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面倒

「なぁ」


「なんだよ」


「あの男、確かにお嬢を口説いてたよな?」


「口説いてたな」


「組長に報告したらアイツは消されるよな」


「消されるだろうな」


「その前に俺らで痛めつけたくないか?」


男は少し考え。


「いいなそれ!」


「でもどうやる?」


「アイツの下校中かそれとも登校中か」


「ん〜そうだな」


「なぁ」


「ん?」


「俺らだけお嬢を口説いてた男をボコってスッキリするのはなんだか申し訳なくないか?」


「あ〜確かにそうだな」


「何人か誘うか?」


「ん〜若手は誘わなくてもいいが俺らと同じようにお嬢を小さい時から見てきた奴を誘おうぜ!」


「そうしよう!」


そう言って男達は夕陽に向かって二人の女の子が歩く後ろをバレないようにこっそりと着いていった。


次の日の朝海斗はいつも通りの時間に起きいつもの時間通りご飯を食べいつもの時間通りに顔を洗いいつも通りの時間に家を出た。


「あれ?」


「夏帆がいない」


「いつもなら俺が家を出るより早く俺の家の前で待ってるのに」


海斗は不思議に思いながらバス停に向かった。


バスが来た。


いつもよりも早い気がするけどそういう時もあるよねっと軽い気持ちでバスに乗車した。


バスの中にはいつもよりも人が多くなかなか厳つい男性が多く乗っていた。


海斗はなんか渋くてかっこいい人が多いなとか思いながら1人席に座り膝にリュックを起きスマホを取り出しズボンのポケットからイヤホンを出しスマホに差し込みイヤホンを耳につけ音楽を聴いた。


海斗はいつも音楽を聴きながらバスに揺られると寝てしまうのだが今日のバスもいつものように寝たり起きたりを繰り返すことはなく深い眠りについてしまった。


完全に意識がなくなる前に白い煙と男性達と運転手の人がガスマスクのようなものを付けたのはおそらく気のせいだろう。


俺は暗く心地よい中にいた。


その暗く心地よい空間の遠くから声が聞こえてきた。


「お、、、」


「お、、、、い」


「き、、、ろ、」


その声はだんだんと鮮明に聞こえるようになってきたあたりで顔に衝撃と冷たさを感じて目を覚ました。


「ふぅー」


「やっと起きたぜこいつ」


「どんだけ深く眠ってるんだよ」


「お前が薬の量多すぎたんじゃねぇのか?」


「あん?」


「俺が間違えたとでもいうのか?」


「そうだよ!」


「テメェ!」


ドンッドンッっという音がすると2人の男は頭を抱えていた。


「お前ら何くだらないことで喧嘩してんだ」


「俺達は俺達同士で喧嘩するために来たわけでもお前らの喧嘩を見に此処にきたわけじゃねぇだろ!」


「そうだった」


「すまん」


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