第3329話 展示即売会の話をイーリーにしよう。(ちょっと小耳に入れてあげますよ。)
イーリーの雑貨屋。
ヴィクター達と軽く打ち合わせをした武雄が来ていた。
「そんな話に?」
「はい、イーリーさんも覚悟しておいてください。」
「そこは・・・まぁ、わかりました。
ハワース商会とラルフさんの仕立て屋、宝石商店、家具屋、大工の親父達にも声をかけないといけないでしょうか。」
「んー・・・確かに魔王国、ブリアーニ王国、デムーロ国だけの物品だけで展示即売会が難しそうなんですが、あくまでも国外産の商品を集めたという体でやりたいのですが、難しいと言われたのですよね。」
武雄が言う。
「展示する数が微妙という事でしたか。
そしてキタミザト様は、『あとは任せた』と会議を終えた訳ですね。」
「そうなりますね。
あとはアスセナさんが、どういう展示会にしたいかによります。
私の意向の通り、手の内にある物を上手く並べるか、この街の方々に協力を仰ぎ、品数を多くして売るのか。
商店向けか一般向けか。
どちらにしてもイーリーさんの協力が必要です。」
「まぁ、キタミザト様がやたらめったら声をかけると大変な事になるでしょうからね。
実質的なまとめ役で私が入れば良いのですね?」
イーリーが諦めながら言う。
「ええ・・・今回、私達が用意するのは中古の家具と中古の小物、売れ残りの小物です。
なので、傷がある物があります。
そういうのを即売会に出しても買い手は付かないと考えます。」
「それはその通りかと。
中古家具等の買取、販売をする店もありますが、少々の手直しをするのが当たり前の商品ですね。
ふむ、ハワース商会と私の知る中古家具店に声をかけて、キタミザト様に送られて来る家具の確認が必要でしょうね。」
「ヴィクターに相談して、買い取って来た小物も出しておきます。
魔王国側から家具等が届いたら、イーリーさん主導で品質確認をする事にしましょうか。」
「確か、当方の出荷が1月5日、到着が1月15日、引き取りはあるでしょうが、往路と同じ行程なら復路は1月25日ですか。」
「私はいつ戻れるかは王城での会議等々によりけりです。
最悪でも25日には帰って来たいです。
ま、魔王国の人達には26日以降と言っていますけどね。
アスセナさんには戻るまでに展示即売会の素案を出すように言っています。
なので、その前後でイーリーさんに相談に来るかもしれませんね。」
「ふむ・・・となると品質管理は戻って来る日にしていた方が、良いか。
そこで輸入中古家具等を見て、もしアスセナ様がこの街の物も置くというのであれば、足らない物がわかるから手配も出来ると。
キタミザト様、今の所で構わないのですが、魔王国関係の展示即売会の実施時期はいつと考えていますか?」
「1月末まで私は出張と魔王国からの方と打ち合わせですし、2月はアリスの出産があります。
最低でもアリスの出産以降ですね。
2月半ばくらいに出来ればと思っています。」
武雄が言う。
「ふむ・・・なるほど。
・・・手配と修理と・・・半月かぁ、出来なくはないですね。」
「輸入される中古家具のリストはヴィクターが持っています。
もし、イーリーさんに相談が行った際にでも見て貰って、頭に入れておいてくれると助かります。」
「わかりました。
ちなみにお手伝いする利点は?」
「展示即売会で出展する品々を先に見て、値付けにも立ち会えるかもしれませんよ?
私としては、誰が買おうと構いません。
輸入費用が取り返せるのなら良いので。」
「ふむ・・・値付けですか・・・早い物勝ちですか?」
「さーって・・・アスセナさんに任せています。
とはいえ特定の商店のみが買い漁るのは、展示即売会としてどうなのかとは思います。
値段は変わらず、複数の購入希望があれば、抽選で購入者を選ぶ方が良いとも思いますし、同じ人ばかりとならないように1人何点かと決めておく事も必要でしょうね。」
「・・・従業員を使うかもしれませんが?」
「それは組織力の問題ですから、不問です。
そこに文句を言うのであれば、自分達も友人、知人、家族を投入して同じ事をすれば良いだけですよ。
ですが、どうなろうとも一個人が大量に買うのは避けれるでしょう。」
武雄が言う。
「ふむ・・・まぁ、キタミザト様の協力工房皆でやれば何とかなりますか。」
イーリーが言う。
「そんなに被るような商品があるとは思えませんけどね。」
武雄が呆れながら言う。
「それはそれです。
中古とはいえ、質が良い物があるのであれば、転売しても良いですし、うちのような雑貨屋では新品よりも中古の家具の方が売れたりもします。」
イーリーが言う。
「まぁ・・・そこはアスセナさんから相談されたら話し合ってください。
私はそこまで関与しません。」
武雄が言う。
「わかりました。
協力工房の皆で対応するようにします。」
イーリーが言うのだった。
ここまで読んで下さりありがとうございます。




