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必勝ダンジョン運営方法 相手に合わせる理由がない  作者: 雪だるま
果ての大地 召喚編

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落とし穴90堀:GW特別編 さあ定番だ!!

GW特別編 さあ定番だ!!




Side:ユキ




気が付けば、大型連休も終わりを迎えている。

世の中はすでに帰りのラッシュピークは通り過ぎて、すでに家に帰って、また始まる日常への準備にかかっている。

俺からすれば、何を好き好んで、大型連休の人混みの中を突き進まなきゃならんのかよくわからん。

とはいえ、それは俺一個人の意見であって、流石に家族が友人たちに大型連休中どうしてた?と問われて、家でずっとのんびりしていたというのは、外聞が悪い。

俺の甲斐性の問題もでてくるのだ。

嫁さんたちを遊びにも連れていけないロクデナシといわれるわけだ。

俺個人としてはけなされるのは別にどうでもいいが、嫁さんたちが他の人と比べて、自分たちが雑に扱われていると思ってしまうのはよくない。

それは家族の不和へと繋がりかねない。

そういうのは俺としても望んでいないので、何かをするべきだろう。

しかし、それも結構面倒だ。

これが一般的な家族の人数であれば、大型連休中に外出するのも特に問題はなかっただろうが、残念ながら、嫁さんだけで18人、メイド1人、子供が7人の計26名。俺を含めれば27名。

これは、移動だけでも一苦労である。

しかも、ほぼ全員が要人なので、おいそれとなんの準備もなく出かけるわけにもいかないのだ。


「だからこそ、最終日まで準備をしていたんだけどな」


そう、何も準備をしていないわけではないのだ。

今日この日、大型連休最終日に合わせて準備をしていたことがある。

一家の大黒柱となったのだからそういう家族サービスを蔑ろにするつもりはない。

まあ、だけど大型連休初日から行動するというのは流石に不可能だったが。

国としての仕事は大型連休だからこそ忙しくなるから、そういう意味でも、俺たちウィードの重鎮といえるメンバーに休みなどない。

イベント管理だとか、式典だとか、妙に忙しいのがこの大型連休だ。

俺が言い出したことだから、それを蔑ろにしろとも言えないし、経済的には回るので国としてはいいことだから嫁さんたちも否はないが、それに巻き込んだのだから、俺としてもちゃんと休みを味わってほしいというのも本音だ。


「さーて、さっさと準備を始めるか」


俺は嫁さんたちが買い物をしてくる間に、宴会場にある物を運び込む。

最初は庭で色々やろうかと思っていたが、子供たちの危険性なども考慮して、結局室内で安全にできるような選択になった。


「ユキさん、ホットプレートってこのサイズでよかったですかね? 思ったよりも小さくありません?」


そういって、今回のメイン器具を持ってきたのはタイキ君である。


「それで大丈夫だよ。どうせ大きいホットプレートを持ってきても、全員分のカバーは無理だし、小さいのをたくさん置いた方がいい。その方が無駄に焼きすぎることもないだろうし、くいっぱぐれることもないだろうさ」

「あー、そうですね。焼肉って焼く人と食う人で別れますからね。こっちの方が安全か」


そう。

今回の大型連休の俺の家族サービスはちょっとしょぼいかもしれないが、焼肉だ。

本来はバーベキューかと思ったが、子供たちが立って歩き回るようになっているし、炭火焼で炎がついている高熱物をたくさん置くことはためらわれたのだ。

子供は何するからわからんからな。

その点、宴会場でのホットプレートならば、子供が手を伸ばせばわかるし、走り回るにしてもテーブルから離れた位置なので問題ない。

あと、タイキ君の言ったように、焼肉というモノをやると必ず、焼く側と食う側で別れてしまうのが世の常であり、それを防ぐためでもある。

4人に1つのホットプレートで配置すれば、俺が前になったような流しそうめんを全員分に流すという苦行にはならないだろう。

自分の分は自分で焼いて食えという事である。

しかしこのバーベキューは嫁さんたちからすればなぜ自分たちでわざわざ焼いて食うのか?というのが不思議だったらしく、首を傾げていた。

まあ、できたものを食べる方が簡単だし、わざわざなんでこのようなことするのかわからないんだろう。

元冒険者の嫁さんもいるし、バーベキューはそういう意味で粗末な食べ物のイメージがあるらしい。

しかし、それが違うのは地球の先進国である人々はよくわかっている。

その場で焼いて食うというのは、出来立ての料理よりも、さらに出来立てを味わうことと同義であり、どのタイミングで焼いている肉を取り上げるのか、ミディアムなのか、レアなのか、ウェルダンなのか、まさに料理を楽しめる。

さらには、どの食べ物がおいしいのかという目利きも兼ねているかなり面白い食事方式でもあるのだ。


「たくさんあるのはいいですよね。いろいろな意味で。俺が学生の時なんて肉の取り合いに焼く場所の取り合いで、大変でしたし」

「学生の時はよくあるよなー」


タイキ君のいうように、日本人の学生にとっては肉をたらふく食える至福の場でもあり、友人と肉の取り合いにもなる場所でもある。

そう、食べるということは生きること、それは戦う事である。

主な原因は財布の事情から肉が有限であることや、場所が限られていることなどがあげられる。

一番の原因は食べ盛りな学生だということだろう。


「今回はみんなが好きな物買って来てますし、最悪、DPで取り寄せもOKなんですよね?」

「ああ。買い物に行かせたのは目利きを楽しんでもらうためだな」

「なら大丈夫ですね。あ、そういえばお酒とかは……」

「それは私の仕事だからな。持ってきたぞ」


そういいながら宴会場に入ってきたのは、タイゾウさんである。

瓶ビールをケースに入ったまま持ってくる。

今の姿だけを見れば、どっかのお酒屋さんに見えないこともない。


「うひゃー、結構持ってきましたね」

「まだまだあるぞ。私やタイキ君の家族に、ユキ君の大家族だからな、一ダース程度では足らん。まあ、後半はワインなどになるだろうが、もう一ダースはいるだろうな」


それが呼び水になったのか、買い出しに行った嫁さんたちも戻ってきて、準備をわいわい楽しくやって、すぐに焼肉パーティーの準備が整う。

すでにホットプレートには電源が入っていて、肉を焼く準備は万端である。

あとは、俺の一声で始まる。


「じゃ、大型連休もお疲れ様でした。今日はじっくりと焼肉を楽しんでください。かんぱーい!!」

「「「かんぱーい!!」」」


そういって、焼肉パーティーを開催する。


「へえ、思ったよりも面白いわね」

「そうですね。自分でお肉を焼いてそのまま食べるのはどうかと思いましたがなかなか楽しいですね」

「うむ。今回は材料もいいからのう。って、エリスは野菜がメインじゃな」

「焼き野菜も普通に美味しいですから」


セラリア、ルルア、デリーユ、エリスはそんなことを言いながら子供を抱えつつ、食事を楽しんでいる。


「あっ!? リエルそれ私のお肉!?」

「あれ? ずっと放置してるからいらないかと思ってたよ」

「簡単に四等分にして領地を決めればいい」

「そうだね。それが平和だね」


トーリとリエルは肉の奪い合いが勃発し、カヤとリーアはすでに領地を決めて安全に楽しんでいる。


「ぷはーっ!! ビールが美味しいわね!!」

「ですよねー!!」

「うーん、この酒盛りメンバーになぜ相席してしまったのでしょうか」

「まあまあ、気にせず飲みなさいよ!!」


酒で盛り上がっているのは、ミリー、ナールジア、ラッツ、ルナ。

ルナはどこから聞きつけたのか当然のように紛れ込んでいる。

気にしたら負けだ。


「焼きたておいしーね」

「美味しーのです。たくさん焼くのです!!」

「あら、食べられる分だけよ?」

「そうですね。もったないですよ。そこは注意しましょう」

「「はーい」」

「では、こちらもどうぞ」


アスリン、フィーリア、ラビリス、シェーラはいつものように仲良くやっている。

そしてその場でかいがいしく働くメイドの鑑キルエ。


「んぐ、んぐ、んぐ」

「クリーナさん。もっと落ち着いて食べてはどうですか?」

「そうですね。逃げはしませんし、と、お嬢様追加のお肉です」

「おもったより食べますね。びっくりです」


クリーナがガツガツ食べるのを見て驚いているのはサマンサ、サーサリ、ジェシカの新大陸組。

こっちはこっちで楽しんでくれているようで何より。


「はぐはぐはぐ……」

「あむはぐもぐ……」

「こらぁ!? 二人とももっと丁寧に食べなさい!! 秋天ちゃんを見習いなさい!!」

「ん? ドレかか様をまねるべき?」

「見習っちゃだめですよ!! あれは悪い見本です!!」


ヒイロとドレッサも焼肉を掻っ込んで、それをヴィリアが注意、そして秋天はそれを見てどうするべきか悩んでいる。

秋天は分別のある子だから特に心配はしていないが、なんかヴィリアが忙しそうだ。


「で、ヒフィーちゃんはどうなの?」

「別に普通ですよ。タイゾウさんは良くしてくれますし」

「私もタイキ様はいい夫ですから」

「かーっ、アイリはいいとして、ヒフィーは真っ赤な嘘だー。私は知っている毎晩毎晩おさかん……」

「ぎゃー!? 黙りなさいコメット!!」


こっちでは相変わらずヒフィーをリリーシュ、コメットで弄っている。

その中に入れられたアイリさんは普通になじんでいるからある意味すごいのかもしれない。

ま、楽しく食事をしているのなら特に止めることもないか。

いつものことだし。


「まあ、みんな楽しそうでなによりだ」

「そうですね」

「こうやって、わいわい何かをしながら楽しむというのは、私の知っている時代でも、君たちの時代でも変わりはないようだ。最も道具は便利になっているがね」


そういって、タイゾウさんは焼きあがった肉を口に入れて、そのあとにビールを流し込む。


「しかし、私もこういう場に招いてもらっていいのでしょうか?」

「いや、ザーギスもねぎらいはいるだろう?」

「ですね。ザーギスも頑張っているし、まあこういう場が苦手なら悪いとは思うけど」

「いえ、こういうにぎやかな場も悪くないですよ。でも、それならモーブたちは……」

「あいつらは大型連休初日から飲みまくってぶっ倒れている」

「なるほど。では気にする必要はありませんね。あ、その肉は何ですか? おいしそうですけど」

「ああ、流石ザーギス。これは……」

「レッドドラゴンの尻尾ですね」

「へえ、珍味ですね。いや、ウィードなら手に入れるのはたやすいでしょうが、ではいただきましょう」


俺たちもそんな感じで、男4人でホットプレートを囲み、飲んで、楽しんだ。


まあ、こんな大型連休も悪くないだろう。

人混みにでないだけましな過ごし方だと俺は思う。





すいません。

慌てて書いてたもので、投稿が遅れました。

まあ14時半に書き始めて、バイクの整備手伝いながら約二時間で書き上げたから上等ですよね。

あと焼肉は自分も先日食べてきました。

大人になってからは落ち着いて食べれますけど、学生の時とかなんか戦場だったよね。



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