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【20190823】

【読者の反応】

大きな口から何重にも鋭い歯が見えているお姉さん 0%

体中に斑点があり、妙に体が柔らかいお姉さん 33%

ぬめっとツルッとキョトンとしたお姉さん 67%

額が半透明で、そこから眼球が見えているお姉さん 0%


「……ニ、ニュウドウカジカ姉さんっ!」

……何て? とっさには覚えられない名前をカンちゃんが叫ぶ。

「出来損ないのカメ風情が……いいかい、あんたは」

「姉さん、早く水に浸からないと……溶けかけてますよ!」

「え? あ、本当。待ってなさい!」

なんとかニュー姉さんは仄暗い水の中に潜る。

再び現れたニュー姉さんは先ほどよりもぬめっとつるっとはしていない。

「カメ、あんた昔からそうだよ。甘いっていうか優しいっていうか。そんなあんただから教えるのよ。乙姫様と姉さん達があんたを探している。悪いこと言わないからもう逃げなさい。今なら迷い(まよいが)への警備も薄いだろうし」

迷い家……またニューワードが。

「迷い家って、もしかして僕が迷い込んだところ?」

大樹くんが覗き込むカンちゃんの顔は、思いつめた感じ。

「そうよ」

代わりにニュー姉さんが答えた。

「乙姫様決戦に参加するには、子作りするためのパートナーと一緒に参加する必要があるの」

「姉さん!」

「大事なことよ。伝えないと……でね、今の乙姫様は権力を濫用して複数のパートナーを用意しているの。もちろん、ちょっと前までの君みたいに意識を朦朧とさせた状態でね。カメ、あんたこの若者に惚れて助けたんでしょ。じゃあ、逃げないと」

するとカンちゃんは首を小さく振った。

「あんたまさか」

ニュー姉さんはそう言うと水の中に戻る。え、どういうこと? と思ったら出てくる。空気に長く触れてるとぬるっとしてくるのかな。

「カメ……まだあの男のことを、忘れられないのかい。あの男は諦めな。無理だよ。もう取り戻せないんだよ」

「カンちゃん、あの男って誰?」

そのやり取りのさなか、

幾つもの影が水の中を近づいて来るのが見えた。あの背ビレ……鮫っぽいな。

すると、ニュー姉さんはカンちゃんと大樹くんとこけしをギュッと抱きしめる。

「早く飛んで! 早く!」

慌ててこけし振動を発動。浮き上がった直後、さっきまで居た白い浮島が大きな口に呑まれるのが見えた。

「逃げるつもりはないのね。あくまでも闘うつもりなのね……いいわ、このニュウドウカジカ姉さん、あんたの囮になってあげる」

「でも、それじゃ」

「いいかい、カメ。全てなんて手に入らないんだ。だとしたら何を選ぶか、なんだ。あたしはパートナーに媚びる外観よりも、本当の自分を選んだだけ」

「私が騒ぎを起こして親衛隊を集めるから、その後で動きなさい」

そう言い残したニュー姉さんは宮殿の方へと華麗に落ちてゆく。残されたこけし達はここから行けるもう一つ、木製の窓へと静かに着地する。

今度の世界は、なんか時代劇のセットみたいだ。とりあえず隠れないと、だよね?


【選択肢】

・長屋みたいな場所

・武家屋敷っぽい場所

・御奉行所らしき場所

・木製の立派で大きな橋の下


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