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必勝ダンジョン運営方法 相手に合わせる理由がない  作者: 雪だるま
新大陸 学府編

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第281堀:偵察

偵察




Side:ユキ




「いいか、死ぬんじゃないぞ!! 絶対生きてもどれ!! その時は彼女探し手伝ってやるから!!」

「ちょっ、それって死亡フラグじゃないっすか!?」


現在、グラウンド・ゼロを止める、倒すための作戦を開始している。

敵がいつ動き出すかわからない状況で、先手を打つために、作戦会議を凡そ2時間で済ませている。

幸い、スティーブたちの準備は終わっているので、実力行使や偵察任務は直ぐに行える。

だが、直ぐに実力行使は問題があるので、敵の力量を測り、不安要素をなるべく消したい。

なので、スティーブたち、ゴブリン隊に野生の魔物を装って、軽く、直接攻撃を加え、敵の強度を調べてこいということになっている。


「死亡フラグでもなんでもいいから、生きて戻ってきなさい!! スティーブがやられれば、それだけ私たちは不利な状況になるの!! 夫のために絶対生きて戻ってきなさい!! ちゃんと、私からも女性は探してあげるから!!」

「うわー!! なんか安いっす!! 俺の命が女性紹介と同等になってないっすか!!」


セラリアの方は俺が前線に立たないための必死の激励なんだが、スティーブが言っている通り、なんか安い。

いや、俺の場合はネタも込めて言ったんだけど、セラリアの場合は自覚がないからなお悪いのか?


「よし。なら俺からも。とっておきのサラダ作って待ってるからな」


ジョンは、待機というか、スティーブがいない時の統括なのだから無論一緒にいけない。

だが、そのセリフは……。


「やっかましいわ!! どうせお前のサラダはキュウリまみれっす!! あと、そのセリフかけられたキャラ死んだじゃん!! そしてお前も、破片でおっちぬぞ!!」


スティーブの言う通り、敵に捕縛されて、マニピュレーターで……。

ついでに、サラダを作って待っているといったキャラも、戦闘で生じた破片で死亡。

うん。見事なフラグである。

でも、敵にやられた方も、サラダ作る方も、どっちも部隊の中核をなすエースパイロット級と、スーパーメカニックだから、俺としては悲しかったよな。


「なははは、そんだけ言えれば大丈夫だな。お前に変わってこっちの部隊運営もとか勘弁だから、生きて戻ってこい」

「けっ、そこっすか。ま、わかったっすよ。おいらだって死にたくないし。アスリン姫に何も言ってないっすからね」

「ああ。姫を泣かせないためにちゃんと戻ってこい」

「おう」


そう、今回の作戦。アスリンとフィーリアは全く知らない。

というか、現在もすやすや寝ているはずだ。

わざと起こさなかった。

フィーリアはともかく、アスリンは相手がテイマーと大きいドラゴンなら話し合う余地があると思うはずだ。

確かに、話し合う余地はあるかもしれない。

しかし、話し合いが失敗した場合、そのまま戦端が開かれることになる。

その場合圧倒的にこちらが不利になるのは明白。

あと、周りの被害が甚大。

なので、話し合うにしても、こっちが相手の動きを縛ってからでないとどうしようもないのだ。

相手を縛るというのは、この場合、グラウンド・ゼロを痛めつけて、勝負にならないとアルフィンに教え込ませなければいけない。

少しでも余裕がある状態だと、こっちにこれ以上手がないから話し合いに来ていると思われるし、真面目に、死ぬ一歩手前ぐらいまでに追い込む必要がある。

この話はアスリンにはつらいことになる。

だから、あわよくばこのことは知らずに。起きても、会議室に来るように書置きをしている。


では、逆にテイマーたる聖剣使い、アルフィンを一点集中で倒せばいいのではという話もあがった。

だが、その話はテイマーの制御を離れたグラウンド・ゼロが暴走する可能性があるので却下になった。

まあ、アスリン配下の魔物たちもアスリンに何かあれば、俺でしか止められないぐらい怒り狂うだろう。


まったく、ある意味、見事な魔物の選択と言えるだろう。

俺たちで制圧可能な魔物を数多配備しても、ダンジョン化で制御を奪うか、ダンジョン内で殲滅すればいい。アルフィン自身も簡単に制圧できる。

しかし、グラウンド・ゼロは制御を奪おうにも、ここでは凡そ20倍の更に倍のDPを持っていかれる。億越えの20倍の更に倍なんて、正直無理だ。

いや、無理をすればできないことはないが、エリスやラッツが算出するに、ウィードの一部機能停止、交易物資の供給停止をすれば、何とかといった具合だ。

これがウィードのある大陸なら、真っ先にこの手段をとれるのだが、ここは新大陸、その手段は最後に取るべきということになっている。

あっちの関係者にどう説明するかも大変だしな……。

国というのは、どこもままならないものである。

そして、聖剣使いたちは、流石、400年ずっとかき集めてきただけはある。

この関係で、アルフィン自身の安全にもつながる。

彼女がいなければ、グラウンド・ゼロを制御できるものが存在しないのだ。

アスリンが制御できるかもしれないが、かも、でアスリン自身の危険や、周りに被害が出る可能性を無視していいわけがない。

……戦いや交渉事におけることで、一番大事なのは最悪を予想して対処を考えておくことなのだ。

この時点で一番最悪なのは、聖剣使いとグラウンド・ゼロを止めに行ったメンバーが怒りを買うだけ買って、全滅するという話だ。

なので、まずは、偵察隊としてスティーブたちと、俺のダンジョンスキルで地下水脈に見せかけた落とし穴に落として反応を探る予定である。


「スティーブ。作戦通り、お前たちの出撃地点はグラウンド・ゼロから10km離れた地点になる。魔力、スキル、電波での通信は今のところ可能だが、それが不可能になる場合も考慮しておけよ」

「ういっす。そして、撤退地点はまた別の場所っすね?」

「そうだ。出撃地点は消す。ダンジョンから出てきたと思われたくないからな。スティーブたちは情報収集が終わり次第、ダンジョンコアで新しいダンジョンを形成して撤退」

「転送ゲートだけの機能を停止して放置っすね?」

「ああ、その場所は一応ダンジョンコアを置いて稼働状態にする。上手く使えれば奇襲に使えるからな」


どんなものでも利用するつもりでいかなければ、あの怪獣はやれないと、俺とタイキ君は思っている。

正直、グラウンド・ゼロを倒してくれる光の巨人や、陸自が手こずった怪獣王でもでねーかなーと思うぐらいである。

だが、その2つも、被害ありきで考えないといけないので、正直出てきてほしくないものである。

あれで、めでたし、めでたし。で、終わるのはあの映像の中だけである。

破壊されたあとの復興は無視した話だ。

実際、あの破壊の後からの復興は、胃が痛くなるレベルの難行だ。

というわけで、完封勝利を目標にしないと、新大陸で色々やろうとしている俺たちとしてはかなり大問題なわけだ。

許容できる被害は、ランサー魔術学府一帯から、アグウスト国の間にある森林、草原のみ。

ほかの場所で暴れられると、被害が甚大になって、今まで俺たちが築いてきた関係や、魔力情報も無意味になりかねない。


「そろそろ時間ね。スティーブ、頼んだわよ」

「ういっす。それじゃ、偵察隊出撃します」


ビシッと敬礼をする、スティーブとその部下たち。

しかし、それを見る俺たちは微妙な顔にならざるを得ない。

だって……。


「ぶっ、腰ミノ1つで敬礼してもしまらねー!!」


そう言って、ジョンがげらげら笑う。

そう、スティーブたちは野生のゴブリンとして向かうので、腰ミノ1つとさびた剣やこん棒のみの外見である。


「うっさいっす!! ちくしょー!! ゴブリンだって服着るんすよ!! おい、お前らいくっすよ!! ここに居ても笑われるだけっす!!」


何とも締まらない出撃だが、こんなもんだよな。最初から。


「ユキどうしたのかしら? スティーブが可笑しかった?」

「いや。最初にスティーブと会った頃はあんな感じだったって思い出しただけだよ」


罠も、戦術も、武器の使い方もろくに知らないゴブリンが立派になったもんだよ。

ん? この思い出浸りもフラグになってそうだな。

……大丈夫だろう。スティーブにはギャグの神様が付いているから。

きっと、熱線を喰らっても頭がアフロになるだけだろう。

あれ? スティーブに髪なんて生えてなかったよな?


『こちらスティーブ。全員外に出ました。出入り口の閉鎖を願います』


そんな連絡がコールから届く。


「了解」


そう対応しながら、スティーブの頭部を見るが髪は生えていない。

……ゴブリンという種族はハゲなのか。


『予定通り、3km地点まで接近します』

「了解。それまで非常時以外の連絡は控えるように」

『了解。行動を開始します』


コールが切れて、時間が表示される。

一応、鳥の視界からスティーブたちの様子も見て取れる。


「さて、始まったわね。現在10時ジャスト。スティーブたちの足なら10分もしないでたどり着くでしょう。で、聖剣使いの動きは?」

「今のところ目立った動きはありませんね。しかし、彼女はなんで即座に学府へ寄せてこないのですかね?」


セラリアに言われてラッツがモニターを確認しつつ、そんな疑問の声をあげる。


「それは簡単。俺たちと同じように、時が来るまで手札を隠すという定石を守っているんだ」

「手札って、もうグラウンド・ゼロは見つかっていますよ?」

「グラウンド・ゼロの姿形だけじゃないさ。俺たちを待ち構えるっていうのが大事なんだ。だって、あんなデカいのが進んで来たらすぐわかるだろう?」

「ええ」

「そうしたら、普通の人なら逃げる。そして、ある程度能力のある人たちは、避難を優先して、立ち向かうよりも情報を集める。無作為に抵抗するのではなく、確実に勝利を手に入れるために」

「あ、なるほど。グラウンド・ゼロが街に来れば、その時の速度や、攻撃手段すらもある程度わかるのですね?」

「そういうこと。今のグラウンド・ゼロは全く動いていない。どの程度の素早さを持ち、どれだけの攻撃力があるのかさっぱりわからない。そして、あの巨体さだから、うかつに藪を突くような真似をするやつもいるわけない。いても聖剣使いアルフィンがどうにでもするだろうな。……俺たち以外は」


そう、この場での例外、ジョーカー。ルール違反の俺たちだ。

聖剣使いたちにとっての誤算は、俺たちを敵とみなしたこと。

俺たちをほっておいて、自由にやれば、俺たちもかなり迷惑を被ったはずだ。

だが、エナーリアの一件で、真っ先に倒すべき敵と認識してしまったのが災難の始まり。

どこかの漫画みたいに、1人1人敵を送るのではなく、全員でかかって倒してしまおうという判断は称賛できる。

でも、その称賛される作戦は、俺たちを倒せればという前提があってのこと。

俺たちを倒せなければ、ただまとめてやられるといった大敗北でしかない。


「……本当に化かしあいですね」

「そういうこと。いかにこちらの情報を絞って、相手に誤認させるかが、聖剣使いとの戦いでは重要だって話だ」

「で、結局、聖剣使いさんたちは、最後まで私たちの排除を最優先したんですね?」

「ああ。俺たちとしてはありがたい選択だったけどな。これで敵わないと知って、散らばられると非常に面倒だった」


現代においても、テロ活動を防ぐというのがどれだけ難しいか各国で頭を悩ませてるし。


「あ、ということは落とし穴に落とすというのも、グラウンド・ゼロの能力を把握するためですか? いえ、スティーブたちに調べてもらう予定でしたけど、それに加えて、グラウンド・ゼロ自体がどの様に動くかを観察するんですね?」


ラッツは、ここで落とし穴に落とす行動制限以外の意味を見出した。


「そうだ。と言っても、やってること自体は、ルルアをかくまった時の看板と変わりないんだけどな」

「へ? あの時の看板と、今の状況がですか?」


俺の答えに、当時一番被害を被ったルルアが声を上げる。

そして、ラッツが代わりに納得の声を上げる。


「ああ、そうですね。ある意味同じですね」

「あの、どういうことでしょうか?」

「当時の話はしましたよね? あのヘンテコな看板をわざと出して、相手の出方を見ていたと」

「ええ。って、なるほど。落とし穴も相手の出方や、能力を把握するのには変わりないですね」

「はい。グラウンド・ゼロが落とし穴にハマって、どうやって出るかを確認する。それだけで、私たちが得られる情報はとても価値があります」


そう、ラッツの言う通り、看板ではグラウンド・ゼロの能力を把握できないから、落とし穴で調べるのだ。

ここで、大事なのは自然崩落に見せかけていることである。

静かに俺たちを待っているのだから、大きな行動で抜け出すことはない。

なるべく、静かに、速やかに、落とし穴から離脱しようとするはずだ。

大きな音などを立てれば隠れている意味がないからだ。

上手くいければ、そのまま落下ダメージで死んでほしいのだが……。

そうはいかないだろうな。

地球上の生物なら、水中でもない限り、最大サイズはゾウ、昔を振り返るならば恐竜がやっとである。

それ以上の大きさは自重で潰れて死んでしまうからだ。

ま、ドラゴンとかいう巨大生物が、航空力学をガン無視して空飛んでるから、限りなくゼロに近いだろうな。

できうるなら、這いでるような感じでお願いします。

……空飛ばないで。

欲を言うなら、それで動けなくなってくれ。


「……その、落とし穴から脱出している間に、スティーブたちに色々情報を集めさせるんですね?」

「ああ。俺たちは動物たちからの間接的な映像からしか、情報を得られないが、スティーブたちは違う」

「実際に、グラウンド・ゼロを相手に行動を起こすのですね」

「そういうこと。まずは手持ちの剣やこん棒が通じるか。その後は小銃、あわよくばRPGまでだな」

「……それは」

「無理だと思う。できて小銃までだな。確実にアルフィンが気が付く」


そのために、野生のゴブリンを装うのだ。

相手が油断している隙に、スティーブたちなら一気に離脱が可能だから。

そして、スティーブたちから連絡が届く。


『こちらスティーブ。3km地点、木の上から目標を確認。全員配置につきました。観測体制整っているっす』


全員が、モニターを注視する。

スティーブたちにはそれぞれ監視の動物が近場に控えている。


「了解。こちらも配置を確認した。フェイズ2を発動する。5分後自然崩落を装い、目標を落下させる。衝撃に備えろ」

『了解。各員、5分後、目標へフェイズ2を発動。衝撃に備えます』

『『『了解』』』


その5分の間に、設定していた地下水脈を装った落とし穴をグラウンド・ゼロの真下へ設定する。

幸いなのは、相手が辺りのダンジョン化に気が付かないことか。

おかげで、ひっそり作戦を行える。

しかし、この5分が長い。

設定自体は直ぐに終わる。

後は俺が決定、展開を押すだけで発動する。

会議室に集まっている皆も、何も言葉を発さずに、その時を待っている。

……まさか、落ちた瞬間、熱線吐いて地形をぶっ壊して出てこないよな?

一応、顔が向いている熱線の咆哮区域にはスティーブたちの配置は避けているが、それでも絶対ではない。

熱線の射程が思ったよりも長くて、学府に直撃とかないよな?

落下のダメージで聖剣使いのアルフィンが死んで、制御不能の破壊神なんてないよな?

くそ、嫌な予感ばかりが頭をよぎる。


『1分前』


でも、その時は確実に迫る。


「30秒前」


やれることはやった。


『20秒前』


皆でしっかり話し合った。


「10秒前」


……なら、信じよう。


『5、4、3』


俺自身を、仲間を。


「2、1、0……。フェイズ2を発動」


ボタンを押す。

モニター越しに、地面が割れ、グラウンド・ゼロが沈んでいく……。

辺りに土煙が舞う。


「01応答せよ。01応答せよ」


即座にコードネームでスティーブを呼び出す。


『……こちら01、特に被害なし。各員の状況確認を始めます』

「了解。こちらはその間に、聖剣使いの確認を行います」

『了解』


そして、モニターに視線をやる。

どこだ?

背中の後方あたりにいたはずだが……。


「ユキさん。3番のモニター左端」


リエルに言われて、3番モニターを即座に見る。

……いた。

……動かないな。


「……死んでないよね?」


リエルがそう言うが、みんな何も答えない。

見た感じは、血などは流れていないから、外傷というのは無い。

だが、当たり所が悪いとどんな生き物もぽっくり死ぬものである。

さらに不意打ちだからな。

……どこかの双子の弟みたいに、綺麗な顔してるだろ。それ、死んでるんだぜ。ってなってもおかしくはない。

まったく、ダンジョン内ではあるから、鑑定が使えないこともない。

しかし、鑑定目標のアルフィンに、万が一、感知能力があって、敵対行動ととられると厄介だ。

だから、こうやって、監視するしかできない


『こちら01、各員の無事を確認。特に問題なし。目標の状況を伝えられたし』


スティーブから連絡が届く。


「こちら司令部。目標は無事に落とし穴にハマった。しかし、聖剣使いが落下の衝撃で生死不明。姿は確認しているが、動きが見られない。即座に離脱を前提に、現地点からの監視を始めてくれ」

『了解。現状を維持して監視を始めます』


……生きているのか?

どれだけ待てばいい?

万が一、グラウンド・ゼロが暴れだせば、スティーブたちが全員離脱できなくなるかもしれない。

一度引きあげさせるべきか?

頭の中で色々な選択肢が浮かんでは消える。

くそっ、頼むから起きてくれ。

すると、願いが通じたのか、聖剣使いのアルフィンは体を起こして、頭をぶるぶる振っている。


「「「ほっ」」」


会議室の全員が安堵をつく。

流石、レベルが高いだけはある。

見た感じ、痛そうなそぶりを見せないから、気絶していただけだろう。


「こちら司令部。聖剣使いの生存を確認。これから目標が行動を起こすと思われる。十分に注意して監視を続けてくれ」

『了解。各員、聖剣使いの生存を確認。目標が動く可能性あり、十分に注意しろ』


さて、1時間ほど様子を見て、出てくる様子がないのなら、予定通り接近させるか?

しかし、この様子見の時間は今までで本当に一番緊張している。

誰もしゃべらず、席も立たず、じっとモニターを見つめているのだ。

目標、グラウンド・ゼロには今のところ目立った動きはない。

というか、ほとんど動いていない。

動いてはいたので、死んではいないと思うが、思った以上に動きがない。

どういうことだ?

まあ、様子見を初めてまだ30分も経っていない。

あの巨体がこのわずかな時間に脱出するなら、それはそれで問題だ。

……焦りすぎか。

そう思って、お茶に手を伸ばそうとした瞬間、膝の上のラビリスが声を上げる。


「うそっ!?」

「どうした?」

「12番モニターに、アスリンとフィーリアがいるわ!!」

「「「はあっ!?」」」


そう言われて、全員が声を上げて、12番モニターを凝視する。

確かに、木々に隠れて見えにくいが、森の中をあんな速度で駆け抜けるちびっこたちは、うちのアスリンとフィーリアしかいない!!


「スティーブ!! お前から見て、3時方向からアスリンとフィーリアが向かってきてる!! 確保を!!」

『はぁ!? りょ、了解っす!!』


即座に、スティーブが動き出すが、追いつけるか?

というか、なんで、ここにアスリンとフィーリアがいるんだ!?




はーい、10月になりました。

そろそろ、寒くなってくる頃です。

みなさん冬への準備を始めていますか?

食い物もおいしくなってくる頃です。

そっちの方面も増えると思います。

というか、もう今年も残すところ3か月。

早いものですね。


さて、本編ですが、緊張の絶えない戦場に、アスリンとフィーリアがなぜか乱入。

一体何があったのか?

次回をお楽しみに。



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