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第2528話 お祝い品をお贈りします。(贈り物をするのに問題はないです。)

アズパール王達が地図の所で話をしているのを横目にジーナがソファに座るアルマとレイラの元にやって来る。

「アルマ殿下、レイラ殿下、ご気分は大丈夫ですか?」

「うん?気分は大丈夫よー。」

「至って爽快、大丈夫。

 ジーナちゃん、勝ったんだってね。」

アルマとレイラが言う。

「はい、無事に勝てました。

 お相手の方も強くて大変でした。」

「ジーナちゃんが大変というなら本当に大変だったんだろうねぇ。」

レイラがうんうん頷く。

「でも良くやったわね。

 聞いた限りでは1撃も貰わなかったんですって?」

「・・・ああ!確かに!」

アルマが聞いた事に最初思い至らなかったジーナが少し考えて驚く。

「ジーナ、考えてなかったの?」

「はい、まったく。

 言われてみれば、予選から1回も体に誰かの木剣が当たっていません。」

ジーナが頷く。

「それは凄い事よ、たぶん。」

「ですね、内容は気にしないで結果だけを見れは完全勝利という事ですよ。

 いや~ジーナちゃんがやってくれましたね~。」

レイラが笑いながら言う。

「ありがとうございます。」

「私達の方こそ『ありがとう』と言わないとね。」

ジーナが軽く礼をするとアルマが言う。

「そうですね。

 いやぁ、お小遣いが増えちゃって。

 後日、私達から私的に優勝祝いを贈るわね。

 もちろん私達の私的な贈り物よ。」

「いえ・・・そんな・・・」

「いいの!私達からの気持ちよ。

 頑張ったジーナちゃんにお祝いをしないとね。

 いらないかもしれないけど、受け取りはして貰うわよ。」

レイラがにこやかに言う。

「そうね。

 貰った後、売ってもいいし、部屋の隅に置いておいても良いわ。

 ジーナの好きにして良いから。」

アルマもにこやかに言う。

「いえ、売るような事はしませんが・・・お祝いを貰うというのが・・・」

ジーナが考えながら言う。

「あら?私達からは不満?」

「不満は一切ありません。

 ですが、その・・・私、奴隷で一使用人なんですよね。」

「あー、そうだったわね。」

「・・・え?ジーナちゃん奴隷だっけ?

 普通にタケオさんとこのメイドでしょ?

 私、奴隷なんて見た事ないので忘れていましたよ。」

「ほんとねー、奴隷なんて生まれてから今まで見た事ないからね。」

アルマとレイラが笑いながら言う。

「いえ・・・ですから・・・お二人の目の前に居るのが奴隷です。

 まぁ、奴隷については皆さん気になさらないというのは知っておりますので、そこは除外するとして。

 私のような一使用人が他者というか王家から物を貰って良いのでしょうか?」

「「・・・」」

アルマとレイラがジーナの顔をジーっと見る。

「えっと・・・」

逆にジーナが狼狽える。

「ジーナちゃん、何がいけないの?」

レイラが聞き返してくる。

「え?」

「公式にではなく私的な物よ。

 それもお金や権利、爵位ではなく、お祝いで物を贈ると言っているだけ。

 何に抵触するの?」

「えーっと・・・それは・・・」

「ジーナ、大丈夫よ、何も抵触しないから。

 これが色んな利権やらお金やら爵位なら色々と危ないだろうけど。

 ジーナが優勝したというのは王城内で知られているし、ジーナが私達と懇意にしているのも知られている。

 そんな中で物を贈ったぐらいで何か言われるような事は無いわよ。」

アルマが「大丈夫、大丈夫」と手を振りながら言う。

「はぁ・・・大丈夫であるのなら良いのですが。」

ジーナが言う。

「大丈夫よ~。

 それにお義父さま、ウィリアムはどうします?」

アルマが地図の方に居る2人に声をかける。

すると、アズパール王とウィリアムがやってくる。

「うん?どうした?」

「ジーナちゃんの優勝祝いに何か物を贈ろうかと。

 もちろん臨時収入から。」

レイラが言う。

「ほぉ、なら我も1口乗ろう。

 小遣いが増えたからな。」

アズパール王が頷く。

「僕も1口乗りましょう。

 エイミーの分は僕が立て替えておくから。

 あとで均等に割ってね。」

ウィリアムも言う。

「あ、なら、お義父さまと第3皇子一家からの祝い品で良いですね。」

アルマが言う。

「本当に良いのでしょうか・・・」

ジーナが難しい顔をする。

「ははは、平気ですよ、ジーナ殿。」

オルコットがジーナに言う。

「オルコット宰相様。」

「大丈夫です。

 公金からではなく私的な物です、誰も文句は言わないでしょう。

 あ、そうそう、私も臨時収入がありましてね。

 近々、お祝いの品をお贈りしましょう。」

「え?オルコット宰相様まで。」

ジーナが驚く。

「ははは、こういった祝いの品は時期を逃すと色々と言う輩がいますからね。

 さっさと贈るに限ります。

 それとジーナ殿、あくまで贈り物です。

 ジーナ殿が何が欲しいのかを聞いて渡してしまうと色々と言う輩がいますから、聞いてはなりません。

 あくまで、優勝した事への私からのお祝いを贈りつけるだけです。

 そもそも大会での臨時収入であるのに本人と知り合いなのに何もしないという方が言われてしまう元にもなったりします。

 ここは大人しく受け取っておいてください。」

オルコットがにこやかに言う。

「そういう物なのですか?」

「はい、そういう物です。

 なので・・・数日中は知り合いから物が贈られて来るでしょう。

 ジーナ殿は贈ってくれた方々に後日、挨拶に行ってくれれば終わりになりますよ。」

「・・・わかりました。

 ご挨拶回りはさせて頂きます。」

ジーナが頷くのだった。



ここまで読んで下さりありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 贈り物ラッシュですねぇ(笑) 返礼品はタケオさんから習った手作りお菓子でしょうか?
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