騎士服
「レオ、超かっこいい!!!!!めっちゃ似合ってる!!」
「ありがとな。この服すげえ動きやすい」
つい昨日完成したばかりの私特製の制服に身を包んだレオはザ・騎士様と言った様子だ。
「シャルルのデザインってへ、…珍しい感じだけど着てるところ見るとなんかカッコよく見えるね」
「それは褒めてるってことでいいんだよね…?」
紺色のジャケットは前世の軍服のナポレオン・ジャケットを参考にして前身頃にレオの目と同じ金色のボタンを付けた。
緋色のマントにはロベール伯爵家の家紋を刺繍で入れ、肩の部分に留め具を付けて取り外しができるようにしてある。
「ジェレミーも着たくなった?」
「別に…僕が着ても似合わないでしょ」
「これはレオ用だけど、ジェレミー用にちょっとデザイン変えてもいいと思うよ。でももしもう1着作るならちょっと材料買いに行かなきゃなぁ」
御用商人みたいな人が定期的にお屋敷に来るので大抵のものはそこで揃えられるのだが、貴族向けのラインナップには刺繍用のハンカチは遭っても服飾用の大きな布地はない。
なので街に降りていつもの手芸屋さんに買いに行かなくてはいけないのだ。
(という建前にしている。正直なところは久しぶりに街に降りたいだけだ。)
「お忍び?ええ、いいわよ。ちょうどアンリエット様ともお話ししていたところなの」
「アンリエット様と?」
「こちらにいらしてからマクシミリアン様の体調も随分よくなったでしょう?」
「この機会に友達を作ったり民の生活を見たり、色々な経験をしてほしいっておっしゃっていたわ。
一緒に行っていらっしゃい」
お忍びの許可は簡単に降り、授業がない明後日にマックス様も一緒に街に行けることになった。
「アンリエット様…マックス様は言わないでって言ってだけど」
やっぱりマックス様の周りの人のことはアンリエット様に相談した方がいい気がするなぁ。
マックス様はアンリエット様のことをお母様ではなく名前で呼ぶし、護衛や侍従の件も伝えないでと言って二人の間には微妙な距離感がある様に見える。
でもお母様の話を聞くとアンリエット様はマックス様のことをすごく気にかけている様に思う。
お忍びで出かける時にマックス様に言ってみようかな。




