表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
UNOPENED  作者: 風城国子智
4/6

4 何度目かの手紙

 また、引っ越したんだ。封筒の裏の見慣れぬ地名に肩を竦める。君の保護者は、本当に、転勤が多い。封を破り、中の手紙を広げると、ここでは咲かない花の匂いが鼻腔に広がった。住む場所は変わっても、草花を集める趣味は変わっていないようだ。

 早速、返事を書かなくては。花の多い庭を抜け、台所の隅に置いてある自分用の文房具箱を手に取る。

 君と仲良くなるきっかけになったあの花は、今年も咲いているよ。台所のテーブルの上に広げた便箋に小さな文字を刻む。次に手紙を書く時は、栞にした押し花も一緒に送るね。手紙を楽しみにしているであろう友人の、少し淋しげな笑顔が脳裏を過ると同時に、テーブルの上の便箋は不意の風に舞い上がった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ