第3322話 アルダーソンとバビントンの話を聞こう。(イーデンとラナの話をしないとね。)
アルダーソンとバビントンが土下座しているのだが。
「皆さん、お座りください。
その後、お話を致します。」
コンティーニがエイミー達に言う。
「・・・ええ・・・じゃ、まずは座ろうか。」
エイミー達が座る。
「・・・で、バビントン殿、アルダーソン殿、何でその姿で出迎えているのかしら?」
エイミーが聞く。
「はい!まずは私から!
王立学院で息子がお手を煩わせた件で、申し訳ございませんでした!」
アルダーソンが平伏しながら言う。
「あー・・・イーデンの事ね。
王城から何か言われた?」
「人事局より報告書が来ましたが、直ぐに来なくて良いとの伝言を。
ですが、エイミー殿下、エルヴィス殿に多大な迷惑をおかけしたと息子より手紙も来ています。
女子生徒にも無茶をさせたようで、王都に行きましたら女子生徒だけでなく、親御さんにも謝罪と感謝を伝えなければならないと考えております。
このような機会で恐縮ですが、エイミー殿下方に感謝いたします!
ありがとうございました!」
アルダーソンが言う。
「そう・・・イーデンはどうするの?」
「敵と対峙して意識を無くすなど・・・私の鍛え方が足りませんでした。
さらに女性に無茶をさせるなど言語道断です。
身を挺して女子生徒を庇ったのは評価しますが、そもそも女子生徒が来る前に終わらせるか、女子生徒が気が付いても介入出来ないようにしてから会うべきでした。」
アルダーソンが言う。
「・・・・・・うん、アルダーソン殿、イーデンが喧嘩をした事については、どう思うの?」
「勝てなかったですし、気絶もしています。
結果はかなり残念ですが・・・特に喧嘩自体に言う事は何も。」
「そう・・・まぁ、私もスミスも怪我も何もないから特段何か言う気もありません。
あとはアルダーソン殿とイーデンで話し合ってください。」
「はっ!ありがとうございます!」
アルダーソンが言う。
「で・・・バビントン殿、なぜに?」
エイミーが聞く。
「はっ!・・・この度はクリナ殿下を試すような事を言いだし、ご不興を買ったと聞かされています・・・
ニール殿下、クリナ殿下には、その後書簡をお送りさせて頂き、ご理解を頂いておりますが、エイミー殿下には、こうしてお会いできたので・・・」
「まぁ、あの文章は・・・面通しという名の見合いみたいなものだったからね?
クリナが乗り気ではなかったから断っただけよ。
私の意見ではないわ。
・・・娘さんがパットの婚約者の内定の件、遅ればせながらおめでとう。」
「はっ!ありがとうございます!」
「・・・クリフ伯父上にも困ったものだわ。」
「・・・」
バビントンは何も言わずに平伏している。
「長女の・・・ラナでしたか?
さっき挨拶をしましたが。」
「はい、パット殿下に一目惚れしたようでして・・・
クリフ殿下方から言われておりましたが、こうも上手く行く物なのかと私自身困惑しております。」
バビントンが言う。
「はぁ・・・パットの何が良いのかわからないけど・・・まぁ、本人達が好き合うのなら良い事なのは確かよね。」
「・・・はい。」
「だけど・・・バビントン殿、率直に聞きます。
ラナはどの程度まで知識がありますか?」
エイミーが聞く。
「・・・王立学院に入れる為の勉強は今、実施させておりますが・・・
エイミー殿下の問いは王族の妻としての知識や思考という事でしょうか?」
「うん、王家は皆が思う程、自由ではありませんからね。
偏った発言は基本的にはしないようにしないといけない、本心でなくても王家としての意見をしっかりと言う必要があります。
これが・・・面倒なんです。
それと特に今代と次代は皇子妃達が討論を良くしています。」
「と、討論ですか?」
「ええ、今は子供が生まれたので中止していますが、産まれる前は正室達が集まって、王国内の事、各皇子一家の事なんかをすり合わせているんです。
王家同士が争っても国が疲弊するだけですからね。
その内々のやり取りを皇子達抜きで話し合い、各々の家の問題点があれば、協力して対処していく体制を作っています。
これにパットの妻も参加する事になるでしょう。」
「・・・皇子妃が参加するのですか?」
「ええ、あれは結構大変なんですよね。
国内情勢、領内情勢、周辺貴族、経済、政治等々、かなり専門的な話もします。
習った事を並べて発表する物ではなく、常に最新の事を知っていないと話に入っていけません。」
「・・・それは、凄い事をしているのですね。」
「実際に政治や政策をするのは皇子達ですが、それの補佐をするのが妻の役目という事ですし、もし、間違った方向に政策をしそうになったら妻達が皇子と話し合い、考えを修正して行くという事になりますね。」
「ふむ・・・そういった知識や行動は、うちの娘はした事がないですね。
どうすれば教えられるのか・・・」
「なので、アズパール王から私がラナの教育を任されました。
来年、寄宿舎に入るのでしょう?
王立学院に通いながら私が教育をしていきます。」
「!?ありがとうございます!」
バビントンが言うのだった。
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