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聖剣と魔剣

それは光を放ち闇を放っていた。


海斗はそれに見覚えがあった。


聖剣と魔剣。


海斗は追ってきている正体を確認すると、すぐにブレーンアクセラレータを解除した。


おいおいおいおい!


聖剣を呼んだんだから聖剣が来るのはわかる。


だけど魔剣が来るのはおかしいだろ。


海斗はあっという間に道路が目と鼻の先までまで降下していき道路に直撃するスレスレで海斗がカラスのような形にして纏っていた黒い煙が瞬時に離れ道路にふわふわとした形で広がり落ちた海斗をクッションの代わりとなって衝撃を殺したのだった。


海斗は息をつく暇もな<ギャスィフィケイション>を発動し、煙をすり抜け道路の中に溶け込むように消えた。


聖剣や魔剣は霊体が斬れる。


それも困ったことに霊体状態の生きた人間が聖剣や魔剣に傷付けられれば元に戻った時にその傷の深さで精神と肉体にダメージが来る。


軽いダメージだけでも一週間は寝込み生活だ。


それにもし、首と胴を切断されたり心臓や脳をやられたら霊体から実体に戻ることはなく死ぬ。


クソ!


もしあっちでの能力が完全にあれば身体強化に注げるだけ魔力を注ぎ続ければ先程の飛行スピードよりも速く強くなることができた。


その状態ならあのスピードの聖剣を掴んで魔剣を弾くこともできた。


それにあっちの魔力量があればあの二本を防ぐ魔法もあれば止めることもできた。


本当にクソクソクソ!!


<モニタニングサークル>


海斗がその魔法を使うと海斗を中心に透明な球体が広がっていきその球体は地面の外のビルの屋上まで大きくなった。


そして光のような速さで落ちてきた二本の剣の剣先が球体に触れたのを感じた瞬間、全力で上に向かった。


海斗はこの時、地下約五十メートルにいた。


そして海斗が上に上がるにつれ剣が地面を抉ってくる音が聞こえた。


海斗はタイミングを見計らって聖剣と魔剣が体に当たらないように体を動かした。


だがやはり難しかったようで海斗は聖剣に片腕を切断され飛ばされた。


海斗は地上に出ると<ギャスィフィケイション>を解除し元に戻った。


だがすぐに背中から黒い煙のようなもので出来た翼を生やし近くのビルの屋上に緩やかなスピードで飛び舞い降りた。


海斗は屋上に着くと蹲り切断された右腕の切り飛ばされた場所を強く掴みながら呻き声を上げて痛みを我慢した。


その間にゆっくりと背中の翼になっていた黒い煙は霧散していった。


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