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   第五十四話  絶対に護ってみせる!






「ふう。これでやっと神獣を倒せたな」

 和斗が地面に横たわる白虎、玄武、朱雀、青竜を眺めながら呟いたトコで。


――四神の兵1200を倒しました。

  白虎の依代を倒しました。

  玄武の依代を倒しました。

  青竜の依代を倒しました。

  朱雀の依代を倒しました。


  経験値        10億1200万

  スキルポイント    10億1200万

  オプションポイント  10億1200万 

  を獲得しました。


 いつものようにサポートシステムが獲得ポイントを告げ。

 更に。


――累計経験値が1754135674になりました。


 パラパパッパッパパ――! 

 パラパパッパッパパ――! 

 パラパパッパッパパ――! 

 パラパパッパッパパ――! 


 レベルアップのファンファーレが4回も響き渡り。


――累計経験値が17億を超えました。

  装甲車レベルが95になりました。

 

  最高速度が20000キロになりました。

  最高速度到達までの加速時間が2・5秒になりました。

  質量が17万トンになりました。

  装甲レベルが鋼鉄7万キロメートル級になりました。

  ⅯPが27000になりました。

  装鎧のⅯP消費効率がアップしました。

  1ⅯPで8秒間、装鎧状態を維持できます。

  サポートシステムが操作できるバトルドローン数が90になりました。

  ドローンのレベルアップが第9段階まで可能となりました。

  神霊力が1000倍級になりました。

  耐熱=1兆度、耐雷=1京ボルトまで可能となりました。


 マローダー改は、今回もとんでもなくアップしたのだった。




「やっぱり強くなるってのは嬉しいな」


 そう。

 強くなって嬉しくないワケがない。

 しかし。

 和斗はマジマジとマローダー改のステータスを眺めた後。


「って、とんでもないどころじゃないんじゃないか?」


 ボソリと呟いたのだった。


 なにしろ数値が常識を遥かにブッ千切ってる。

 装甲7万キロメートル?

 地球のサイズよりデカいぞ。

 マローダー改にぶつかる事は、地球よりデカい鉄製の星とぶつかる事ってか?

 まあ重量が17トンしかないから、そこまでの破壊力はないだろう。


 いや、そうとは言い切れない。

 マローダー改は、神獣すら倒せる神霊力を纏っているらしい。

 それに、その神霊力は1000倍級になったと表示されている。

 これは木星ランクの神霊力って事だろうか?

 いや、そもそも神霊力の基準が分からない。

 神霊力って、どの位が普通のレベルなんだろ?


「しかしなぁ。何で、こんな凄まじすぎるステータスになったんだろ? 常識を超えるレベルだぞ。というより俺の理解を超えてる。リムは理解できるか?」


 和斗に声をかけられて、リムリアがブンブンと首を横に振る。


「分かるワケないよ。もう、どのくらい凄いステータスなのか、ボクには見当もつかないんだから」

「そっか」


 そう呟いてから和斗は、ふとリムリアと出会った時の事を思い出す。


『ゾンビに取り囲まれて絶体絶命だったから、ロクに使えもしない召喚術を発動させちゃったの。誰でもイイからボクを助ける力を持つモノよ、現れろって……』


 リムリアは、そう口にしていた。

 つまり。

 リムリアを助けるには、今のマローダー改のステータスが必要という事か?

 というコトは。

 いつか惑星級の強度が無いと勝てないトラブルに、巻き込まれるという事か?



「いや、ないよな」


 自分に言い聞かすように、和斗は呟いた。

 とはいうものの。

 現に和斗は、神獣と戦う事になっている。

 これから先、とんでもないトラブルに遭遇しない、とは言い切れない。

 ひょっとしたら、神レベルの戦いに巻き込まれるコトになるかも。

 そう考えただけで、和斗の背中に冷たい汗が流れる。


 そんな神レベルの戦いの中で、命を失う事になったらどうしよう?

 それ以前に、リムリアを護り切れなかったら?

 もしもリムリアを目の前で殺されるコトになったら?


 考えまいとしても、ドンドン考えが悪い方向に沈んでいく。

 が、そこに。


「カズト、怖い顔になってるよ」


 リムリアが、無邪気な目で覗き込んで来た。


「何を心配してるか分からないけど、今までも何とかなってきたんだから、これからも何とかなるよ。ね?」


 そして最高の笑顔。


「あ」


 その笑顔に、和斗はもう1度、リムリアの言葉を思い出す。


『ボクを助ける力を持つモノよ、現れろって……』


 というコトは、和斗はリムリアを護る力を持つモノとして召喚されたのだ。

 ならリムリアを護り切るだけの力を持っている筈だ。

 今は、そう信じるしかない。


「そうだな、リム。できる事をやっておけば、何とかなるだろうな」


 笑みを浮かべる和斗にリムリアがキュッと抱き付く。


「うん。きっと上手くいくよ」


 まだ不安は残っている。

 しかしリムリアの柔らかな抱き心地に、和斗は覚悟を決める。

 どんな事があっても、絶対にリムリアを護り切って見せる!

 と。






第二章は、とりあえずココで終わりです。

次の投稿は三月後半の予定です。

2021 オオネ サクヤⒸ

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