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銀河戦争?こちとら中世剣と魔法の世界ですが何か?  作者: 窓際の憂鬱
第二章 幼少期
59/71

第57話 王国鉄道中央東西線(中編)

いつもご愛読ありがとうございます。

第57話を投稿いたします。

明日はちょっと仕事が忙しいので

判りません。

本日もブックマークありがとございます。

今後ともよろしくお願いいたします。



 翌日はエメルダ母様の実家であるトライル伯爵屋敷で

目を覚ました。まったく自重する気の無いレイコ達を無視

して、身支度を整える。


 昨夜はコチラから伝達する情報量が多く、トライル伯爵

もエルム伯父さまも固まってしまったので、話を切り上げ

て早々に食事を頂き寝てしまった。

 俺は俺で土産になる日本酒やウィスキーなども持っては

いたが、どのみち後日もう一度、駅建設のために寄るので

特に何も渡さなかった。



 朝食前にお婆様の部屋に寄ってみたが、エメルダ母様が

一晩中看病をしていたようでベッドに頭を預けて寝ていた。

お婆様の調子は良さそうだが、エメルダ母様と双子はトラ

ルに置いて行くべきだな。。。



 食堂で朝食を頂きながら伯爵とエルム伯父さまと昨日の

話の続きをした。


「昨夜は申し訳なかった。我々二人共ラファエル殿下から

 与えられる情報量が多すぎて理解が追い付かなかった。」


「伯父さん、殿下はやめてください。君で良いですよ。」


「そう?では遠慮無く。ラファエル君の昨夜の話を聞いて

 いると、既に4大貴族が宰相と共に王家を排除して王国

 の運営を始めているように聞こえたんだが、本当なのか

 い?」


「それに関しては、本来は口にしかねるのですが、西部諸

 侯ではすでに周知の事実ですので、身内という事でご理

 解ください。現状は国王が国政を投げ出してしまってい

 る状態ですので、可能な限り現体制のまま王国運営を続

 けますが、基本的に私の成人待ちという理解でお願いし

 ます。

 実際には使徒としての使命との兼ね合いで、国力と世

 界の基礎技術を整備する時間が必要なのです。鉄道や軍

 事技術、国力の拡大と識字学習レベルの底上げですね。」


「なるほど。この先は王国も世界も急速な変化に見舞われ

 るのだね。」


「そうですね。少なくとも飢餓に襲われる危険性の高い

 現状よりはマシな世界にはなると思いますよ?

  主神の望む世界が人間にとって完全に良い世界かは

 私にはわかり兼ねますが。。。」


「如何な使徒とは言え、神ならぬ者にそれは望めないで

 しょう。私は恥ずかしながら熱心な信仰者では無いが

 神の意志を推し量るほど不信人でも無いのだよ。」



うん。エルム伯父さんは中々しっかりした人だな。。。

孫を猫かわいがりしている伯爵はどうか知らんけど。



「よし、決めた。エルムよ!儂は隠居するぞ!

 新しき変化の時代には若い力が必要だ。伯爵を継げ!」


 と思ったら、伯爵にも思う所があったようだ。


「父上、畏まりました。幸い我らには家族と言ってくれる

 ラファエル君が居ますので、領民の安寧を目指しつつ

 新しい時代に立ち向かっていきます。」


「エルム御兄様、おめでとうございます。」


母様達が祝福する。



「伯父様おめでとうございます。

 そして、お爺様?

 お婆様はもう快癒なされたと思います。とりあえず東部

 での作業の間、5~6日ですがエメルダ母様と双子をお

 預けしますのでよろしくお願いします。

  そして、来年には僕の子供、曾孫が生まれますので

 いつまでもご健勝で居てくださいね」


「はっ?曾孫?

 11歳でもう子供が出来るとは。。。

 玄孫が出来るまで元気でおらんといかんな!」


「学園から帰省していない、うちの娘達をお嫁さんに勧め

 たかったんだけど。。。?」


 エルム伯父さんが困惑している。


「2年弱後には僕も学園に行きますし、今恋人が第一王女

 と第二王女を含めて40人位居るので。。。」


「さすが、ラファエル君だね。

 アルテイシア神の教え通りであれば、私は気にしないか

 ら学園で気に入ったら頼むよ」


「わかりました。」


 アルテイシア神は姦淫を禁じているが、地球の姦淫とは

違い、情欲を満たすために行う性交のみを禁止している。  

むしろ子を成し育てる事を前提とした行為は、種の保全

の側面から推奨されており、王国法的にも同意の上で伴侶

とその子を養える範囲における重婚は推奨されている。



「では、準備して旅立ちます。

 ミナミ、メイド2名をエメルダ母様とレイ、リンに

 付けてくれ。」


 必要以上に密着して来ていたミナミに命ずる。


「畏まりました。」



程無くして、新旧伯爵と双子に見送られてトラルを発ち

東都ケルムを目指した。




 ケルム上空には昼前に到着して、今度は都市防壁外に降

り立ち、貴族らしく先触れを出してのんびりと東都の門前

に並んだ。

 

「ラフィー、やる事が両極端よ?いたずらは程々にね。

 領民に迷惑を掛けちゃだめよ?」


ミランダ母様からお小言を頂いた。

クリス母様がクスクス笑っている。


だって先触れ出さないとね。。。。


マジックバッグに馬車は持って来ているけど、生き物の

馬は持ってないから徒歩になっちゃうのは仕方ないよ

ね?ま、確信犯だけどさ。。。


 東都は直径10km程の防壁都市だ。元々は王国の東部窓

口として栄えただけあって、高さ10mはある立派な石積み

の防壁で守られている。


 先ほど上空からも見えたが、ケルムの東側には木柵で

区切られた難民キャンプが広がっていた。ケルムの面積の

数倍の大きさがあり、実際目にすると苦情を言うのも無理

も無いかな?と思った。


 そんな事を考えていると防壁の東門の行列が進み、門兵

検問所にたどり着いた。そもそも貴族用の入口があるのに

暇に任せて一般平民用の入口に並んでいた。

 先触れは貴族用を通って行かせたので、いたずらと言わ

れればその通りである。


どんな反応が見られるか、年相応に童心に帰ってワクワク

しながら進み出たが、門兵達の様子がおかしい。


「難民は東都内への立ち入りは禁止なんだよ!」


「それは承知ですが、我々の意見も聞いてください。」


「ここはそういった窓口では無い」


「では、どうしろと?

 難民キャンプで活動して下さっている方々には感謝して

 いますが、何の権限も無いから東都の方へ言ってくれと

 言われ、こちらに来ると東都には入れないと言う。」


「皆さん良い方であるのは知っています。先日も兵士長

 さんが話を聞いて下さり、必ずご領主様にお伝え下さる

 と言って下さいましたが、我々には確認する術もござ

 いません。緊急を要するのです。」



ふむ、難民の代表者かな?女性みたいだけど。

俺、女難の相が出ているからな。。。

ミナミの熱い視線を後ろに感じる。



「ミランダ様!?」


門兵がミランダ母様に気付いたようだ。


「なぜ、このような所に並ばれているのですか?」


「いえ、何年か振りの東都だから散策もしたいかな?って

 思ったのよ。息子たちも一緒だしね。」


「む、息子って殿下では無いですかぁ!」


 やぁっ!と右手を軽く上げる。


「ミランダ様?殿下は殿下ですよ?王位継承順位をお持ち

 なんですよ?わかっておられます?」


「殿下は殿下って。ふふっ。。。息子は息子よ!ふふっ」


 ミランダ母様も普通じゃなかった。。。

 門兵を揶揄うのが本当に楽しそうだ。



「あ、あのう。。。」


先程の難民の女性が躊躇いがちに小声で話しかけて来た。


「殿下に話しかけるなど不敬だぞ?命が惜しく無いのか?」

 

 門兵がイキってる。



「まあまあ、良いじゃないか。僕らもフラフラ歩いている

 と君に叱られるし、当然そう言うからには馬車でも手配

 してくれたんだろう?それを待つ迄の時間つぶしだよ。」


 まあ、テンパった門兵が馬車など手配していないのは

 100も承知だ。



「それで?お姉さんはリスリッド王国出身の難民みたいだ

 けれど、どうしたの?」


お姉さんは結構な美女で俺好みのスレンダー体形。。。

ってより痩せこけているな。。。


「はい、お時間を頂きありがとうございます。おっしゃる

 通り私は難民キャンプの代表でキャロンと申します。

  マキシアム王国の皆様には多大な援助を頂いておりま

 して感謝しております。

 ですが、昨今急速に難民キャンプ内での治安が悪化して

 おり、死者こそ出ておりませんが配給食糧の取り合いや

 婦女暴行などの事案が発生しています。

  急に難民をお受入れ下さったので簡単に移民が出来る

 と考えてやって来た者達も多く、近々暴動などに繋がる

 恐れがございます。

 まず、自衛力の保持か衛兵様の派遣、そして今後の行

 く末をご提示頂きたく、罷り越しました。」



 えらいしっかりしたお姉さんだな?何者だ?


「本題の前にキャロンさん?あなた貴族ですよね?

 しっかりした教育を受けておられますよね?」


「は、はい。

 お恥ずかしながら、私はフィステント帝国の脅しに屈し

 て走狗となる事を良しとせず、反旗を翻した公爵家の娘

 でございます。すでに父も弟も処刑されてこの世には居

 りませんが、領民の手引きでここまで辿り着いた次第で

 ございます。」


「それはお気の毒に。その領民への恩から代表者を買って

 出ているのですね。。。貴族とはかくあるべきです。」


「良いでしょう。私の権限の範囲内でお話ししましょう。

 ゲルニウム公爵には後ほど報告しておきます。


第一点、事情は分かりますが、戦力の保持は認められま

    せん。一度手にした武力は手放せない物ですから。


第二点、近々、恐らく数日中に皆さんの行き先に付いて

    説明があります。大前提としてマキシアム王国は

    人族至上主義を認めません。亜人差別は死刑も

    含めた厳罰に処せられますので、人族至上主義の

    方は直ちに王国から離脱してください。


     まず私の私軍に入隊する者、こちらは志願制で

    最悪故国との戦闘も覚悟している方を3000名ほど

    募集していますが、現在ウリエルの難民にも同様

    の話を進めているのでたぶん2000名ほどでしょう。

     彼らはあらゆる面で優遇されます。直系家族に

    限って西の大都市にすぐに移送されて生活を開始

    して頂きます。


     次に孤児及び病気や老いによって働けない個人。

    家族の居る者は除きます。こちらも早めに西部に

    移住して頂きます。


     最後にどちらにも属さずに移民を希望する方々

    ですが、ここケルムから北方での街道建設作業に

    従事してください。老人や子供は働けなくとも家

    族一体での移動をお願いします。

     賃金は成人1人銀貨1枚、老人や子供は働きに

    より半値までの調整があります。これは無一文で

    移住されても中々生活が立ち行かない事が想定さ

    れるため、初期の生活資金を稼いで頂くための

    労働で3ヶ月程度を見込んでいます。

       

     例えば夫婦2名で働けば銀貨240枚、子供か老人

    が1人づつ交代で頑張れば360枚が稼げます。

    3ヶ月後には彼らも西部への移住を開始して頂く

    つもりです。


 基本的にすぐの話ですので、耐えて頂きたいのですが

婦女暴行と悪質な犯罪については、これからわが手が調査

して国外に追放します。」



「サスケ、ミナミとアマネ以外ですぐに片付けろ。

 竜は使って良い。キャロンさんも連れて行けよ?

 難民との余計な摩擦はいらんからな。」


「御意!」


「あ、ありがとうございます。」




「では、先触れに行ったアヤネも戻って来たから、公爵

 屋敷へ行こうか。」


 状況に付いて来れていない門兵を置き去りにすると、

 門を潜って歩き出す。



  門兵さん?それじゃ駄目でしょう?

  俺達通って良いとも馬車を手配するとも

  言われてないよ?



 東都の街中は流石に主要街道の他国に対する窓口だけ

あって戦時中にも関わらず活気がある。

まあ、十年も戦争やっていれば商売は商売って感じにも

なるのかな?商人って逞しいよね。


 公爵屋敷は幸い中央よりも東側で東門広場から3km程

らしい。お母様達が店先を冷やかしながらだから1時間以

上掛かってたどり着いた。

 流石に先触れを出していたので面倒な誰何は無かったが、

まさかの徒歩の一行を見て使用人たちが青覚めている。



「こんにちは!ゲルニウム公爵。」


 玄関先まで自ら迎えに出ていた公爵の顔色があっと言う

 間に悪くなる。


「お父様、ただいま帰りました。」


 ミランダ母様が声を掛ける。


「み、ミランダ?なぜ?」


「それは帰省した事に対して?

 それとも歩いて来た事に対してかしら?

 どちらでも良いですけど。」


おお、ミランダ母様がお嬢モードだ。

始めて見た。。。


「おかえりなさい。ミランダ」


「ただいま、お母様

 ハリスとシフォン、ミリューは?」


「みんな東部諸侯領を回らせておる。

 そこの孫の無茶振りでな。」


「嫌ならやらなきゃ良いじゃない。みっともないわね。」


「まあまあ、こんな所で立ち話も何ですから屋敷の中へ

 入りましょう?」


「お母様、結構よ。

 町に宿を取るか、トラルのエメルダの所に戻るわ。」


「でも、ミランダ母様。クリス母様が。。。」


「ああ、お母様。第三夫人のクリスティーナです。

 長男と次女は今日は連れて来て居ないの、エメルダの

 生んだ三男と三女の双子は連れて来ていたんだけど

 トライル伯爵夫人が臥せっていたので、エメルダと

 一緒にトラルに置いて来ました。

  で、私の息子で辺境伯家嫡男のラファエルよ。

 お父様とは気が合わないようなのでもう連れて

 来ないわ。」


「ミランダ。。。変わってないわね~」


お婆様はのほほんとしている。

 公爵は顔面蒼白だが。。。


「アヤネさん。宿の手配を。」


 いや。。。お母様、アヤネは俺の配下。。。。

 ミランダ母様がこんなに激情家だとは思わなかった。

 絶対に怒らせないようにしよう。


「ではお父様、二度と会う事は無いでしょうが、

 お元気でお過ごしくださいな。」




 いや、まさか本当に宿に逗留する事になるとは。。。

まあ、流通の拠点だけあって高級宿に事か欠かなかった

から良いんだけど。。。。


「ふふっ、ラフィーと一緒のお部屋なんて初めてね!」


 ミランダ母様がバグってる。。。


「私ね。

 自分のお腹を痛めた子とこうやって過ごすのが、夢だっ

 たのよ。貴族に生まれたおかげで、出産してすぐに乳母

 に取られてしまっても我慢してたの。今日だけは一緒で

 許してね。」


「お母様、別に断らなくても構いませんよ?

 それと来年生まれてくる僕の子供達は、お母様にお預け

 しますからね?寂しがる暇なんて有りませんよ?」


「そうね!もうお婆ちゃんになるのよね。

 絶対にお婆ちゃん子に育てるから!その前にベルにもう

 一人強請っちゃおうかな?」


「それも楽しくて良いじゃないですか。

 どんどん家族を増やして可愛がりましょう。賑やか過ぎ

 て、寂しいなんて感じないくらいに。」


「そうね。そうするわ。

 曾孫や玄孫の世話まで頑張っちゃうから!」


ちょっとは機嫌が直ったかな?



「でも、ゲルニウム公爵どうしましょうか?

 一応、公爵領をスキップしてソラール領を拠点にする案

 も準備してありますけど。」


「えっ?それはちょっと待ってね。

 明日の朝にはお母さんの兄弟姉妹が駆け付けるから。

 お父様はたぶん認めないけれど、門兵の程度や難民の件

 を見ても、もう歳よ。4大貴族の中では若いと言っても

 59歳になるのよ?

  トライル伯爵じゃないけれど、この先の時代に付いて

 行けないわ。なら良い引き時でしょ?

 引退してのんびり孫を可愛がっていれば良いのに、

 意地を張っちゃって。。。

 お母様もそれを望んでいるはずよ?」


ああ、なるほどミランダ母様なりの愛情表現なのか。

確かに、無理して死ぬまで公爵を続ける必要も無いよね。

この世界の一般的な寿命が60~70歳だから3公爵は

確かに58歳、61歳、68歳とか言っていたから、頑張り

過ぎだよね。本人もそうだが奥さんが可哀想だよね。


「確かにそうかもしれませんね。いずれにしろ明日の朝

 までは、叔父様と叔母様を待ちましょう。」


「ラフィー?シフォンもミリューもまだ20代前半よ?

 叔母なんて言ったら泣いちゃうから気を付けなさい。」


「はい。お母様」



 いや、元46歳の俺としては母とは言え、まだ30代に

入ったばかりの女性と寝るのは緊張したが、結局変な気分

にはならず、ぐっすりと休む事が出来た。母は偉大だ。



翌朝、皆で朝食を囲んでいるとミランダ母様の言って

いたように、叔父叔母達が目の下に隈を作ってやって来た。


「あら、ハリスにシフォン、ミリューじゃない?

 久しぶりね。元気にしていた?」


「姉上、勘弁してください。」


ハリスと呼ばれた壮年の男性がため息を吐きながら返答する。


「お姉さまはお変わりが無いようで安心しました。」


 微笑みを引き攣らせながらホンワカした女性が言う。


「いえ、むしろ少しは変わって頂きたいですわ」


 ミランダ母様にそっくりの女性が小声で呟いた。



「ミランダ母様。僕にも挨拶をさせてください。

 昨日も公爵と会話した覚えがほとんど無いので。」


「ああ、そうね。こんにちはしか言ってなかったわね。」



「お初にお目に掛かります。ミランダ母様の実子でロンド

 ベル辺境伯家嫡男のラファエル・ロンドベルと申します。

 ミランダ母様の隣に居るのが、父上の第三婦人のクリス

 ティーナ・ロンドベルです。共にどうぞお見知り置き下

 さい。」


「なるほど、君が父上をいじめた張本人。か。。。。。。」


 ミナミがハリスの背後に回り、首筋に右腕を巻き付けて

極めると左逆手で匕首を沿えて言う。


「失礼ですがミランダ様。ゲルニウム公爵家は盆暗の集ま

 りですか?」


「ふふっ。。。ミナミさんそこまでにしてあげてね。ゲルニ

 ウム公爵家は女系一族なのよ。男のハリスはその程度で

 しょう。」



「ふう。。。ハリス兄さまは口を開かないように言いました

 よね?兄さまはゲルニウム公爵家を潰すおつもりです

 か?」


 ミランダ母様そっくりの女性が吐き捨てるように言った。


「ですから、お姉さまがお嫁に行くのは反対したのです。

 聞いていますか?ミランダお姉さま?」


「だってベル君が恰好良かったし、優しかったし。。。」


 4大貴族って恋愛結婚できたん??


「ミナミ。引け」


「御意!」


「シフォン。一つだけ忠告してあげる。同行者はクリス

 を除いて全員、ラフィー唯一人に忠誠を誓っているの。

 ロンドベル辺境伯家にでは無いわ。」


 さっきまでホワホワしていたのは擬態だったのか、

 ミランダ母様の一言に目を見開いて驚いている。



「ごほん。ラファエル・ロンドベル殿下。昨日来からの

 公爵家の醜態、誠にお恥ずかしく幾重にもお詫び申し

 上げます。

  私はゲルニウム公爵家嫡子のシフォン・ゲルニウム

 と申します。

 こちらのミランダお姉様そっくりの子は三女のミリュ

 ール・ゲルマニウムと申します。以後、お見知りおき

 くださいますようお願いいたします。」

 

シフォンとミリューは綺麗なカーテンシーを持って

挨拶して来た。


「シフォン様とミリュー様ですね。ようやく会話が出来そ

 うで安心しました。公爵家云々のお話はミランダ母様の

 実家ですから家族内の粗相に目くじらは立てませんよ?」


「ラファエル様、ミランダ様。大変申し訳ありませんが、

 お二人に私が助言する事をご許可頂けませんか?」


「ミランダ母様?」


「良いわよ?お願い聞いて貰ったもの。」


「ミナミ、許可する。」


「ありがとうございます。」



「シフォン様、ミリュー様。

 私は今回の遠征部隊の取り纏め役のミナミと申します。

 本来の役職はラファエル様臣下の桃ナンバーⅢとなり

 カトリナ様が指揮する教導中隊に所属しております。

 以後、お見知り置き下さい。」


「は、はい。。。宜しく?」

 

 シフォンさんが混乱している。


「先程、ミランダ様が仰ったように我々は辺境伯家にも

 マキシアム王国にも臣従して居りません。

 唯一人、アルテイシア神の使徒ラファエル様にのみ

 仕えております。

  臣下は白の第一大隊、黒の第二大隊、朱の技術大隊、

 桃の教導中隊、蒼の魔導中隊に翠の真意教会聖女と教主、

 竜及び飛竜60頭超から成る紫の第一空輸大隊が存在

 します。臣下は竜を除いて67名でそのうちの7割は

 東方イースト国の国主カトウ家に連なる者です。

  それ以外で言うと使徒ロジーナ。王国の第一、第二王

 妃や獣王国の姫、ラクレッド王国の4妃、傭兵ギルド王

 国マスターや冒険者ギルド王国副マスター等が臣従して

 居ります。

  大陸の平定程度なら半年も掛かりません。我らは全員

 アルテイシア神の加護を持っていますので、全属性の魔

 術行使と高レベルを誇っていますので。


 何が言いたいかと申しますと、生殺与奪の権利は常に

 ラファエル様お一人がお持ちになっております。

 努々お忘れになりせんようにご忠告申し上げます。」



 ミナミ。。。脅し過ぎじゃね?

 ローザ。。。ステイ!竜化したら宿が消し飛ぶよ?



「ミナミ様、ご、ご忠告痛み入ります。すべて委細漏ら

 さずに理解致しました。。


シフォンとミリューが震えながら頭を下げてる。


「シフォン、そこまで怖がらなくても大丈夫よ。

 ラフィーは私の息子で貴方たちの可愛い甥っ子よ?

 本質を見誤らなければ大丈夫だからね。」


「「は、ハイ。。。お姉さま」」


 あなたの息子だから信用できないって顔に書いてある。。。



「まあ、良いでしょう。今回の旅は色々予定通り行って

 いないので本題に入ります。」

 

 トライル伯爵領での説明を繰り返して伝える。

 どうも、公爵経由の話は変なベクトルが掛かっていた

 ようだ。


「個人的にはトライル伯爵同様に代替わりをお勧めしたい

 のですが、そこのポンコツは論外、シフォン様とミリュ

 ー様は未婚の様ですが、どうすれば良いのでしょう?」


「これは冗談では無く、辺境伯を継ぐ前のラファエル様と

 婚姻するのが最良でございます。」


えっ?叔母さんと婚姻てアウトじゃね?

でも異母兄弟姉妹OKって事は血筋半分はOKなのか?


・・・大丈夫ですよ~~byアルテイシア・・・


 こんな時だけ。。。。


「わかりました。ではそう致しましょう。正直、門番達の

 意識とレベルから問題外だったので、お二人で領内は

 纏めてください。」


「!?やった~!二人共娶って貰えるみたい!」


 ミリューが大喜びしている。



「まあ、二人共余計に私には頭が上がらないようになった

 とも言うけどね。。。」


 ミランダ母様が恐ろしい事を言っている。


「では、大分予定がずれ込んでいて難民が暴発すると不味

 いのでケルムの西側に駅を建設してしまいます。併せて

 ケルムの防壁も西に拡張しますので、作業している間に

 公爵家を掌握してください。お母様方も協力してお願い

 しますよ?」


「「かしこまりました。」」

「「はーい」」


 後はいつも通りの魔術乱舞の土木工事だ。工房が駅舎と

ホームの製作を頑張ってくれて助かった。ケルム南の大河

には街道用と鉄道用の2橋を掛けておこう。



ふう。。。。ようやく工事に入れた。。。







(白金貨211169大金貨9金貨1大銀貨1銀貨7大銅貨2銅貨2)


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