始まり
カティアが死んだ理由は村を襲った盗賊から村を守ろうと村の男達と盗賊に立ち向かい死んだ。
儂はその日カティアとの結婚記念日ということもあってサプライズのためある花を探しに森の奥深くに潜っていた。
村の近くの森はとても広大な森が広がっていてその森の奥深くには雪花という花が夏に咲く雪花は3年に一度だけ咲く。
雪花の名前の由来はその美しい白い見た目だけではなく雪花が出す花粉が雪のようだからという理由もある。
その珍しい花を偶然、森の中で見つけカティアにプレゼントした時彼女は物凄く喜んでくれて結婚記念日にその花をプレゼントして再び彼女のあの笑顔が見たかった。
儂は無事、雪花を見つけ一輪摘み形を崩さないように丁寧に持ち帰った。
だがそれがいけなかったのかもしれない。
村にある程度近づいた時、大きな爆発音が聞こえ儂は魔法を使い村に急いだ村に近づくにつれ焦げ臭い匂いが儂の鼻に通り鉄と鉄のぶつかり合う音が聞こえた。
森を抜けた時、俺はつい雪花を落としてしまった。
所々壊された村、子供の鳴き声、いや大人の泣き叫ぶ声もあった。
儂は雪花をそこに落としたまま村の中に向かった。
酷いものだった。
子供は親の亡骸に寄り添いながら泣きながら声をかけ続ける者泣き叫ぶ者大人は愛する者の隣で涙を流しながら放心状態の者子供のように泣き叫ぶ者がいた。
確かにあちらの世界では命が散ることは珍しくないだが大切な人が亡くなり平気な人はそういない。
儂はその光景を見てその倒れてる人達のそばに近寄り生死を確認し生きている人を見つけ回復魔法を掛けるのではなく家族のもとへ行ってしまった。
見殺しにしたと言っていいだろう。
おそらくあの時に対応すれば助かった人もいただろう。
だがあの時あの光景を見た時、儂は気が狂いそうな言葉では表現できない感情が渦巻き周りの人の事を考えられなかった。
ただ家族の事を。
儂は家に向かった。
家では子供達とカティアが隠れているはず、そして儂が家に帰れば怖かったと四人が駆け寄ってくるはず。
そう考えながら家に着きドアを開けた。
俺は大声で全員の名前を叫んだ。
「シティア!カイア!ベイル!カティア!」
儂がそう叫ぶと二階のカティアと儂の寝室から物音が聞こえた。
儂はすぐさま二階に上がり寝室のドアを開け名前を叫んだ。
「シティア!カイア!ベイル!カティア!」
ドアを開けそう叫ぶとベットの下から長女のシティアが出てきて続々と次男のカイア三男のベイルが出てきて泣きながら儂に抱きついてきた。
儂はその時、安心と不安の気持ちが混ざり合っていた。
安心は子供達が生きていた事、不安な気持ちはカティアが出て来なかったこと。
恐る恐る泣いている子供達に聞いた。
「カティアは?」と。
そしてしっかり者のシティアが泣きながらその問いに答えてくれた。
「お母さんはみんなの手伝いに行くって外に」
「私達にはここで隠れててって」
「そ、そうか」
「お前達、一応魔法を掛けておくけどもう一回ベットの下に隠れててくれ」
儂は防護魔法を子供達に掛けそして再びベットに隠れるように言い家を出た。




