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冷酷な復讐鬼(3)

 闇に暗躍し、ターゲットの命を奪い取る裏稼業・殺し屋。

 これは、その中でも最強と謳われた1人の殺し屋と仲間達の転機の物語。

 青龍は好意を寄せていた相手との戦いを強いられて、本気を出せずにいた。

 それをいいことに黒猫は、デビルアイの見切り効果で青龍の刃をかわし、ドラコスラッシャー二刀流で青龍を容赦なく攻めた。


 しかし、彼女にはもう1つ強さの秘密があった。

 それは、食人族のアジトでのことと、15㎏もあるドラコスラッシャーを2本使っていることに関係があった。


「くっ。強い。普段の猫宮さんからは想像できないぐらいだ。こんな小柄な体のどこにそんな力が?」


「不思議? まぁ、それも当然ね。けど、答えは簡単。私も未来さんと同じで、デミ・ミュータントだからよ」

 黒猫のカミングアウトに、青龍と未来は一驚した。


 そう。彼女はブラック・ナイトが生み出したデミ・ミュータント第1号だったのだ。

 得た能力はコピー能力。人の動作を動画か肉眼で見ることで技や特殊能力を改良した状態でコピーし、肉体をそれに適したものに作りかえる、ある意味最強の能力である。


 黒猫は6年前に不完全ながらもデミ・ミュータントになり、その段階で黒龍の武器適応能力と鴉の千里眼を会得していたが、中学からは死獣神の活動を陰ながら観察し、その中で使える青龍と鳳凰と人志の技と白虎流護皇死神拳をコピーし、マスターしていた。


「だから、龍君。自分を含む死獣神と黒龍さんと鴉さんがかかってきてると思っておいた方がいいよ」

 黒猫はそう言うと、火炎放射器で右手のドラコスラッシャーに炎を纏い、斬りかかった。


 青龍はそれをよけ、火がついたドラコスラッシャーを蹴って外させたが、説得のスキを突かれて白虎のような掌打をモロにくらい、屋上の金網をぶち抜くほどふっ飛ばされた青龍は、隣接する縄文土器等が展示されている資料館の壁に激突した。


 その様子を見て黒猫は、外されたドラコスラッシャーを再装備して、穴が開いた金網のところまで移動した。


「言ったでしょう? 殺す気できてって。情や優しさなんて、この場には不要よ」


「くっ!」


「待ってて。今、殺しに行くから」

 そう言って屋上から黒猫は飛び出したが、青龍もやられるわけにはいかず、彼女と熾烈な空中戦を繰り広げた。

 彼女のコピー能力とは別の能力・デビルアイは悪魔や魔神などといった魔族が持つ目です。

 エンジェルアイより劣りますが火力&エネルギー量アップとエネルギーのセーブ効果を得ることができ、さらに、世界がスローモーションに見えることで、相手の動きを見切ることができます。

 黒猫は澪の逆、魔族と人間のハーフの子孫であるため、隔世遺伝によって人でありながら、生まれつきこの目を有することができました。

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