第3361話 再び、エルヴィス爺さん達と歓談に。(色々確認をしましょう。)
武雄達が合流し、エルヴィス家の籠りは続く。
「作る目途は立ったという事じゃの?」
「はい、王都から戻ったら、少しずつ私が作ります。」
エルヴィス爺さんの言葉に武雄が頷く。
「ふむ?タケオが作るのかの?」
「はい、あーでもないこーでもないと自問自答しながら作ろうかと。
ダメならダメで、その時はどこかに頼めば良いだけですので。
まずは気軽に始めようかと。」
「ふむ・・・まぁ、趣味じゃの。」
「はい。
あ、そう言えば、リーザ達のドールハウスを買いに行かないと。」
「ぎゅ?・・・ぎゅ!」
リーザも忘れていたようで、間をおいてから頷く。
「主、サスケ達の小屋も作らないと。」
ミアが言ってくる。
「そうでしたね。
それも帰って来てからですかね。」
武雄が言う。
「ふむ、タケオは戻ってからもやる事が多そうじゃの。」
「そうですね。」
エルヴィス爺さんとアリスが言う。
「約束ですから。
ですが、私もまた忘れそうなので、リーザも言うようにしてくださいね。」
「ぎゅ!」
リーザが頷く。
「・・・他に忘れているのは・・・あー、シュレッダーかぁ。
ついつい忘れてしまいますね。
これは明日以降にキャロルさんへ話しましょうか。」
武雄が言う。
「ふむ・・・新年の挨拶でタケオからの依頼がくるのか・・・新年から仕事じゃの。」
「ええ、ハワース商会もサテラ製作所も喜んでくれるでしょうね。」
エルヴィス爺さんの言葉に武雄が頷く。
「そうじゃの・・・タケオ、他に協力工房に頼む事はあるかの?」
「うーん・・・ローさんの所にはグローリアさんの所向けの大量の買い付けをお願いしていますし、ベッドフォードさんはいつも通り、イーリーさんの雑貨屋は来年以降でアスセナさんが魔王国等からの輸入品の展示会でお世話になる。
ステノ技研は試作品でお世話になっているので追加はないし、ラルフさんの所はお土産品の試作をお願いしているけど、あれはどちらかと言えば、ラルフさんの知り合いを動かして貰いたいという要望だから、ラルフさんだけ暇なのかな?」
武雄が考えながら言う。
「うむ、暇ではないじゃろうがの。
ラルフの所に何か頼むかの?」
「・・・SL-05液を浸した布、防刃布を幌馬車の幌に使うのはエルヴィス家の新規事業にしていましたか。」
「そうじゃったかの?
わしは防刃布より輸送量の増加を見ておったから、記憶に残ってないの。
ま、今度、確認しておこうかの。」
「お願いします。
それを王都でも買わせたいので、試作品をお願いしていましたね。
1m四方で5、6枚としていたと思ったので、来た際に聞いてみましょう。」
「王都に卸すのかの?」
「麦茶に次ぐ、エルヴィス伯爵領からの輸出品です。」
「ふむ・・・良い響きじゃの。
じゃが、わしの所の幌馬車の幌を作っていたら生産が追い付かんのではないかの?」
「生地の製造から防刃布の完成品まで一気に作る工房を立ち上げているので、拡大するのでは?」
「ふむ・・・ラルフの所は我が家からの融資事業には応募しておらぬから、自費で拡大しておるの。
王都の商談が上手く行くと融資事業に応募してくるかの?」
「・・・エルヴィスさん、今でさえ融資事業が多く有って困るのでは?」
「そうなのじゃ、儲かりそうな事業が多くて困る。
なので、ラルフには自費での工房拡大をお願いするかの。」
エルヴィス爺さんが言う。
「工場も建てて、色んな工房を吸収していますよね?
ラルフ殿の所は大丈夫なのでしょうか?」
アリスが聞いてくる。
「うーん・・・それに仕事が確約してからの拡大ですので、最初だけ必要だと思います。
ラルフさん達も基本は収益がある価格で素材や物を売っていますからね。
少しずつでも返せる見込みが立っていれば融資事業になりえますし、最初の資金の所は他の所も仕事量を見れば、貸してくれる所はあるでしょう。
とはいえ、変な所に借りると大変そうなので、ダメならエルヴィス家から融資をしてあげれば良いでしょう。
その資金はキタミザト家からエルヴィス家に無利子で貸せば良いだけですし。」
「タケオ、すまんの。」
「いいえ、私としては今の時点で私達が生きていけるだけの資金をエルヴィス家に貸し付けています。
なので、少なくともここの面子はエルヴィス家で住んで行けます。
それにいざとなれば、リーザやビエラ、リツにお願いして、革を少し貰って王都に売りに行けば、それなりな金額になりますからね。
それを当てれば良いだけです。」
武雄が言う。
「うむ・・・陛下の懐を壊滅させないような加減で買わせないといけないの。」
「ははは、脅し文・・・魔法の売り言葉を言えば、快く買ってくれるのが、今の陛下ですので。
喜んで買ってくれますよ。」
「まぁ、やりすぎないようにの。」
エルヴィス爺さんが呆れながら言うのだった。
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