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必勝ダンジョン運営方法 相手に合わせる理由がない  作者: 雪だるま
新大陸 エクス王国編

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第367堀:亡き国の話と傍聴者たち

亡き国の話と傍聴者たち





Side:ドレッサ 元ナッサ王国 第一王女





始まりは、あの飢饉だった。

その年は雨が降らず、目に見えてわかるほど、食料が足りなかった。

私たちナッサ王国は、海に面した国で、普通に海に繰り出し漁を増やして、その年はしのげると思った。


でも、不運は続くもので、近海に魔物が大量に湧いて、漁獲量が一気に下がり、他国から食料を買い入れるという手段に頼ることになる。

しかし、ナッサは小国。つまり、同じように雨が降らなくて、飢饉になっているのは自国だけではなかった。

お金は今までの漁獲類の物資でかなり潤沢だったし、そっちでは問題がなかったのだけれど、お金があっても買う物がないのでどうしようもなかった。

周りの国々は、自国で食いつなぐことで精一杯だったのだ。


なら、雨が降って食料が潤沢な地域にというと、距離があるし、輸送費も馬鹿にならない。

流石にそこまで、国庫に余裕があるわけでもない。

普通なら、もう個人個人、各家庭で乗り切ってもらうしかないのだが、父はそれをよしとせず、国庫をゼロにしてでも、誰かに頭を下げてでも、国民を救おうとしていた。

それが、私や国民が愛する国の形であり、誇りだったのだから。


そして、その苦境の中で、大国エクスからある申し出が来た。


『貴国の国民を思いやる気持ちは、まことに素晴らしいものであり、貴国の安定は我がエクス王国の安定にもつながる。よって、其方さえよければ食料支援をさせていただきたい。……』


そんな一文だった。

もう、食料も無くなりかける寸前で、父はその話に飛びついた。

きっと何かしらの見返りは求められるとは覚悟していた。

でも、それでも、国民を救えるならと私も父の行動に反対はしなかった。

結果として、エクス王国の支援を受け、国民は救えた。


だが、要求された見返りは予想外のモノだった。


「……え? 人を?」

「そうだ。どうやらエクス王は、今回の件でいざという時に援助しても問題ないように、畑を広げたいようだ」

「それなら、自国の人を使えばいいじゃないの?」

「ははっ。ドレッサ、それができれば苦労はないさ。自国の人は自分たちの生活のための仕事があるのだ。まあ、仕事のない人もいるにはいるだろうが、他国のための畑作りというのは、よほどのお人よしでない限り、気分よく作れるものではない」

「……だから、私たちの所から人を? 意味が分からないわ。それじゃ、全然向こうに意味がないじゃない」

「うむ。疑問はもっともだ。数が千人を超えているし、この数は街に匹敵する人数だ。しかも、長男などではなく、次男といった、家業を継げない者ばかりでよいと言っている。恐らくは、新しい街でも起こすつもりなのだろう。長い目で見ると収益はあるが、かなり大胆な投資と言えるな」

「そんな……。人を奴隷のように引き渡していいの?」

「それは言い含めておく。と言っても、我が国では新しく街や職をつくることもできないで、賄いきれなかった者たちだ。そう言う意味では感謝しなければならない」

「……うん」


多少疑問は残るものの、労働者という形でちゃんと引き受けてくれるとエクス王は承諾してくれたので、それを信じて父は人々を送り出した。


「アーネ……」


そんな労働者の中に私の友達もいた。

道具屋の三女で私と近い歳で、よく一緒に遊んだのだ。

いや、今だってその交流は続いている。

恐らく、親友と呼べる存在だと思う。


「あ、姫様。そんな顔しないでください。大丈夫ですよ。ちゃんと働いて、新しい町で道具屋を開いて見せますから。その時は来てくださいね」

「……うん。その時は行くから。絶対行くから。そっちもちゃんと連絡よこしなさいよ」

「わかってますって。ちゃんと毎月お手紙書きますから」


けど、その約束が守られることはなかった。

待てど暮らせど、便りは届かず、私はたまらず、アーネを探しにエクス王国に旅立ったのだ。

でも、陛下には会えないし、どこで聞いても労働者の話はついぞ出てこない。

これはおかしいと思って、調べていると、遺跡に妙な人の出入りがあると噂があって、そこに行ってみると、兵士が出入りしていて、妙に物資を遺跡から運び出していた。

それを見てぞっとした。

あれはきっと、鉱山みたいなものだと。

鉱山という所はいつ崩落が起きたり、毒ガスが湧き出たりしてもおかしくない危険な場所で、主に犯罪者の奴隷を使って採掘して、死ねば入れ替えるという非常に過酷な場所だ。

つまり、アーネたちはあそこで奴隷のように、家畜のように働かされているのだと理解した。

飛び出して、すぐに中を見せるように言ったのだけれど、許可がないとダメだって。

私の身分を明かしても、陛下の許可なしには絶対にダメって言って見せてもらえなかった。

だから、私は自国に戻って父に交渉してもらおうと思ったのだけど……。


急に現れた魔物の群れに、城は焼け落ちて、父も母も、何もかも無くなってしまっていた。

その時、こっちの知らせを聞いたのか、エクス王とその軍がやってきて、何とか魔物を殲滅してくれたのだけれど、それは違った……。


「君がドレッサ姫か? 僕、っと我はエクスの覇王だ」

「……この度は、我が国の救援に来ていただき誠に感謝しております」

「いやいや。礼には及ばない。しかし、そちらの父上のことは残念に思う。まことに気持ちの良い男だった」

「勿体なきお言葉でございます」

「ま、挨拶はここまでにして、これからどうするつもりかな?」

「……」

「君も分かっているようだね。このままではこの国は無くなる。いや、もう存続は厳しいだろう。ならば、我が国から婿でも取って、一領地、領主として存続させるのが良いと思う」

「……しかし、それではこの一帯だけで、他の民が」

「それも心配には及ばない。ちゃんと他の信頼の置けるものに統治させようと思う。そのためにも、今は亡きナッサ王国の姫が我が国と婚姻を結べば、民も安心してエクスの統治を受け入れられるだろう」


確かに、その通りだ。

でも、私はあの遺跡の事が引っかかっていて、それを聞いてみたのだ。


「陛下、前にそちらの国へ行った我が民たちは元気でしょうか?」

「? ……ああ、息災であるぞ」

「遺跡に閉じ込めてですか?」

「……ふむ。やはり、姫が来ていたというのは間違いではなかったか」

「会わせてください。それで無事が確認できるのであれば、喜んで婚姻でもなんでもしましょう。我が国は土地にあらず、人々が集まるところが国であるがゆえに。民を愛さない国王、人をないがしろにする者は信用なりません」

「……至言であるし、理解もできる。しかし、現実はそうもいかない。まだ我が望みは遥か先。一分の隙も認められぬ。姫は我にとっては信用に値するものではない。よってその希望を叶えることはできない」

「なれば、婚姻はなかったことにしていただきます」

「国民が苦しむことになるぞ?」

「陛下の軍門へ降るよりはマシかと」

「ふっ、ここまで実直だとやりにくいな。目先の損得では動かぬか。ならば、これでどうだ?」


そう言って覇王はあるモノを私の前に落とした。

それは……アーネに送った上物のリボン、私の名前とアーネの名前が刺繍で入っている。


「アーネだったか、姫の友人は? こちらとしても、こんな手は使いたくはなかったが、これからの覇道の為、我に従え。悪いようにはせん」

「……な」

「なんだと?」

「ふざっけるなぁぁぁ!!」


私は頭に血が上ってそのまま、持っていた剣を不器用に振りかぶって、斬りかかったが……。


「ふっ、まさか実力で訴えにくるとはな。まあ、これはこれでやりやすい。姫を捕らえよ。恩を仇で返すとはこのことよ」


あっさり、打ち払われて、そのまま捕まって、ナッサ王国は滅んだ。




「……それで、再三婚姻と領土安堵を言われたけど、頷けるわけないじゃない」

「で、奴隷に落ちたと」


私は話し終わって一息ついている。


「そうよ……。で、信じるの? それとも恩知らずと言う?」


モーブたちもちゃんと聞いてくれてたし、ユキって人とスティーブっていう変なゴブリンもきちんと聞いていた。

ここまで話せたことは今までにない。

大抵、恩知らずと言われて終わりだ。

さあ、この人たちは私の話をどう思うのか?

信じてもらえなくたって、このモーブの下で訓練して、きっといつか……。

そう考えていると、ユキが口を開く。


「いや、正直。お前短気すぎ」

「はぁ?」


予想を裏切ってはいたが、私には理解できない返答だった。


「まあ、友人とか、父親や国の在り方に殉じた感じだけど、もっとやりようはあっただろうに。証拠を集めるために婚姻してもよかったんじゃないか?」

「それで国民に犠牲になれなんて言えるわけないじゃない!!」

「いや、ドレッサが奴隷落ちしている今は相手さんやりたい放題なんだが。地位があった方がマシだったかもよ?」

「うっ。そ、それは……」


でも、それが絶対ってわけじゃなかったし、そもそも、民をそんな風に扱うエクス王が悪いのであって……。


「ま、子供にこういうのは酷か」

「わ、私は子供じゃない!!」

「……うわー、定番の返しみたっす」

「うっさい。変なゴブリン!!」

「ひっど!?」


なんなのこいつら。

人が真面目に話しているのに!!

もしかして、笑い者にするつもり!?


「……っ」

「あれー、おいらが泣きたいのになんでそっちが泣いてるっすか!?」

「やーい。女の子なかせたー」

「馬鹿なこと言ってないで、助けてっす!?」

「へいへい。そうやってすぐ泣くのが子供の証拠だ」

「……ぐすっ。うるさい」

「ま、憎まれ口を叩けるなら心配はいらなそうだな」


ユキの言動がさっぱりわからない。

笑い者にする様子もないし、話を聞いた割にはまともな返事が返ってこない。


「なにがしたいのよ」

「いや、前後確認というか、答え合わせというか」

「どういうことよ?」

「あー、その前に、そのナッサ王国が滅んだのはどれぐらい前だ?」

「……3年前よ」

「なるほど、大体計算は合うか?」

「だからなんの計算よ」

「まあ、動き出したのが最近っすから、20倍と考えて、それぐらいが妥当じゃないっすか? まあ予備とかはあるでしょうし、潤沢って言ってるっすから、多少余裕もあるでしょうよ」

「だろうな。タイミングがいいのか悪いのか」

「さあ、どっちか判断しかねるっす」

「ロゼッタから聞いた噂の1つだけど、なんで魔物に襲われたってことが伝わってないんだ?」

「そりゃー、魔物の群れなんてこっちじゃ珍しいっすからね。小国とはいえ王都の城を落とせるっていうと、半信半疑っしょ?」

「ああ、それでエクス王国が滅ぼしたって話になるのか。そっちのほうが分かりやすいもんな」

「だから、何の話してるのよ!!」


なによこいつら!?

話を聞いておいて、私をほったらかしとか、ありえないんだけど!!

これでも、奴隷になる前はお姫様なのよ!!

あんたたちなんかより、ずっと偉いんだから!!


「ユキ、どうせこっちに引き込むんだろ。事情話してやれよ」

「そうっすよ。ほら、また泣いてるっすよ?」

「泣いてないわよ!!」


あー、もう本当になんなの、こいつら!!

女性を泣かせて喜ぶタイプの変態!?



さて、この話をどう思うでしょうか?

色々エクスの方も頑張っていたのよ。

でも、もうご破算だけどね。

え? ネタバレだって?

やっだー、どうやってフルボッコになるかのお話でしょう?


所で話は変わって、俺って結構フィギュアとか買ってるのよ。

こりゃー、ついに一線級のオタクだね。

いや、ガンプラが多いけど。

でさ、それを友人に言ってみたら……。

「お前ジャンルって、艦これとか、アーマーガールズとか、武装神姫とか、フレームアームズだから、フィギュアってより、武器だろ?」

「そ、そんな、ば、ばかな……」

って、言われてがっくりしたわ。

でもさ、よく見ると、フィギュアより、ガンプラの方飾ってるからあながち否定できなかった。


あ、でも、ガンプラも素組みだから。

スプレーとかパテで作るとかできない。

いつかやってみたいけど、そうすると、俺、忙しくて死ぬかも。


ふいに思ったけど、活動報告とかでガンプラの写真とかいいのかね?

ブログみたいに使っていいってあるけど。

というかガンプラの活動報告って需要あるん?

それともフィギュアか?



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