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僕と私に鎖と手錠を  作者: 成浅 シナ
第1章
1/36

1(今となっては昔の話)

今となっては昔の話。


私は『ある病』に侵されていた。

その病は私の体を隅から隅に渡るまで蝕み、壊していた。


きっかけはある男子生徒だった。

中学に入学後、偶然にも同じ部活に入った彼と席が近かった事をきっかけに私たちは言葉を交わすようになった。

初めて距離が近くなった男子。幸運にも趣味がピッタリと合い話も弾んだ。

私は昔からの読書趣味だが好むジャンルが偏っていたためか、はたまた根っからの根暗な性格故か好きな本について語り合う友人は持ち合わせていなかった。...まあ、そもそも友人なんて片手で数えられる程しかいなかった訳だが。


...とにかく、私は話し相手に飢えていた。

そんな中、たまたま入った部活で趣味の合う男子と仲良くなれば...そりゃ私も女子なわけだし特別な好意を持つこともある。これは運命というトラップに仕組まれた自然な流れなのだ。


中三のときに部活引退が迫り、接点がなくなってしまうと焦った私は勢いに任せ告白を決行した。


「...実は俺も......」

告白の一週間後、放課後呼び出された私に彼が告げたのはその言葉。


そして、私は人生で初めての彼氏が出来たのである。


...まあ、今となっては苦い記憶。

お察しの通り、その彼とは『とある事』をきっかけとして疎遠になる。

中学の時の恋愛なんてそう長くは続かない。その時『Forever』だなんて考えていたとしてもふとした事で別れることなんてざらにある。


だが、これはそんな甘っちょろいもんじゃない。

私が言うのもなんだが。

初めに言ったようにこれは病気だ。恋という名の。

甘い感情だけが恋だと思うなら大間違い。


『恋』は私の心を隅々まで侵食し、壊していった。自業自得?そうかもしれない。今となっては後の祭り。


はっきり言えるのはこれから語るのは頭の沸いた話。ねっとりぐっちょり泥の中に浸かったような気持ち悪さ、これをお届けしようとしている、それだけだ。


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