第279堀:unknown
unknown
Side:ユキ
現在の時刻深夜3時。
くそ、眠い。
いつもよりかなり早い起床だ。
俺は新聞配達員かよ。
一応、寝た方がいいと思って早めに寝たけど、この時間に起きると返って辛い気がする。
でも、嫁さんたちは寝ないとって心配するし。
どうするのが良いんだろうな。
ま、こんなことはそうそう起こるわけないし。
仕方ないと、諦めるしかないかね。
「ジェシカ。起きろ」
「ん」
俺は横で寝ているジェシカを揺さぶり起こす。
今回の夜明け前の護衛はこの横で寝ているジェシカなのだ。
4人の護衛嫁さんの中で唯一従軍経験がある嫁さんだからな。
こういう夜間行動も経験があるとのことで、今回一緒にいてもらう。
深夜から朝までの護衛をしてもらって、残りの3人とバトンタッチと言う手筈だ。
3人は自室でしっかり休んでいるはずだ。
「あ、ユキ。もうそんな時間ですか」
「ああ」
ジェシカは眠そうだが、しっかり返事をする。
まあ、寝ていたので浴衣が乱れて、大きい胸が丸見えだが。
全く、ルルアといい、サマンサといい、このジェシカとかいい。
なんで、重力に逆らっていい形を保っているんだか。
で、そんな風に胸を凝視しているのにジェシカが気が付いたのか、胸を両手で押し上げ俺に突き出す。
「しますか?」
「いや。今日はいい」
「……そうですか」
なぜか、悲しそうにする。
いや、仕方ないじゃん。
これからかなりハードな内容だし。
普通なら、ジェシカと一緒の日はその、大きな胸でしてもらって起きるのが当たり前になっているんだけど……。
「ま、今日の仕事が終わったら。そのあと存分にしよう」
「はい。頑張りましょう!!」
あ、そう。
これで元気になるのね。
俺は、仕事が終わっても干からびる運命らしい。
嫌いじゃないんだけど、寧ろ好きなんだけど、けど、なんで嫁さんたちはツヤツヤになるんですか?
俺だけ干からびるって不公平じゃね?
あ、嫁さんたちを抱き枕にしてるからあきらめろってことですかね?
ジェシカとか、おっぱい揉み放題にしてくれるし。
そんなことを考えつついそいそと着替えて、寝静まる廊下へでる。
「……静かですね。みんなまだ寝ているのですね」
「そうだろうな。俺たちが消耗する分、ほかの皆が英気を養っているってことだよ」
「あ、いえ。そう言うことではなく、なんというか、不思議な雰囲気です。いつもそれなりに賑やかなはずなのに、この時間はとても静かで」
ああ、納得。
こういう、夜の世界ってのはいつもと違う印象を受けるものだ。
「その気持ちはわかる。けど、堪能するのはまたの機会にしよう。今は、みんなを起こさないよう静かに出よう」
「はい」
そう言って、静かに廊下を抜け玄関に出ると……。
「行ってらっしゃいませ。旦那様、ジェシカ様」
「あう」
キルエが玄関で、シャエルと一緒に立っていた。
「起こしちゃったか?」
思わずそう聞いてしまう。
が、キルエは直ぐに首を横に振る。
「いいえ。シャエルの夜泣きが落ち着いて私もシャエルも少し夜のお散歩をしていたところです。時間的に旦那様とジェシカ様が出られる時間だったのでお待ちしていました」
「そうか。ありがとう。キルエ、シャエル行ってくるよ」
「ありがとうございます。キルエさん、シャエル。ママはちゃんと戻ってきますからね」
「う? あー、あー」
頭を撫でるジェシカに、シャエルも答えるように手を伸ばして抱っこを要求する。
が、俺たちは出ていかないといけないので、抱っこはできない。
ジェシカは名残惜しそうに、シャエルの抱っこをしないで、そのまま玄関の外にでる。
でも、シャエルは抱っこを無視され不機嫌になり、涙をぽろぽろ流し、声を上げる。
「うー!! うー!!」
「はいはい、シャエル。ジェシカママはお仕事なのです。いい子ですから我慢しましょうね。こちらは大丈夫ですので、頑張ってください」
「シャエルを頼むよ」
「……お、お願いします」
そう言って旅館を離れるのだが、なんかジェシカが返事に詰まってなかったか?
で、横のジェシカを見ると泣いていた。
「ううっ、子供が私を求めているのに、置いていかないといけないなんて……。ごめんね。シャエル。ママはちゃんと戻ってくるから」
うーん。
ジェシカも嫁さんになってからかなり丸くなったよな。
ほかの嫁さんたちが子供を産んでからは、更に優しくなったというか、母性が全開で出ているというか。
と、旅館はある程度離れたし、指輪転移でさっさと移動するか。
「お、きたっすね」
俺が軍部の指令室に到着すると既にスティーブがいて、色々やっているようだ。
とりあえず、俺とジェシカは席に着く。
「コーヒーでいいっすか?」
「ああ、ブラックで」
「私も同じでお願いします」
「了解」
スティーブが俺たちのリクエストを聞いて、そのまま近くにあるサーバーに近づいてコーヒーを出す。
で、そのコーヒーを前に置かれて、口に含む。
苦。
こういう時は眠気を吹き飛ばす苦いブラックと決まっている。
熱いのも相乗効果で眠気を吹き飛ばす。
「寝起きは、やっぱ苦いブラックにかぎるっすね」
スティーブも同じように苦そうにブラックを飲んでいる。
無論、横のジェシカもだ。
「で、先行部隊の調査はどうだ?」
俺はコーヒーを飲むのをやめて、スティーブに本題を聞く。
スティーブも俺と話をする為にコーヒーを下ろすが、首を横に振る。
「見つからないっすね。昨日の兵器調査が終わった後、偵察ということで動物たちを放ちましたけど、それらしいのは全く」
「鳥の方はどうだ?」
「夕方からでしたから、すぐ日が落ちて全く使えず。フクロウのみが偵察に出ていますが、まあ範囲が狭いっすから」
鳥目っていう言葉があるぐらいだからな。
ま、鳥にも夜行性の種類も沢山いるのだが、一般的には鳥は夜大人しくしているから、目が見えないという揶揄なんだけど。
あ、因みにアスリンの十魔獣とかを先行させないのは、敵に感づかれないため。
最後の聖剣使いだから、色々と過敏になっている可能性がある。
下手に刺激して、奥の手の魔物を暴れさせたら被害が甚大になる。
なので、刺激しないように、動物たちでの調査を行っているのである。
「範囲はどの程度調査できたのですか?」
「うーん。上空は凡そ半分ってところで、陸路は2割って感じっすね。ま、上空もパッと見ですから、正確とは言えないっすけどね。ルート上だけなら簡単なんすけど、こういうのは距離を置いて伏兵を配置するのが基本っすから。調べる範囲が大きいんすよね」
「……そうですか。確かに、私たちの進路だけを調べればいいわけでもないですからね」
2人の言う通り、ルートだけの確認なら簡単にいくのだが、相手はこちらを狙って隠れている可能性が高い。
しかも、こっちがワイバーンで来るとしっているから、空を見ているだけで監視になる。
陸路をしっかり監視する必要もないのだ。
だから、ルートの近くに敵がいるという都合のいい状況にはなりそうない。
「……たく。とんだ現代戦だな」
「全くっすね」
「……? どういうことでしょうか?」
ジェシカが不思議そうに聞いてくる。
ん? ああ、ジェシカは現代戦という概念を知らないからな。
「ジェシカ、現代戦って言って分かるか?」
「いえ、わからないから聞いているのですが……。えーと、おそらくあの超火力を使った戦い方のことでしょうか?」
「ああ。あたり。流石そのあたりは軍人だな」
「いえ。で、なにがとんだ現代戦になるのでしょうか?」
「まず、とんだってのは皮肉だ。相手が俺たちと同等になりそうだから、一方的な戦闘ではなく、文字通り現代戦をやっているから2人で皮肉を言ったんだよ。とんだ現代戦ってな。ああ、この場合の『とんだ』は、意外なとか思いのほかって意味な」
「どういうことでしょうか? 今まで兵器を運用した際も現代戦ではなかったのですか?」
「いや、まったく違う。今までのは試運転だな。相手の情報を一方的に引っ張り出し、こっちの奥の手はかくして、相手はこちらを傷つける手段すらなかった。だから試運転。でも、今回は互いにある程度情報を握って、下手すると一撃でお互いを仕留められる可能性がある。そして、今も攻防中だ。いや、今こそ戦争中というべきか」
「今がですか?」
「そう、今こそ戦争中だ。情報の優位が絶対な世界だ。軍隊を率いてぶつかってみるまでわからない、といったジェシカの知る戦いとは全く違う。お互いに自分たちの位置を確認できていない。今まではあっさり見つけて、先制攻撃の超火力で霧散してたけど、今回は相手も隠れている」
ジェシカはいまいちわからないといった顔をしているので、時間もあるし、少し説明をしておこう。
ジェシカはウィードに来てからクリーナやサマンサたちより長いとはいえ、一年も過ごしてはいない。
今まで、ウィードの常識を学ぶために必死に勉強させてきたが、こっちの戦闘概念は未だ教えていない。
ま、この現代戦の概念を知っているのは嫁さんたちとスティーブの現代兵器運用部隊ぐらいだが。
いや、詰め込んだらジェシカですら爆発しそうだからな。
トーリやリエル、カヤは頭から煙吹いてたし。
エリスやラッツ、ミリーと言った賢人嫁さんたちも頭を抱えていた。
あまりの内容の酷さに。
因みにセラリアは一軍のトップなだけあって、すぐに理解を示したが、俺たちの現代戦の無情に震えていたぐらいだ。
「いいか。現代戦というのは主に、二種類に分類される」
「二種類、ですか?」
「ああ。まずは、敵の弱点。そうだな、軍拠点や首都をピンポイントで攻撃して無力化し一気に制圧する、電撃戦」
「そんなのは無理では? 確かに、戦車などの兵器は攻撃範囲は広いですが、そこまで……」
「それが無理でもない。ドラゴンと言った様な空を飛ぶ手段があって、戦車ですら俺たちの世界には空へ乗せて運搬できる機械が存在する。無論、空中から直接攻撃も可能だ。兵器だからな。それを量産して航空戦力というのが存在する。そこを踏まえると用意できないと、楽観視はできないな」
「なるほど、一気に敵を急襲できるのですね」
「ま、そんなことしなくても。ポチッとボタンを押せば指定の場所まで飛んで行って爆発する兵器も存在するけどな」
「……それは」
俺から無情な兵器を聞いて青ざめる。
分かる人は分かるだろう。
大陸間弾道弾である。
もはや、現代戦に軍と軍がぶつかり合うというのは稀だ。
いかに、情報を集め、不意を突き、一気に殲滅するかが大事になっている。
だから、ステルスなどのレーダーに感知されない兵器が開発されているのだ。
「あとは、その後の市街地制圧戦での不正規戦だな。別名不正規戦争。既に国や政府の機能は停止しているから、無論、軍も動けない。ま、すでに敵に奥深くまで入り込まれているし、負けが決定している状態だ。この状態で市民を巻き込んだ戦闘を行うことだ」
「そんなっ!?」
ジェシカは信じられないと声を上げる。
「ま、これはテロ活動とかも該当するんだが、今はいいか。ジェシカの言う通り、市民を巻き込むなんて言語道断ではあるが、攻め込まれた方は、なんとしても敵を追い返したい。だから、自分たちがよく知る地理を使って、入り込んだ敵を殲滅するんだ。理には適っているだろ?」
「……確かに。制圧軍さえ退ければ持ち直すことは可能ですが……。それでも、市民を盾にするんなんて」
「エナーリアで、スィーアたちが起こした魔物騒ぎもある意味テロ活動、不正規戦争だ。有用性はジェシカが一番理解してるだろう」
「……はい。だから、とんだ現代戦なのですね。相手をいかに早く見つけ出せるかという」
「ああ。今はまさに情報戦の真っ最中ってわけだ」
これで相手がスナイパーライフルやRPG持ちだったら、俺は絶対行かないけどな。
どう考えても、森の中は狙撃手だらけになるだろうし。
幸い、俺たちにダメージを通せるのは、聖剣使いが呼び出す何かしかありえない。
聖剣使いの攻撃はワイちゃんが防げることは証明済み。
防ぐべきは、そのアンノウンからの攻撃一点。
否、攻撃される前に、先手で殲滅する。
「早く見つかるといいですね」
「だな。まあ、見つからない時は、俺たちが囮になって引っ張り出す作戦になるんだが……」
流石にそれは嫌なので、なんとか先に見つけてもらいたいものだ。
敵の射程すらわからないからな。
いや、敵の姿形すら不明だし。
「ま、ジェシカ姐さんの心配は尤もっすけど。おそらく日が昇ってからが勝負っすね」
「日が昇ってからですか?」
「ええ。日が昇れば、敵さんも監視のために動かざるを得ません。無論最小限に動きは留めるでしょうけど。おいらたち、大将たちがワイバーンでくることは知っているっす。必ず動きがあるはずっす」
ま、概ね予想通りだな。
今のうちに、確認を済ませるか。
「で、スティーブ。部隊の準備はどうだ?」
「ういっす。既に準備は完了。夜勤の部隊以外は既に就寝していますが、いざという時はいつでも全員出撃可能です」
「特に問題はないな?」
「ありません。今できる万全の態勢です」
「連絡手段、無線機の電波、魔力、両方の準備はできているな?」
「そっちも問題ありません」
「無線機の電波? 魔力? コールではだめなのですか?」
ジェシカが無線機での連絡に疑問を挟む。
「ああ。コールはあくまでも選別した代表としか通信できないからな。あと、スキル封じ、魔力封じ、電波障害に対応できるようにだ。コールだけだとスキル封じの場所では使えなくなる、連絡手段が1つだけでそれを封じられると連絡不能という事態を避けるためだな」
「そういうことですか」
「ま、無論。その全部の連絡手段を潰されても、行動できるように訓練はしているが」
「前線でお互いの連絡手段を奪うのは常套手段っすからね。現場でちゃんと活動できるようにしているっすよ」
「確かに、敵の伝令を捕縛あるいは殺害するのは大事です。……しかし、こうやって聞くと本当にユキの世界は、その、凄いのですね。戦争も……」
少し、申し訳なさそうにそう言う。
「凄いといっても、結局は戦争だしな。無い方がいいに決まってる。ま、これでも現代戦は人の被害を最小限にしようってのが根底にあるけどな。ピンポイントに敵の中枢部を狙うのもそのためだ」
「ええ。それができれば、戦線は拡大しないですから、一般人の被害は少ないでしょう。でも、なんというか、無情ですよね」
「ま、ジェシカの気持ちもわからないでもないけど、意地や誇りのために何万人もの兵士や、周りの人を巻き込んだ戦争をするのはな……。こっちだと、敵国の村や街は結構ひどい扱いだろう? というか、防衛戦に一般人を当然巻き込むだろう?」
「……はい。その通りです。落とした村や街の人々は普通に搾取され、防衛戦には男手はもちろん、女や子供も投入することもあります」
「こっちは不正規戦争以外、一般人を巻き込むことはないからな。邪魔になるから退去だ。というか、敵の国も一般人に手を出すと、世界情勢的に手痛いしっぺ返しを食らうから、絶対しない」
ジェシカの言う搾取はそうしないと軍を維持できないからなんだけどな。
ストレス発散や、物資の補給。
この文明レベルだと、補給とかはその場でが基本だし。
だから、不穏分子は殺してしまった方が楽だし、一時的な統制をとるには一番手っ取り早い。
ま、そうは言ってもこっちも、二次大戦は大量虐殺とかあったけどな。
今ではそんなことは認められないというか、やれば世界が敵になるわ。
「……まだまだ未熟なのですね。私たちの世界は」
「これから頑張っていけばいいさ。まずは目の前の障害を排除だ」
「はい」
しょんぼりしている、ジェシカを励ます。
いつもキリッとしているから、こういう顔も悪くはないが、大事な嫁さんだから。
うん。
返事を返してくれたジェシカはいつもの凛々しい騎士さんだ。
綺麗で、可愛い。文句なし。
「で、いつまで見つめあうつもりっすか?」
スティーブは、お互い見つめあう俺とジェシカにそう水を差す。
ジェシカは咄嗟に離れようとするが、特に離れる理由もないので、そのまま抱きすくめる。
「きゃっ」
「遠慮する必要なし。夫婦だし」
大人しくなったジェシカをそのまま、膝の上に持ってきて、ホールドする。
うんうん。おっぱいの感触もあって満足。
「あー、そうっすか。そーですよね。夫婦っすよねー。ちくしょう……」
「そうすねるな。お前だってエージルといい感じになれそうじゃないか?」
「おいらがバラバラにされそうっすけどね!!」
「愛ってのはどこからはじまるかわからん。バラバラにされて始まる愛もあるかもしれない」
「どこかの殺人鬼と吸血鬼みたいな出会いはいらないっす」
「あの話、俺は好きだけどなー」
「おいらも好きっすけど、実体験は勘弁っす」
「そりゃそうだ。あ、それで思い出した。木を隠すなら森の中っていうし、擬態してる可能性がある。だから、そうだなー、足元、地面をよく観察すれば、敵さんの呼んでいる魔物が分かるかもしれない。大きければな」
「あ、なるほど。大きいのはそうするしか隠しようがないっすよね。上空から見つからなかったから、てっきり小型なタイプと思ってたっすよ」
「それか、俺たちが来た瞬間に呼び出すって可能性もあるけどな」
「それが一番やっかいっすね。ま、とりあえず、擬態を見破る方向性で探してみるっすよ。そろそろ夜明けっすから」
そう言われて時計を見れば、時間は4時半を過ぎたころ。
スティーブの言う通り夜明けだな。
動物たちから届く視界映像のモニターも徐々に明るくなっていく。
そして、その数分後……。
「大将!! 聖剣使いの呼び出した魔物と思しきモノを発見!!」
「モニターに回せ!!」
すると、鳥の視界なのか上空から映像が見える。
そこには森の中に、ぽつんと岩山がある。
「あの岩山の近くか?」
「違うっす!! 地上の視界も見るっす!!」
そして、地上の視界に切り替わると、岩山に押しつぶされたと思える木が岩と地面の間で横たわっている。
「……おい、まさか!?」
「そうっす!! あの岩山が敵っす!! ……聖剣使いも発見!! 岩山の中腹あたりっす!!」
「マジか!? あの岩山のサイズは!!」
「……凡そ標高30m!! 横に120m!!」
「……うそ」
ジェシカも驚いてモニターを凝視している。
すると、その岩山がのそっと、顔を上げるような仕草で浮かび上がる。
「種族、おそらくドラゴン!! 地龍系と思うっす!! っていうか……」
スティーブがいったん息を吸い込み、俺もそれに合わせるように叫ぶ。
「「怪獣だーーーー!?」」
やっべ、陸自の出番ですよ?
いや、怪獣王サイズではないからましか?
いや、二足じゃなくて、四足だからサイズ的に差はないか?
……とりあえず、不味い。
「緊急招集をかけろ!! タイキ君は優先で連れてこい!! 簀巻きにしてでも引っ張ってこい!!」
さあ、あっさり終わると思った人もいるかもしれないが、
ついに来てしまった。
怪獣降臨
さあ、ユキ達はどう立ち向かうのか!!
君ならどうする?
あ、9月30日
「必勝ダンジョン運営方法2巻」
発売です。
幼女たちに襲われるユキのシーンがカラーで再現されているぞ!!
露骨な販促でした!!
特典SSはとらのあなにて、先着で配布なのでお気をつけて。
地方じゃ数日遅れるから。




