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久しぶり

一日経ち日曜日。


海斗はその日ほとんどの時間を自分の部屋の勉強机で夏帆からいなかった間の全教科の範囲を勉強していた。


あれ?


この問題わからないな。


海斗はスマホを取り出し調べ解こうとしたがあまり調べても理解できず詰まってしまった。


海斗は器に入った芋を油で揚げた菓子を頬張り炭酸飲料を油っこくなった口の中を潤した。


海斗は悩んだ時にこのコンボをしてしまった。


もはや手は止まらず気が付けば器の中には芋のお菓子はなくなっていた。


そしてもはや海斗の頭の中には勉強のことよりも芋のお菓子のことだけがあった。


そしてどのようにして一階にあるお菓子を奪取するかを考え始めた。


海斗は昨日のことで親がいる時以外は芽衣とは一緒にいないようにしていた。


しかし今は両親は出かけていていない。


芽衣には両親がいる時に部屋には入ってこないようにキツく言っていたことで部屋は安全だが部屋を一歩出たらいつ会うか分からなく海斗は考えを巡らしていた。


考えを巡らして十分海斗は考えが纏まり実行に移した。


サーチ


魔法を発動すると家の構造が細かく把握でき小さな虫から小さな綿埃まで把握できた。


そして分かったことは芽衣はリビングでスマホで海斗の画像を見ながらニヤニヤしている所だった。


「お、おぅ」


「よ、よし」


じゃあできるだけ音が出ないようにゆっくりと開けよう。


ガチャっという音が小さく響き海斗が一歩廊下に出ようとするとダダダダダっと物凄い勢いで走る音が聞こえた。


海斗はすぐさま扉を閉めた。


海斗が扉を閉めるとダダダダダっという音は聞こえなくなった。


<サーチ>


海斗は先程のように魔法を発動させ家の中を全て把握した。


そして分かったのは部屋の前で芽衣がただ棒立ちをしているということだった。


オーマイガー。


なんとなく。


なんとなくだけど帰ってきてからの俺に対して芽衣は物凄く過保護な気がするとは思ってた。


でもこれはなんか怖いよ。


だけど今がチャンスだ。


芽衣は物音を立てると来る。


なら。


<サイレント>


海斗がその魔法を使うと海斗の足音や服の擦れる音、呼吸音、心臓の音までもが聞こえなくなった。


海斗は窓へと近づいて行き窓にも同じ魔法を掛け音を消すと窓を開け飛んだ。


そして地面に着地する前にフローリングという魔法を使い体が地面に着く前にフワッと浮いた。


そして魔法を解くと優しく地面に降りた。


そしてドアにサイレントの魔法を掛け開きお菓子のある台所へと向かった。


芽衣は不審に思っていた。


先程までは微かに聞こえていた音が全く何も何も聞こえなくなったことに。


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