スパゲッティ・ダイブ♡♡
『ん。じゃあお口で』
『うん……』
ユリの持つ縦笛は、僕の鼻先3.8センチ。
僕はベロをちょっとだけ出して前につきだして
縦笛に舌先で触れた。
『てぁ。』
『うん。上手じゃん。』
『えぅ。』
『うんうん。いー感じだよ。』
ユリは、僕をお利口オリコウする。
嬉しい。
『あのね、最初はね、ベロをしまい忘れた
猫の気持ちでね。ゆっくりね。』
『うん。』
『その時の目は、ピントがずれているような感じだよ? 縦笛をちゃんと見ないほうがかわいいからね。わかった?』
『うん。わかった。』
『じゃあ、もう一回ね。』
『ん。』
『上手。』
『ん。』
『オッケー。すごくかわいい』
僕の唾液で、少しだけ光を帯びた縦笛が、
80センチ向こうに遠ざかる。
『じゃあ次は、胸ね。』
『うん。』
『ヒメ、それ苦手だったでしょ?』
『うん、苦手。』
『見ててあげるからね。』
『ありがと。』
『うん。じゃあ、はい。』
肌色だけの僕の胸に、縦笛が触れた。
背中に、神経経由の冷たさが走る。
『ピクってして、かわいい。』
『……はずかしい。』
『大丈夫。ちゃんと見ててあげる。』
『うん。』
胸の真ん中に縦笛。
両方から、そっと包んで
『んしょんしょ……』
『がんばれ』
『うん。んしょんしょ。』
『上手上手』
胸の真ん中で縦笛は、僕の体温にぎゅされて、
じんわり温められていく。
変なの。
『あれ?』
『どした?』
『なんか……』
『ん?』
『なんか先っぽ、ぬるぬるしてるよ?』
『縦笛だもの。』
『そうなの?』
『そうだよ。』




