第3301話 新しい書斎の壁紙と家具はどうする?(掘り炬燵の魅力は凄いんだよ?)
エルヴィス伯爵邸の客間。
アリスとチビコノハ、リーザ達がのほほんとしていた。
「むぅ・・・」
アリスが、冊子を読みながら唸っていた。
「アリス、何を悩んでいるの?」
チビコノハが言う。
「ハワース商会が魔王国宛に作った家具と装飾金具のカタログの見本が来たので見ているんです。」
「へぇ~・・・で、もう1つ机にあるのは?」
「シモーナさんから来た、魔王国からの輸出品目カタログです。
今日、届きました。」
「そっか、来たんだ。
・・・って、こっちに来たんだね。」
「タケオ様から渡されました。
タケオ様も後で見るそうです。」
「ま、アリスがまずは見聞と言う事ね。
まずはハワース商会のを見ていると。」
「はい。」
「何を唸っているの?」
「家具も色々とあるなぁと。
タケオ様は今のままで良いらしいのですが、私の書斎とエリカさんの書斎の家具を新調するので、何か良い組み合わせはないかと思っているんですが、壁紙も自由なようで・・・」
「目移り中?」
「はい。
タケオ様の書斎やお爺さまの執務室も落ち着いていて良いのですが、白の家具と白の壁紙で統一感を出すのも良いなぁと。」
「真っ白な部屋?」
「・・・ダメかな?」
「いや、ダメじゃないけど・・・うーん・・・」
チビコノハが腕を組んで考える。
「な、何か不都合があるのでしょうか・・・」
アリスが不安がる。
「いや、個性・・・違うか、趣味の領域だから特にないわよ。
アリスの書斎なんだから自分好みにすれば良いよ。」
チビコノハが言う。
「な、何通りか作ります。」
「いや、白でも平気よ?」
「白は試しに言っただけですから!」
「・・・別に良いのに・・・
まぁ、何通りかあれば選ぶ楽しさはあるわね。」
「頑張らないと!」
アリスが言う。
「頑張る事でもないんだけど・・・参考までに皆に聞いてみようかな。」
チビコノハが呆れながら言う。
「皆さん?精霊方ですか?」
「の契約者ね。
お、回答が早いのはスズネだね。
『普通に白の壁紙に薄めの茶色の家具で良いです』と・・・夢がないなぁ。」
「無難という事ですね。」
「まぁ、そうだね。
次はエンマからだ、『木製の外壁に木の家具が落ち着くと思います』と、ふむ、エルフらしく木々に囲まれたいのかな?」
「んー・・・小屋のようにするという事ですよね?
壁紙ではなく、板を張って壁を作るという事でしょうか。」
「それも良いね。
ニルデからは『屋根と壁があるだけで温かいですよ?』・・・うん、生い立ちが如実だわ。」
「ニルデちゃんとジルダちゃんには、ゆっくりと過ごして貰わないといけないですね。」
アリスが頷く。
「えーっと・・・テイラーからは『万が一を考えて、延焼しないようにした方が良いです』・・
これは素材の話だね。
色と家具なんだけど、あ、ニオからだ『一面ピンクで家具は青めの濃い紫だな!』・・・おい!煩悩爆発じゃん!却下!
うん?『というのは冗談で、やはり無難が一番なんじゃないか?』・・・無難が一番、飽きないという事ね。」
チビコノハが言う。
「無難ですか・・・」
アリスが考える。
「あ、タケオからだ。
『家具は今のを使いますが、室内に仕切を作って板間の空間を作る気なので、参考にならないですよ?』・・・まぁ、タケオは、そうだろうね。
そうかぁ、板間かぁ。」
「板間というと建物である木の床ですよね?」
「そうね。
タケオの場合は、板の間には靴を脱いで上がるのよ。
それで、その場で寝っ転がったりして、のんびりする空間を作りたいという事よ。」
「なるほど。」
チビコノハの言葉にアリスが頷く。
「・・・うん?板の間に掘り炬燵・・だと!?」
チビコノハがワナワナさせながら呟く。
「コノハ、どうしたのですか?」
アリスが聞いてくる。
「んーん、何でもないわよ。
タケオがちょっと、精霊達と相談する必要があるだけ。」
「え?タケオ様、そんなに危ない事をするのですか?」
「危ない?・・・ある意味危ないか?・・・いやいや、大丈夫、何も大事にはならないわ。」
「ほっ、ならどうして精霊方と?」
「うーちゃん、だーちゃん、ニオ、私が欲しがるから。
それに掘り炬燵の中に入れる発熱体をどうするか・・・練炭は危ないよなぁ・・・」
チビコノハが考える。
「コノハ、その堀り・・・炬燵?というのは難しいのですか?」
「考えは簡単よ。
板の間に座れるように穴を作って、上に高さの低いテーブルをおいて、厚手の大きな布を被せて、板を乗せるのよ。」
「・・・机で良いのでは?」
「・・・まぁ、そう思うわよね。
でも、掘り炬燵は違うんだなぁ。」
「??・・・まぁ、タケオ様が作ったのを体験すればわかるのですかね?」
「わかると思うよ~、たぶん、アリスも気に入ると思う。」
「へぇ、なら期待して待っています。」
「うん、待ってて。
それにしても何で掘り炬燵を思いついたかな・・・あ、そうか、タケオの所の凄いお爺ちゃんが掘り炬燵を使っていたと言っていたから、タケオも使い慣れているのか・・・
と、なると、問題はやはり発熱体かぁ。
ニオとちょっと相談かもね。」
チビコノハが考えながら言うのだった。
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