第2713話 武雄とヴァレーリと雑談中。(魔王国って総人口少ないのね。)
ブリアーニ王国のデムーロ国との関から3時間程度行った広場の魔王国 王軍陣地内の武雄達のテント前。
「必要なのは安定した火力ですかね。」
「あと、厚手の鉄板を敷くというのもありかと。」
「芯の棒も考えないといけないでしょうけども、どちらも今後ですね。」
タケオと料理長、料理人が余った生地で作ったホットケーキのような物を頬張りながら話している。
「これ・・・美味しいなぁ。」
「優しい味ですよね。」
戻らずに出来上がりを待っていたヴァレーリとアンナローロも食べながら武雄達の話を聞いている。
「所長、小腹にこれは良いですね。」
「芯に巻かなくて良いんじゃないですか?」
ベイノンとブレアも食べながら言う。
「・・・芯に巻きながら焼いて行くのが良いのに。
とりあえず、持ち帰って機会があれば試行錯誤ですね。」
タケオが諦めながら言う。
「「ですね。」」
3人が諦めを表明する。
「うん?キタミザト殿、もう止めるのか?」
ヴァレーリが聞いてくる。
「ええ、野外の有り合わせの物でやるような事ではないようですから。
考え方は共有したので、後は各々で研鑽を積むしかないかと。」
「ふむ・・・料理長、キタミザト殿より早く作り方をレシピ化しろ。
何としてでもキタミザト殿よりも早くな!
そしてその製造方法と交換で新しいレシピを入手しような!」
「陛下・・・それは・・・」
「あ!・・・冗談だよ、冗談。
どうせ3人で共有するんだろう?
誰かが早く作ってくれるのなら、我らも美味しい物が食べられるなぁ。
誰か作ってくれないものかなぁ。」
ヴァレーリが笑いながら言うが、その場の者達は「いや、今のかなりの本気だった」と思うのだった。
「・・・ダニエラさん、魔王国のコショウなんですけど。」
「うん?前にも話しただろうが、あれは非獣人系の調味料だぞ?」
「はい、ですが、うちの子供達やヴィクター、娘のジーナも食べられるサラダドレッシングが出来ましたよ。
普通に作ったのなら食べられないんですけどね、コショウの量を少なくしたら、食べてくれましたよ。」
「・・・いくらだ?」
「シーザードレッシングと言いますが。」
「いくら?」
「・・・内容も聞かないで買うのですか?」
「ヴィクター達が食べられたのなら大丈夫だ。
獣人系でも食べられるコショウのサラダドレッシングは貴重だ。
いくらだ?」
「あー、なら後でレシピ渡しますからいくらでも良いですよ。」
「むぅ・・・こっちで値段決めか・・・
わかった、キタミザト殿、後で我にレシピをくれ。
我に直接だからな!」
ヴァレーリが武雄に念押しする。
「ええ、わかりました。」
武雄が頷く。
「ふぅ・・・」
ヴァレーリが少し気を抜く。
「ダニエラさん、何かあったので?」
「うん?特に何かあるわけではないよ。
・・・我の一言で戦争が始まるというのはなぁ・・・気が重いだけだ。」
ヴァレーリが言う。
「止めます?」
「そうはいかない。
ここで手を打たなければ未来永劫、自国民と同盟国民に被害が出続けてしまう。
我の気が重いだけで、未来の国民の命を蔑ろには出来んさ。
だが・・・同時にデムーロ国に住んでいる一般民には悪い事をするなぁとな。」
「良心の呵責ですか?」
「あって当然。
・・・というより良心を持ってないと国のトップには就けんぞ?
欲望だけで国家運営が出来るほど、国家とは単純じゃない。」
「周りに同じ欲望という衝動に駆られている者達で固めたら?」
「それは100名とか1000名なら出来るだろうよ。
だが、国民150万を率いる者には不適格だろうな。」
「・・・魔王国って人口150万人なんですか?」
武雄が首を傾げながら聞く。
「ああ、そうだが?」
「で、全軍の兵は王軍22000名、地方領22000名ですよね?」
「そのぐらいだが?」
「・・・え?アズパール王国は総人口220万で総兵力って22000ぐらいだったんじゃ・・・」
武雄が考えながら言う。
「アズパール王国は人口は多いよな。」
ヴァレーリが言う。
「・・・兵士人口多くないですか?」
「・・・キタミザト殿、我らはオークとゴブリンを使っているんだぞ?
それに各領の街の防御にはオーガも居る。」
「あ、そうでしたね。
農業の重労働は軽減されているんでしたね。」
武雄が頷く。
「それに王軍22000名は武官でもあるが文官でもある。
アズパール王国も武官と文官を足せばもっと増えるだろう?」
「・・・確かに。
そう考えれば・・・魔王国の方は公務の者達の人数という所ですか。」
「地方領は違うがな。」
「・・・計算が難しいですね。」
「そうでもないんだが・・・むしろアズパール王国が簡単なんだろう。
武官と文官を完璧に分けてしまうと、平時は武官の仕事が減る。
武官と文官を兼用しておけば、毎日何かしらの仕事はあるという物だ。」
ヴァレーリが言う。
「それに侵攻後の街の占領時の政策関係がすぐ出来るというのもありますか?」
「まぁ、分かれているよりかはスムーズに仕事が出来るだろう。」
武雄の言葉にヴァレーリが頷くのだった。
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