第3288話 ジーナの訓練終了。(エイミーは現状の騎士団を不安に思うのです。)
第2皇子一家邸近くの騎士団訓練場。
エイミーが会議を終えて、スミスとドネリーと一緒に来ていた。
「まだやっているの?」
エイミーがジーナと騎士団との訓練を目にして呟く。
「あ、エイミー、会議終わった?」
ビエラが汗を拭きながら聞いてくる。
「ええ、終わりました。
で、屋敷にジーナとビエラ殿が戻っていなかったので、迎えに来たのですが・・・まだしているのですか。」
「ねー、ずっとしているよ?
ずっとジーナの勝ち!」
ビエラが言う。
「うん、そこは想像通り・・・なんだけど・・・ジーナとしている方の騎士団員の顔色が優れませんね。
マリ殿?」
「うーむ、ジーナから止められないだろう。
かといって、騎士団も止め時を見失ってな・・・」
マリ殿がジーナと騎士団のやり取りを見ながら言う。
「・・・もう昼ですので、終わらせましょう。
騎士団長。」
エイミーが騎士団長に近付いて声をかける。
「あ、これはエイミー殿下。」
騎士団長が頭を下げる。
「名残惜しいですが、もう昼ですので、ビエラ殿達に食事をさせ、次の用事に取り掛からないといけません。
そうですね・・・あと3名で。」
エイミーが終わりを指定する。
「わかりました。
よし!あと3名で終わる!双方気を抜くな!」
騎士団長が皆に声をかけるのだった。
・・
・
屋敷に戻る道すがら。
「ま、予想通りジーナが王家の騎士団をボッコボコにしたんだけど。
騎士団も諦めが悪いわね。」
エイミーが苦笑しながら言う。
「私としては対処訓練としては充実しておりましたが・・・騎士団が止めなくて困惑しました。」
「うん、父上には言っておくわ。
まったく・・・王家の騎士団という誇りは大事だし、蔑ろにされては困るけど・・・意固地になってはならないわよね。」
エイミーが呆れながら言う。
「皇子一家の騎士団ですから、致し方ないかと。」
スミスも苦笑しながら言う。
「父上がどんな話をしたのかしらね?
ドネリー、王都でジーナが本気で訓練したいと言ったら騎士団はどうするかしら?」
「4個小隊は対応させるんじゃないですか?
私でしたら、『それは王都守備隊のお仕事です』と言って断るでしょうね。」
「うーん・・・それはそれで情けないわね。
スミスなら?」
「えーっと、エルヴィス家はアリスお姉様が居ますので・・・騎士団ではなく兵士達が相手をするかと。」
「エルヴィス家は数で勝負ね。
うーん・・・・・・・・・ま、良いか。
父上が悩めば良い事だし。
ジーナ、第2皇子一家の騎士団の実力はどう見る?」
「・・・1対1での勝負は王都守備隊の方が上ではないでしょうか。
部隊としてはしていないので、何とも。」
「聞く相手を間違えたわね。
うーん、ビエラ殿は?」
「マリと木刀振ってた。
だから騎士団の事、知らないよ?」
「そうでしたか。
・・・・・・はぁ、大丈夫かしら?」
「・・・」
エイミーの呟きにジーナがスミスを見るが、スミスが首を振る
「うん?・・・何?」
エイミーがジーナを見る。
「いえ・・・ エイミー殿下、第2皇子一家の騎士団は慢心していると考えておいでなのですか?
だから心配を?」
「それもあるわ・・・それにウィリプ連合国との件は教えられている者やそれを知りうる立場の人間には秘密扱いで教えられている。
第2皇子一家の騎士団は知らないようだから・・・第2皇子一家の騎士団は戦争が始まれば、戦線投入して色々するでしょうからね。
戦争になれば慢心なんて無くなるだろうけど、すぐには変わらないでしょう。
最悪、問題事が発生したら混乱しそうじゃない?」
エイミーが言う。
「流石にそこまでは・・・ならないのではないですか?」
ドネリーが言う。
「魔王国との慣例の戦争では、全体としては二研の存在と各領主とその騎士団が冷静さを保っているおかげで、全体が混乱せずにやれていた。
父上が冷静に対処しようにも騎士団が混乱したら、全体が混乱しかねないわ。
ジーナとの訓練では混乱しなかっただろうけど、騎士団長が止め時を見極められなかった事を考えれば、1つの事に囚われて、本来、気にしなくていけない事を見逃すかもしれない。
特に予期せぬことが続くであろう戦争では、その事が大敗をするきっかけになるかもしれない。
王家の騎士団は、他の領主軍へ影響を及ぼすだろうからね。
しっかりとして欲しいのだけど・・・ね。」
エイミーが言う。
「僕達では何とも出来ないでしょうね。
エイミーがニール殿下に言って、対処して貰うしかないかと思いますね。」
スミスが言う。
「・・・そうね、スミスの言う通りね。
すぐに直るような事でもないし、少しずつして行かないといけないわね。」
エイミーが言う。
「まぁ、今回の事は、騎士団の方でも反省をするでしょうから、何か変化が見れるかもしれませんよ。
エイミー殿下は、その変化を見逃さないようにニール殿下に言っておけば良いという事でしょう。」
ドネリーが言う。
「・・・そうね。」
エイミーが言うのだった。
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