という観点では論外です。
一般の方々の食文化を変化させたい場合は、上位がしっかりと料理を創り出す必要があると考えます。」
武雄が言う。
「ううむ・・・キタミザト殿とエルヴィス殿の街中への食に関する貢献と、その後の街中を見ると否定は出来ないな。」
「そうね。
街中の賑わいを見ると流通や農家の作付け等々が変わるし、拡大もするだろうね。
経済的な事を言えば、料理も馬鹿にしてはいけないのはわかるわ。」
ヴァレーリとブリアーニが言う。
「我としては若いドラゴン達にも食べさせたいというのがあるから、大皿で出せる物が理想だな。」
グローリアが言う。
「グローリア殿、それは樽でという事ですよね?
大皿ではありません。」
アンナローロがボソッと呟くのだった。
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