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始まり

カティアとの出会いは深い森の中でだった。


儂はその時、とある理由でなかなか手に入らない貴重な薬草を探すために森の奥に潜っていた。


カティアはその時、冒険者をしていて討伐クエストで森に訪れていた。


だがカティアは討伐は完了したが深傷を負って森の奥で倒れていた。


儂は貴重な薬草を見つけその日の夜のご飯のおかずを一品増やそうとキノコを探して彷徨っていた時に傷を負い倒れていたカティアを見つけた。


カティアはかなりの深傷を負っていて放置しておくわけにもいかず背負って家に連れ帰り家にある薬草を使いカティアを治療した。


「いや〜」


「あの時の儂は若かった若かった」


怪我人とはいえ女の子が自分の部屋にいる状況にかなり緊張しておったな。


翌日、カティアは起き儂を見るや変態扱いしたりしたが事の説明をするとちゃんと理解してくれ落ち着いてくれた。


カティアは何日か村に滞在したのち傷が完治する前に村を出た。


カティアが村に滞在している間に儂とも村の人達ともかなり仲良くなっていたためカティアが村を出て皆悲しんだが普段通り畑仕事をして森に食べ物や薬草を採りに行ったりして過ごしていた。


だがカティアは村を出てあまり時間が立たず村に帰ってきた。


カティアが村を出た理由はクエストの完了の報告だった。


そしてカティアはギルドにクエストの完了の報告をしてすぐに村戻った。


カティアは当時26歳で儂より2つほど歳が上だった。


カティアの両親はカティアが当時11歳の時に亡くなりだがカティアには3つ下の弟がいて弟と暮らすにはお金が必要で当時のカティアが手っ取り早く稼ぐには冒険者が一番良かったらしい。


だからカティアは11歳という若さで冒険者になり弟と一緒に暮らしていたが弟が15になりカティアが18になった辺りで弟が自立し冒険者をやる理由が無くなったがやりたい事もなく今まで通り冒険者をしていたらしい。


だけど村に少し滞在し村を気に入りのんびり暮らすのも良いかもと思い村に戻ってきたらしい。


カティアが村に戻ってきて皆が大喜び、俺も喜んだがそこでカティアが儂の家に住み着いた。


儂は何度も家は用意されてるんだしそっちへ行けというのに断固として行こうとせず儂も当時は若く女性と住むのに満更でもなく受け入れてしまったのじゃよ。


それから1年一緒に住み儂は意を決してカティアに結婚を申し込んだ。


カティアは「え?まだ結婚してなかったの?」などと言ってめっちゃ笑いながら了承してくれた。


そしてカティアとの間に子供を3人授かりカティアは34歳という若さで亡くなった。

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