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ダンジョンバトル


「マスター、神から招待状が来ましたよ」


「何の???」


驚きすぎてツッコミ間違えたわ。「なんて??」が正しい。


「ダンジョンバトル──この世界に存在するダンジョン同士で行う戦いに招待されました。神のオモチャとして神を楽しませる一環だとお思いください」


そんな余興もあるのか。


「このタイミングで招待された理由は?」


「はい、この前一年以上の生存コアが千を超えまして、その記念のようなものです」


ダンジョンマスターって今そんなにいるのか。


「数も多ければ種類も、でございます。神は様々な世界から素質のある者を集めておいでですので」


別の異世界ファンタジー物から来たやつもいる?


「いらっしゃいますよ。まぁ、前述の通り素質のある…すなわち、ダンジョンマスター生活を楽しんでくださる方々を選んでいるので、世界のギャップに苦しむことないようになっております」


安心安全の神様クオリティだな。


「ちなみにですが、どの世界のニホンジンもあまり動じなくてつまらない、ということでニホンジンが呼ばれることは稀です。マスターは良い反応をした方ですよ」


あぁ、ラノベで頭が慣れきってるから…


てか、あれで良いなら他はどんだけ無だったんだ。


「あなたの先輩には、呼ばれてすぐに業務内容と就業時間を確認した方がいらっしゃいました。ダンジョンマスターの業務は年中無休なことをお伝えすると、『ハハ…まぁ、慣れてますから…』と死んだ目でおっしゃっていました」


その人社畜じゃない?大丈夫そ??


「俺以外の日本人ってその人だけ?」


「いえ、今生きているのはその方を含めて二人います」


「ふーん、会ってみたいな」


「では、参加で返事を出しておきますね。さ、行きましょう」


「???」


「数が膨大なので、参加を決めたダンジョンから順に戦いを始めるんです。帰るタイミングは自由ですが、観戦に残るマスターが多いですね」


あー、マァ確かに全員集まるまで待ってらんないか。


「そういうことなら分かった。スヴェン、ケーニ、行くぞ」


「了解、主」


「おでかけ?…楽しみ」


トーチが出した楕円の鏡を潜ると…特に代わり映えはしないな。マスタールームと同じ真っ白空間だ。


一つ違うのは…


「おねーちゃん!次のバトルいつ始まるのー?退屈だよーっ!」


「あぁ…っ!ごめんね、いつ始まるか神様に聞いてくる!」


「旦那様、お召し物が…」


「あぁ…ありがとう、シェラ」


「旦那様にお褒めの言葉を…!シェラは幸せにございます…!」


あれが他のダンジョンマスターたちか?


「はい、そうです。傍らに立つのはどれも"私"たちですね」


「なんて??」


「ダンジョンマスターに付くスライムは全て同一個体から分裂したもの。私も分裂体に過ぎません。また、最初にご要望をお聞きした通り、姿はそれぞれのマスターの趣味なことが多いです」


「何か性格違くない?大分」


「容姿と同様に性格も変更可ですよ。お望みとあらば、変えましょうか?」


「いや、常時無表情敬語美女好きだし、そのままで良いや」


「そう言うと思いました」


…あー、そうか。深層心理も普通に見られてるんだった。


「マスターの性癖はお見通しですよ」


困~~~~~~~らないから別に良いか。


「そういえばマスター、あそこですよ」


「あ?」


「日本出身のダンジョンマスターです」




「ちょっ!また仕事始めようとしてるっすね!?ダメっすよ!今日は休みって言ったじゃないっすか!」


「仕事をしていないと謎の虚脱感、焦燥感、不安感に襲われるので嫌です」


「うっひょー!老若男女種族も個性も選り取り見取りだ!良いねぇ、良いねぇ!みんな癖が出てるねぇ!」


「やめっ、止めなさい!恥ずかしいから大人しくしてくださいまし!」



濃いなぁ…

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