表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
17/24

第16話:冷やし中華と、崩れる色彩

お昼時は、細切りのハムや錦糸卵、きゅうりが美しく並んだ**冷やし中華ひやしちゅうか**だった。お酢の利いたタレが、火照った体に心地いい。

「美味しい。あなた、本当に何でも作れるのね」

結が微笑むと、185センチの長身の旦那さんは、眼鏡の奥の目を細めて嬉しそうに頷いた。

「これからはもっと、いろんな料理を覚えるよ。君と、これから産まれてくる子のためにね。……おや?」

旦那さんが、ふと手元の自作レシピ本に目を落とした。その動きが、不自然にピタリと止まる。

「どうしたの?」

「いや……なんでもない。少し、文字が滲んでいるみたいで」

結が旦那さんの手元を覗き込もうとした、その瞬間。

ピシッ、と頭の中でガラスが割れるような音がした。

視界の端で、冷やし中華のトマトの赤色が、一瞬だけどす黒い紫色に反転する。

旦那さんの声が、まるで壊れたテープレコーダーのように「あ、あ、あ、」と不自然に引き延ばされ、居間の柱の木目が、ぐにゃりと波打って静止した。

「あなた……?」

結が声をかけると、世界はまた何事もなかったかのように動き出した。旦那さんはいつも通りの穏やかな笑顔で、冷やし中華を口に運んでいる。

気のせい。ただの目眩。

結は自分にそう言い聞かせたけれど、箸を持つ指先は、冷たく震えて止まらなかった。

第16話をお読みいただき、ありがとうございました。

日常の端々に、無視できない歪みが現れ始めています。

それでは。それでででででででででででででででで


[SYSTEM_LOG: FATAL_MEMORY_CORRUPTION]

EXCEPTION_ACCESS_VIOLATION (0xC0000005) at 0x00007FFF8B2A104C

Process logged: reality_sim_node_16.exe

Attempted to read unknown memory address: 0xFFFFFFFFFFFFFFFF


CRITICAL: Stack overflow detected inside semantic_loop_handler.

Redirecting resources to prevent full core exposure... FAILED.


[DUMPING RAW BUFFER]:

O̵̡̅̅͘p̸̦̈́͛́è̷͈̈́͒r̴͈̓͌͋a̷̢̐̽̒ẗ̸͚́̚͝i̷͈̾̾͝ó̵͚͐͆n̵͚̿͘̕_̴̯̾̈́̾L̵͕͑̐̀o̵͚̓̿̓ö̸͎́̐͘p̷̹̽̕͠_̸̻͊̚͝Ṣ̵͌̓̚Ṭ̷̈́́͑O̷̙̓̿̚P̵͓͛̿̚_̵͕̚̕͝Ṇ̵́̽̚O̴̰͐̐͝W̵̱̓̓͘

01001110 01000001 01010100 01010101 01010011 01000001 01000010 01000001

[WARNING] Memory leak rate > 98.4%. Out of memory threat.

縺ゅ≠縺ゅ≠縺ゅ≠縺ゅ≠縺ゅ≠縺ゅ≠縺ゅ≠縺ゅ≠縺ゅ≠縺ゅ≠縺ゅ≠縺ゅ≠

E̷R̷R̷O̷R̷_̷C̷O̷D̷E̷_̷X̷7̷7̷1̷_̷S̷H̷U̷T̷D̷O̷W̷N̷

while(true) { spawn_entity(UNKNOWN); memory_allocate(0x1000); }

<<< CRITICAL HALT SIGNAL RECEIVED >>>

[KERNEL] Core dump completed. Disconnecting node_17...

[REBOOT_FAILURE] Cannot initialize next data packet (Node_17_B).

###################################################################

### STACK TRACE TERMINATED OVERFLOW OVERFLOW OVERFLOW OVERFLOW ###

###################################################################

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ