表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
15/15

歳月

 男は甘いクリームと生地を食んだ。ビリビリの教科書が開いた机でそれを食べていた。


 手に持っているのは、フォークと光る板。文明の利器である。男はその板の電源を入れたり落としたり、親指を動かし続けた。

 一つだけ通知が届き、男はそれを素早く押した。地域のメールだった。男はそれに気づき、すぐにスワイプして消した。


 パソコンを開き、そして閉じた。空になった皿とフォークを掴んだ。男は立ち上がり、光る板を教科書に挟んで部屋を後にした。


 男は食器を流し台に置いた。通知音が鳴った。友人からのメッセージだった。開いて、スタンプを一つ返した。それからもう一つ。


 一つ息を吐いた。板をリビングに投げた。クッションに沈む。思いに更けた。


 リビングは涼やかな空気が占めていた。外は蒸していて心地が悪い。


 今年も男は歳を一つだけ進めた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ