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第2508話 スミス達の反省会。(去年優勝者の剣技が変わったとな。)

寄宿舎の玄関


「「「お帰り。」」」

スミスとジーナをグレース、イーデン、カイルが出迎える。

「ただいま。」

スミスが返事をし、ジーナが会釈をする。

「疲れたでしょう、お茶を用意しているわ。」

「毎日、ありがとうございます。

 なら、軽く、食堂に行こうか。

 ジーナは平気かな?」

「大丈夫です、スミス様。」

スミスの問いかけにジーナが答える。

・・

寄宿舎の食堂


「「「ジーナ、4強進出おめでとう!スミス8強入りおめでとう!」」」

座っているグレース達が2人を拍手しながら祝っていた。

「ありがとうございます。」

同じく座っているジーナが軽く礼をする。

「・・・8強入りって良いように捉えてくれたね。」

スミスが呆れながら言う。

「いや~、スミスの2回戦は大変だったなぁ。」

「そうね、見ているこっちもスミスが大変なのわかったし。」

「あれだけ連打を出してきちゃ、そうなるよ。」

イーデン、グレース、カイルが感想を述べる。

お付きの面々もうんうんと頷いている。

「・・・まぁ、相性的な事だと思うよ。

 僕もジーナも一撃で倒す事を念頭に剣技を学んでいるけど、フロッド・トーテさんは、休みなく剣を振るう剣技だったね。

 こっちが距離を取ろうとしても追ってくるんだよね。

 ずっと剣を当て続けてきて、最後は捌ききれなかったよ。」

スミスが苦笑しながら言う。

「やっぱり、昨年の優勝者よね。

 順当に勝ち上がっているわ。」

「ジーナ殿はどうしますか?」

カイルがジーナに聞く。

「私は控室に居たので見ていませんが、スミス様、その方は連打をしてきたのですか?」

「うん、休みなくね。」

「ん~・・・マリ、解説をお願いします。」

ジーナがマリを呼び出す。

「うむ。

 間近で見ていた感想を言えば、スミスの言う通り『相性が悪かった』と言うしかないだろう。

 左右斜め上からの連撃をし、相手が下がっても直ぐに距離を詰め、打ち込んでくる。

 スミスとジーナに教えているのは一撃で屠り合う剣だ、対して彼の者は戦場や乱戦といった敵味方入り乱れる場の剣だろう。

 相手に軽打を与え続けるやり方だな。」

チビマリがスミスの肩に現れて言う。

「ふむ・・・連打ですか。

 マリ、いつもの構えでは受けきれません。」

「あれはタイミングを見て、最速で振り切る・・・あ、そうだ、ジーナ、彼の者は振り切らないからな。」

「振り切らない?」

「うむ、当てる事に焦点を当てているという感じだな。

 だから軽打と言ったのだが。

 これがすこぶるタイ舎流と相性が悪い。

 タイ舎流は一撃で屠るといったが、振り切る事を念頭においている。

 彼の者の剣は剣や体に当てたらすぐに引いて次の振り下ろしにかかるんだ。」

「むぅ・・・となると、教えて貰った嵐勢らんせい石厭せきあつ鋒縛ほうばくも使えません。

 燕飛えんぴも一刀両断も連打をする相手にはこちらがやられかねません。」

ジーナが考えながら言う。

「うむ、そうだな。

 あとで打ち合わせをしよう。」

チビマリが言う。

「それにしてもその昨年の優勝者のトーテについては周りに居た観客が変な事言っていたな。」

「うん?そうなの?」

イーデンの言葉にスミスが聞き返す。

「あー、言っていたわね。

 その言っていた方の同行人に説明をしていたのを聞いたのよ。

 確か、去年と戦い方を変えたとか何とか。

 昨年優勝したのに戦い方を変えるとは、剣技に貪欲だと言っていたわ。」

「元々は一撃で倒す感じだったらしいよ?

 根拠としては去年の11月くらいに王都で挑戦者を募っての興行をしていた時は一撃で倒す感じだったらしい。」

グレースとカイルが言う。

「この約1年で何があったんだろうね。」

スミスが考えながら言う。

「自分の・・・それも去年勝った剣技を変えるなんて余程の事があったんだろうけど・・・わからないね。」

カイルが言う。

「まだ、初めて1年も満たない剣技ですか・・・スミス様、マリ、そのトーテさんは走り込んでくるのですか?」

ジーナが考えながら言う。

「いや、上段に構えながら近づいてきたよ。」

「・・・・・・マリ、一度連打が始まれば私でも逃げるだけになりそうです。

 その前に燕飛えんぴで初っ端から勝ちに行かないといけないと思うのですが。」

ジーナが考えながら言う。

「うむ、ジーナが考え付いたか。

 後でスミスの部屋で某がゆっくりと動きを再現させよう。」

「うん、僕の部屋は止めて、寄宿舎の会議室でやろうね。

 グレース殿下、他に気になった事とかありますか?」

「そうねぇ、スミスの事を話していたわね。」

「言っていましたね、スミスの事は王立学院の生徒がここまで進むのは滅多にないとか言っていたな。」

「過去最高になったんじゃないかとか言っていたね。」

「あー、僕の事は言わなくて良いかも。」

スミス達は雑談に耽るのだった。



ここまで読んで下さりありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[一言] 295話・296話ですね。 …正直、この後の王城に着いた直後のアホ王子様の黒歴史+アリスさんに揉まれる第2騎士団からの一連の展開が強烈過ぎて腕試しチャンピオン氏()は記憶に残ってませんでした…
[良い点] 毎日更新ありがとうございます [気になる点] …1日2回とかの更新が見たいです [一言] 3周読みました!
[一言] タケオ被害者の会作ったらネームドだけで3桁行きそうw
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